・バチカンの2021年度予算、コロナ禍で前々年度の5倍の赤字に

A meeting of the Council for the Economy in 2019A meeting of the Council for the Economy in 2019  (Vatican Media)

(2021.2.19  Vatican News staff writer)

   教皇フランシスコが18日、バチカンの2021年度予算について、経済評議会の答申を受けて、了承された。新型コロナウイルスの世界的な大感染で大きな打撃を受け、歳入が大幅に減り、公表されている2019年度決算の約5倍の赤字を余儀なくされる中で、雇用の安定確保を重視する内容になっている。

 発表された内容によると、歳入は2億6040万ユーロ(約338億円)、歳出が3億1010万ユーロ(約403億円)で、4970万ユーロ(約65億円)の赤字を見込み、財政準備金から補填(ほてん)することにしている。バチカン広報局は声明で「新型コロナウイルスの大感染で引き起こされた経済危機の影響」と説明している。

 歳入の大幅減額の他に、今回の予算で注目されるのは、教皇の度重なる予算透明化の指摘を受けて、世界の信徒たちからバチカンに寄せられた「聖ペトロの献金」やその他の基金を含めたこと。聖ペトロの献金は4730万ユーロ(約60億円)を見込んでいる。

 また声明によると、歳入のうち営業利益が既に決算が公表されている2019年度に比べて21%(4800万ユーロ)減少した。これは、商業、サービス、不動産活動、および寄付の減少によるもの、と説明。これに見合う形で、歳出削減に努め、人件費を除く営業費用は同じく2019年度より14%(2400万ユーロ)抑えるが、「雇用の安定は、現在の困難な時期における教皇の優先事項」とし、人件費の削減は避けている。

 また、声明は、2021年予算について、「バチカンの本来の使命である使徒的活動の継続を最重点に置き、支出経費総額の68%を当てる」としている。

 なお、すでに公表されている2019年度決算では、歳入が3億700万ユーロ(約399億円)、歳出が3億1800万ユーロ(約413億円)で、1100万ユーロ(約14億円)の赤字。未公表の2020年度決算は、AFP通信のバチカン高官への取材によると、聖ペトロの献金や世界各国の教区や団体からの寄付が25%程度減り、バチカン美術館の入場料などの収入も8割以上落ち込み、歳入総額が前年度比で20~25%減、9000万ユーロ(約115億円)程度の赤字となったとみられる、という。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

2021年2月23日

・典礼秘跡省のサラ長官が引退、バチカン市国教皇代理も交替

(2021.2.20 カトリック・あい)

 バチカン広報局は20日、教皇フランシスコが、ロベール・サラ枢機卿の教皇庁典礼秘跡省長官からの引退願いを同日付で受理された、と発表した。

 サラ枢機卿は西アフリカのギニア出身で1945年6月生まれ。バチカンの福音宣教省長官、開発援助促進評議会議長をへて、2014年11月から6年余り典礼秘跡省長官を務め、昨年6月に高位聖職者の”定年”を迎えていた。また、教皇が進める改革路線に、一部の高位聖職者と共に批判的な姿勢も示していることが、関係者の間で問題にされていた。

 なお、教皇は同日付で、アンジェロ・コマストリ枢機卿(77)のバチカン市国のための教皇代理、および聖ペトロ大聖堂首席司祭、ファブリカ・ディ・サン・ピエトロ(聖ペトロ大聖堂管理局)責任者からの引退願いを受理され、後任に、コンヴェンツァル・聖フランシスコ修道会会員でイタリア・アッシジ・聖フランシスコ修道院前院長のマウロ・ガンベッティ枢機卿(55)を任命された。

2021年2月21日

・バチカン典礼秘跡省、コロナ禍での聖週間の基本指針を世界の司教団宛て発出

(2021.2.17 Vatican News staff writer)

    バチカン典礼秘跡省は17日、「祈りと健康」の両方を念頭に置いたコロナ禍での今年の聖週間の進め方について基本指針をまとめ、世界の司教、司教協議会に発出した。

 新型コロナウイルスの世界的な感染が収束しない中で、世界の教会は、通常の聖週間の典礼を行なうことは極めて困難な状況にある。指針は、このような状況を踏まえ、各国、各地の保健当局による人々の健康を確保するための規定などを尊重しつつ、「神の民」にとって、実りある典礼がなされるよう、慎重な判断をするように求めている。

 指針は、2020年3月25日に同省が出したコロナへの対応についての布告を取り上げ、布告で示された昨年の聖週間の指針を年も踏襲することができる、としている。ただ、コロナの感染状況は国によって異なり、集会などが厳しく規制され、信徒たちが教会で典礼に参加できなくなっている国もあれば、通常に近い典礼が可能になっている国もあるので、一律の判断ができないことを前提としている。

 

 

 

 

 

 

 

2021年2月18日

・バチカン、国連人権理事会特別会合でミャンマーの平和と社会正義を強く訴え 

Protesters demonstrating in Shwebo, Myanmar, on Feb. 13, 2021. Protesters demonstrating in Shwebo, Myanmar, on Feb. 13, 2021.   (AFP or licensors)

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2021年2月14日

・カナダ司教団がミサ典礼の英語版の祈りの言葉版を一部改訂

Roman MissalRoman Missal 

(2021.2.10 Vatican News staff writer)

 カナダのカトリック司教協議会が準備していた英語版ローマ・ミサ典礼書の改訂版がバチカン典礼秘跡省の承認を受け、2月17日、灰の水曜日から同国のカトリック教会すべてで使用されることになった。

 改定のポイントは、ミサの入祭で唱えられる集祷文の最後の箇所、「Through our Lord Jesus Christ, your Son, who lives and reigns with you in the unity of the Holy Spirit,  one God forever and ever」の「one God」の「one」を省き、「… God forever and ever」と改めること。

 ミサの他、復活徹夜祭での水の祝福など、各種の典礼における同様の祈りもこれに倣う形で改められ、これによって、英語版の集祷文はラテン語版と一致し、フランス語訳を含む他の言語訳とも整合したものとなる、としている。

*祈りの改訂は、教義上の混乱を避けるのに役立つ

 改定は、典礼秘跡省から求められていたもので、「『子』の神性の告白と同様に、『三位一体』の形態を守るために、決まった言い方を最良の形で翻訳する」のが狙い。同省は、「”one”は教義上の混乱を招く可能性があり、今後、使用されるべきはない」と説明している。

 これまで、”one”は、ローマ・ミサ典礼書の英語訳で、以前も、現在も、ミサの入祭で唱えられる集祷文の最後の箇所で使われていた。

 これに対して、カナダの司教団は、典礼における英語に関する国際委員会(ICEL)と協議を受け、ミサの入祭の際に唱えられる集祷文の最後の箇所、三位一体に関する表現を以下のように改定することを了承した。

 -祈りが「父」に向けられている場合は「Through our Lord Jesus Christ, your Son, who lives and reigns with you in the unity of the Holy Spirit, God, for ever and ever.」

 -祈りが「父」に向けられているが「子」が最後に言及されている場合は「Who lives and reigns with you in the unity of the Holy Spirit, God, for ever and ever.」

 -祈りが「子」に向けられている場合は「Who live and reign with God the Father in the unity of the Holy Spirit, God, for ever and ever.」

 

2021年2月11日

・「年長者は神の賜物」ーバチカンが、コロナ後の高齢者を展望する文書発出

An elderly person gazes upon a sunsetAn elderly person gazes upon a sunset 

*新型コロナウイルスと高齢者

 そして、コロナ大感染の第一波での死者が「社会の中で最も脆弱な人」を保護するはずの高齢者施設で目立ち、家庭における家族よりも死亡率が高かったイタリアの例を挙げ、「コロナ禍で起きたことは、”贖罪のやぎ”を見つけ出す一方で感染の連鎖を防いだ功労者を讃えるによって、このような高齢者介護の問題を解決してしまうことを不可能にした」とし、「今、私たちに求められているのは、社会全体で高齢者をケアする新たなビジョン、新たなモデルの策定、実施です」と強調した。

*2050年に世界の60歳以上の人口が20億人に

  またこの文書は、統計学的、社会学的な視点から、男女の平均余命がともに伸びており、人口動態の変化が「文化的、人類学的、そして経済的な課題」をもたらしている、と指摘している。世界保健機関(WHO)の予測によると、世界の60歳以上の人口が20億人、つまり、5人に1人が高齢者になり、「高齢者を”歓迎する場”にすることが、世界の諸都市の義務となる、と言明している。

*高齢者であることは神からの贈り物です

 私たちの社会では、高齢を「不幸な年代」とする考え方が一般的になっており、「介護、医療面でのケアの必要と費用が必要な年齢に人」としてのみ理解されることが、しばしばある。だが、本当は 「年長者であることは、神からの贈り物であり、莫大な資源であり、注意深く保護されるべきもの」であり、現在のコロナ感染が、私たち全員に、年を取ることでもたらされる豊かさは大切にされ、守られるべき宝だ、という認識が強まったことは、否定できない」としている。

*社会の最も弱い構成員のための新たなモデル

 このよう視点から、生命アカデミーは、社会の最も脆弱な構成員のための新たなモデルを提示している。

 まず、そのようなモデルの実施は「老いがもたらす弱さに不適切な精神的ショックをあたえることなく、相手の自宅と適切な外部サービスでの継続的な介護の体制を確立するため、さまざまなレベルでの組織的介入をすることを意味する」と前置きし、 「高齢者介護施設は、社会生活と健康生活の”連続体”に作り直すこと、施設での加療、軽度の要介護、重度の要介護など、それぞれの人の状態に応じた施設におけるケアと自宅におけるケアを統合的にされるようなサービスの提供できるようにすることが、現代の介護モデルの要だ」としている。

*世代間の出会い

 また文書は、「人道主義の新たな活力」を社会集団にもたらすことのできる「出会い」の必要性を強調している。「教皇フランシスコは、若者たちに『祖父母の近くにとどまるように』と繰り返し求めておられます。高齢者は命の終わりにではなく、永遠の神秘に近づいていきます。それを理解するには、神に近づき、神との関係を築かねばなりません。高齢者の霊性、キリストと親密になる必要を満たすように助け、信仰を分かち合うことは、教会の慈善事業です」と述べ、また、若者が自己の”ルーツ”を再発見することができるのは、高齢者のおかげであり、高齢者が夢を見る能力を再発見できるのは、若者のおかげなのです」としている。

*教導職としての脆さ

 さらに、「私たちは、脆さを抱えた高齢者を『教導職、つまり真の教え』として理解せねばならない。高齢であることについても、この精神的な枠組みの中で理解されねばなりません」と強調し、「体が衰弱し、精神的な活力、記憶、精神が薄れるにつれて、人の神への依存は、それに応じてますます明らかになっていく」としている。

*文化の分岐点

 そして最後に、文書は、「市民社会全体、教会と、異なった宗教的伝統、文化、学校、ボランティア、娯楽、もの作り、古典的、現代的な社会コミュニケーションの世界」に訴え、 「高齢者が自分が知っている家にとどまり、いずれにせよ病院というより家のように見える身近な環境にとどまることができる」ような、新たな目標を持った具体策を提示し、支援する責任を感じる」ように、関係者に求めている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

2021年2月10日

・バチカン・シノドス事務局次長に女性が就任ー「女性に対する信任のしるし」

Sr Nathalie BecquartSr Nathalie Becquart  (Catholic News Service)

(2021.2.6 Vatican News staff reporter)

 教皇フランシスコは6日、バチカンのシノドス(全世界代表司教会議)事務局次長にシスター・ナタリー・ベカーとルイス・マリン神父(聖アウグスチヌス修道会)の二名を任命した。このポストに女性が就くのは、バチカン史上初めて。バチカンの高位のポストにまた人、女性が加わることになった。

 シノドスは、第二バチカン公会議に参加した司教たちが公会議の経験をもとに「共働の精神」を生かしたいという強い願いを表明し、当時の教皇パウロ6世がそれにこたえる形で導入したもので、その準備、運営にあたる事務局の局長は現在、マリオ・グレック枢機卿が務めている。2人の事務局次長はそれを補佐する役割を持ち、当面は、来年に予定するシノドス通常総会(テーマは「共働する教会:聖餐、参加、使命」)の準備に当たる。

 シスター・ベッカーはシノドス事務局次長に任命されたことについて、Vatican Newsの取材に、「『普遍教会に奉仕しなさい』と呼ばれたのだと思います… 発見が沢山ある新たな冒険の入り口に立った気持ちです」と喜びを語った。そして、次長としての役割は、来年のシノドス通常総会の準備、開催、そして総会の成果を実行に移すための局長の仕事を補佐すること、と述べた。

 また、シノドス事務局次長のポストに就く初めての女性となったことについては、「一つのしるし、であり、『教会における女性にたいする信任』を意味するものだと思っています」と語った。また、前回のシノドス総会では、女性に指導的な地位を与えるべきだ、との意見が多く出されたが、「教皇フランシスコは、そのような意見を聴いておられ、『世界の共通善に男女が共に奉仕する』ことをもって教会のために一歩前に進むことで、それにお応えになっている、と感じています」と今回の人事もその一環と見ていることを強調した。

(シスター・ナタリー・ベッカーの略歴)

 1969年にフランスのフォンテーヌブローで生まれ、1992年にパリ経営大学院(HEC)で経営学修士号を取得、ソルボンヌ大学で哲学を学んだ後、カトリック高校で数学とフランス語の教鞭をとった後、ベイルートのイエズス会聖ヨセフ大学で哲学、神学を受講。パリの市場調査・広告代理店でコンサルタントとして短期間働いた後、1995年にザビエル姉妹会に入会し2005年に最終誓願。以来、フランスのIgnatian Youth Network の霊的指導担当、都市の貧困地域での青少年支援活動の全国の取りまとめ役などとして働いた。イグナチオ教会の協会の会長、東パリ大学の学生司牧部長、フランス司教協議会の若者の福音化・召命担当部長を務めた。現在は、仏ナンテール教区の司教会議のメンバー、 European Vocations Service (CCEE)の副会長。また、バチカンとの関係では2016年から2018年の間、若者をテーマとしたシノドスの準備チームで働き、 2018年10月の開催時には、シノドスの聴講者として参加した。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

 

 

2021年2月7日

・教皇「友愛の構築は今世紀最大の課題」ー国連・人類友愛国際デーに

(2021.2.4 バチカン放送)

 国連の第一回「人類友愛国際デー」が記念された4日、教皇フランシスコは、グランド・イマームのアフマド・アル・タイーブ師、国連のアントニオ・グテーレス事務総長たちと、アラブ首長国連邦(AEU)アブダビのムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子主催のバーチャル会合に参加された。

 この会合で教皇は、2年前の文書「世界平和と共存のための人類の兄弟愛(友愛)」に共同署名したアフマド・アル・タイーブ師に挨拶をおくり、ご自身の「兄弟」「友」「友愛のための闘いにおける挑戦と冒険の仲間」である同師に、深い感謝を述べられた。

 そして、「師の勇気ある証しが、自分自身ての大きな支えになりました」と語り、互いの助け合いを通して、決して容易ではないことを実現できたこと、最初の歩みが、真の友愛の中で行なわれたことに、大きな喜びを表された。

 同時に、このプロジェクトの歩みを進めるためにムハンマド皇太子が多大な努力をされたことに感謝し、プロジェクトに豊かなアイデアと推進力をもたらした「人類友愛のための高等委員会」のモハメド・マフムード・アブデル・サラム事務局長判事にお礼を述べられるなど、友愛を目指す全ての人に感謝された教皇は、「友愛は今日、人類が新たに取り組むべき最前線の課題です」とし、「互いに兄弟となるか、破壊し合うかが、問われている」と指摘。

 また、「今、無関心や、見ないふりをしている時間はありません… 兄弟への道か、崩壊への道かの最前線に友愛を築くことは、今世紀の挑戦、課題です」とされ、「友愛とは、手を差し伸べること、尊重すること、心を開いて耳を傾けること… 友愛とは、自分の信念を持つことでもあります。なぜなら、自分たちの信念を曲げ合えれば、そこに真の友愛は無いからです」と強調。「私たちは、同じ父から生まれた兄弟であり、文化と伝統は違っても、皆兄弟なのです… 互いの違いを尊重し合いながら友愛を築く必要があります」と訴えられた。

 さらに教皇は、「今は、互いに耳を傾け、誠実に受け入れ合う時です… 兄弟のいない世界は、”敵の世界”となっしまいます… 敵を作るには、戦争する必要はない。他者を、存在していないかのように無視し、除外する振る舞いだけで十分です」と警告された。

 教皇は、この記念日に「人類友愛のためのザイード賞」を受賞したグテーレス国連事務総長に対して、平和への献身に感謝を表明。「平和は、兄弟としての心をもってこそ、得られるもの」と讃えられた。

 もう一人の受賞者、ラティファ・イブン・ジアテンさんに対しても、「『私たちは皆、兄弟です』というあなたの言葉は、苦しみと傷の中で形作られた一つの確信」とし、子を失うという母親にとって非常につらい出来事の中で、恨みのためでなく、微笑みのために人生を賭ける決意をした彼女の勇気を称えられ、彼女の証し、今や多くの少年少女たちの母となり、友愛の道を彼らに教えていることに深く感謝された。

 ジアテンさんは、2012年、テロのために息子のイマドさんを失う悲劇に見舞われた。その後、テロ犯人と出会い、何が彼をこのような行為に向かわせたのかを知ろうとした。そして、亡くなった息子イマドさんの名をとった「若者と平和のためのイマド協会 」を設立し、若者たちの中に入り、宗教的過激主義の拡大を防ぐための活動を行ってきた。

 (編集「カトリック・あい」)

2021年2月5日

・4日の国連「人類友愛国際デー」の記念バーチャル会議に、教皇も参加

  この記念日は、昨年12月21日に創設されたもので、宗教間の関係と文化を超えた対話を育むために、協力を新たにすることを目的としている。

 バーチャルミーティングは、初の「人類友愛国際デー」とともに、一昨年2月4日に教皇とアフマド・アル・タイーブ師によって署名された共同文書「世界平和のための人類弟愛(友愛)」を記念するもので、イタリア時間4日午後2時半(日本時間午後10時半)から開かれる。

 また4日には、「人類友愛のためのザイード賞」が授与される。2年前の共同文書の理念に沿って設けられたこの賞は、人類の友愛に継続的に取り組む人に贈られるもので、共同文書署名後に発足した「人類友愛のための高等委員会」によって受賞者が選ばれる。

(編集「カトリック・あい」)

2021年2月2日

・バチカン、コロナ禍で世界の宣教地域への補助削減が不可避に(LaCroix)

(2021.1.27 LaCroix  Xavier Le Normand | Vatican City)

    バチカン福音宣教省のルイス・タグレ長官(枢機卿)はこのほど、世界の宣教地域の司教たちに書簡を送り、新型コロナウイルスの世界的大感染の影響で、宣教地域の活動のための献金が急減しており、バチカンからの補助金も減額せざるを得ない、と伝えた。

 LaCroixが27日までに入手したタグレ長官の書簡は先月出されたもので、バチカンから宣教地域へ活動資金を補助しているPontifical Missionary Societies (OPM) の財源となっている世界の教会などからの献金が減少しており、今後数か月以内に危機に陥ると予想される、と説明している。

 世界の宣教地域、主としてアフリカ、アジア、南米の約1100の教区が活動費を賄うために、OPMから毎年資金援助を受けている。その財源は、平常であれば年約2500万ユーロ(約32億円)の献金に頼っている。

 長官は「コロナ大感染による献金の激減により、今年の援助額はこれまでよりも大幅に減少するでしょう」と見通しを述べ、司教たちに、バチカンからの通常補助金の減額ないしは返上することが可能かどうか、検討を求めた。バチカンからの補助金には、特定のプロジェクトに対する「特別補助金」もあるが、これについても、「影響を受けることは避けられない」としている。

 このことについて、あるアフリカの国のOPM担当司祭はLaCroixの取材に対し、「世界中で宗教行事がコロナ感染防止のための規制を受けているために、献金が激減しています。それを前提にして、助けを必要としている人たちに最低限の支援ができるように対応していかねばなりません。財政面で他よりも余裕のある教区も通常行っている他への補助を打ち切ることになるでしょう」と述べた。

 そして、「このような状況は、多くの国で宣教司牧活動に弊害をもたらす可能性があります… 教会や司祭館、教理講座のための教室の開設などの資金がなくては、宣教活動を広げていくことができません… でも、それは、教会の使命を果たさないことの言い訳にはならない… 福音宣教の意欲が資金難で妨げられてはなりません。洗礼を受けた人々は、自分の信仰を証しすることに努め続けねばならないのです」と強調。そのために、財政的にも、援助なしで、自分の力でやっていく努力の必要を訴えている。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

(注:LA CROIX internationalは、1883年に創刊された世界的に権威のある独立系のカトリック日刊紙LA CROIXのオンライン版。急激に変化する世界と教会の動きを適切な報道と解説で追い続けていることに定評があります。「カトリック・あい」は翻訳・転載の許可を得て、逐次、掲載していきます。原文はhttps://international.la-croix.comでご覧になれます。

LA CROIX international is the premier online Catholic daily providing unique quality content about topics that matter in the world such as politics, society, religion, culture, education and ethics. for post-Vatican II Catholics and those who are passionate about how the living Christian tradition engages, shapes and makes sense of the burning issues of the day in our rapidly changing world. Inspired by the reforming vision of the Second Vatican Council, LCI offers news, commentary and analysis on the Church in the World and the world of the Church. LA CROIX is Europe’s pre-eminent Catholic daily providing quality journalism on world events, politics, science, culture, technology, economy and much more. La CROIX which first appeared as a daily newspaper in 1883 is a highly respected and world leading, independent Catholic daily.

2021年1月29日

・「キリストの内に留まる信仰から一致が始まる」一致祈祷週間最終日、聖パウロ大聖堂で夕べの祈り

ローマの城壁外の聖パウロ大聖堂で行われたエキュメニカルな夕べの祈り 2021年1月25日ローマの城壁外の聖パウロ大聖堂で行われたエキュメニカルな夕べの祈り 2021年1月25日  (Vatican Media)

 ご自身をぶどうの木にたとえられたイエスは、「わたしの愛にとどまりなさい」と弟子たちに言われた。教皇は「まことのぶどうの木」であるイエスは「決して、私たちの望みを裏切らず、私たちの罪や分裂にもかかわらず、忠実な愛のうちに留まられます」とされ、「私たちは皆、枝としてキリストにつながっていますが、それはキリストとつながってのみ、私たちは育ち、実を結ぶことができる、ということを意味するのです」と述べた。

 教皇は、イエスのぶどうの木を観想しながら、その幹にある三つの同心円を思い描かれた。

 一番内側の円は、「イエスのうちにとどまる信仰」を意味し、「ここから、それぞれの一致に向けた歩みが始まります。多くの人が分裂し、定まらない心を抱えていますが、イエスは、『私たちの安定の源はイエスご自身に固く結びついていることだ』と教えておられます」と強調。祈りについて、「生きていくための水のように大切なもの」とし、「イエスを中心にして祈ることで、イエスの愛を体験し、ぶどうの枝が木から樹液を汲み取るように、私たちの人生は生命を得ることができるでしょう」と説かれた。

 中心から二つ目の円は「キリスト者の一致」であり、「私たちは、同じぶどうの木につながる枝として、それぞれが行う善も悪も互いに影響し合う関係にあります。霊と真理のもとに神に祈ることで、そこから相互の愛への思いが生まれ、『互いに愛し合うことで、神は私たちの内にとどまってくださる』(ヨハネの手紙1⊡4章12節参照)のです」と語られた。

 三つ目の大きな円は、「さらに大きい一致、全人類の一致です」とされ、「キリストのぶどうの木の樹液はすべてに及びますが、自由にあらゆる場所に吹く聖霊の働きが人々を一致へと導きます」と語られた。

 また、教皇は、「聖霊は、私たちに一致のうちに奉仕することを教え、私たちはそこで皆が兄弟姉妹であることを発見します… 地の面を新たにする聖霊の呼びかけに応え、共通の家である地球を大切にすることを学びます」とし、「私たちがキリストのうちに一致し、聖霊によって互いを御父の子、唯一の人類家族における兄弟と認めることができるように」と、一致の中に成長する恵みを、交わりの愛である至聖なる三位一体に祈られた。

(編集「カトリック・あい」)

2021年1月26日

・バチカン聖書委員会の女性委員が5人に―女性の役割向上の一環(La Croix)

(2021.1.11 La Croix   Xavier Le Normand and Lucie Sarr)

   バチカンの聖書委員会に新たに女性委員が選ばれ、これによって20名の委員のうち5人を女性が占めることになった。

 聖書委員会は ルイス・フランシスコ・ ラダリア・フェレール教理省長官・枢機卿が委員長を務める、重要な委員会だ。

(以下、翻訳中)

Add to your favourite storiesIt’s not yet arrived at parity, but the fact that five women are among the 20 scripture scholars that make up the Pontifical Biblical Commission is notable nonetheless for a Vatican institution.

The “feminization” of this world-class body of Bible experts, a trend that actually began a number of years ago, was reinforced recently when Pope Francis named ten new scholars to the 20-member commission.

Although the Vatican has not yet publicly announced their names, it did inform the ten new members in a January 13 email of their appointments to the five-year term once renewable.

“At first I thought it was spam, so I had to look at it twice!” laughed Bénédicte Lemmelijn, a Belgian theologian who was one to two women to be appointed.Father Philippe Lefebvre, a Dominican who teaches at the University of Fribourg in Switzerland, said he initially thought his appointment to the biblical commission was a “hoax”.”Like the prophets of the Old Testament”He praised the added presence of women — there were only three before this new wave of appointments — as something “very important” for the Vatican body.

“There is always a woman in the Bible to be listened to, perhaps because women present themselves differently than men in relation to the mystery,” Father Lefebvre said, pointing out that a woman was the first to announce Christ’s resurrection to the disciples.”

There is something fundamentally biblical in working together as men and women, and so much the better if it is in harmony with the signs of the time,” the Dominican said.

The prefect of the Congregation for the Doctrine of the Faith, currently Cardinal Luis Ladaria SJ, is the president of Pontifical Biblical Commission. He advises the pope on choosing its members.

But those just most recently appointed to the commission said neither the cardinal nor the pope had consulted them beforehand or told them exactly why they had been chosen.”I feel like the prophets of the Old Testament, who receive a great task without it being worthy of their merit,” said Lemmelijn, a professor at the Catholic University of Louvain.The common thread of biblical reflection in the Church

But she offered a possible explanation.”Since the beginning of my career, I have always tried to make a contribution to the general public, in addition to my truly technical work in the field of exegesis,” she said  Father Lefebvre echoed that.”Along with my academic work, I have always been concerned with making my work accessible through publications that are not reserved for specialists,” he explained

.He said he is already looking forward to participating in the work of this institution that “maintains a common thread of biblical and theological reflection in the Church”

.Professor Lemmelijn and Father Lefebrve confessed that they did not know how their work would be organized within the Pontifical Biblical Commission, which usually meets annually in Rome in the days following Easter.

In any case, Lemmelijn hopes to maintain her current methodology. “Studying the Bible in a scientific approach combined with a balanced interpretation for the service of the Church,” she pointed out.

African Jesuit also added Another of the ten new members on the biblical commission who has revealed his appointment is Father Paul Béré.The 54-year-old Jesuit from Burkina Faso, is a full-time professor at the Pontifical Biblical Institute (or “Biblicum”) in Rome

He was a 2019 recipient of the Ratzinger Prize in theology, the first African to get the prestigious award from the Joseph Ratzinger-Benedict XVI Foundation.Father Béré was born in 1966 and joined the Society of Jesus in 1990.

He did philosophy studies in DR-Congo and then theology in Kenya, with a specialization in Sacred Scripture.After teaching scripture for a number of years at the Jesuit Institute of Theology (ITCJ) in Abidjan (Côte d’Ivoire ) he became a permanent member of the Biblicum’s faculty in 2019.

He is a former consultant to the General Secretariat of the Synod of Bishops and currently has a similar role with the Pontifical Council for Culture and the Pontifical Council for the Promotion of Christian Unity.

The Pontifical Biblical Commission was established by Pope Leo XIII in 1902. It’s original mission was to promote biblical studies, counteract erroneous opinions regarding Sacred Scripture by scientific means, and to study and illuminate debated questions and emerging problems in the biblical field.

The commission originally consisted only of cardinals but Paul VI radically changed it in 1971, decreeing that its members be experts in biblical sciences from different schools and various nations. You may also like

**

The Pontifical Biblical Commission was established as a committee of Cardinals, aided by consultors, who met in Rome to ensure the proper interpretation and defense of Sacred Scripture. This function was outlined in the encyclical Providentissimus Deus.

The first appointments to the Commission were in August, 1901, but it was not formally established by Pope Leo XIII until October 30, 1902, with the Apostolic Letter Vigilantiae Studiique.[1] The first Commission was composed of three Cardinals and 12 Consultors.

The Consultors met twice a month, with Secretaries present. The Secretaries reported to the Cardinals on the Commission, who met on the 2nd and 4th Sundays of each month. The Cardinals proposed questions for the consultors to consider and voted on the answers received from the consultors. The Cardinals could send questions back to the consultors for further study, commission a single consultor to investigate a matter more deeply, or sanction or modifying the study results. If a decision was reached, the secretaries reported to the Pope, who could send the matter back for further study, or ratify the results of the study.

The duties of the Commission were:

  1. to protect and defend the integrity of the Catholic Faith in Biblical matters
  2. to further the progress of exposition of the Sacred Books, taking account of all recent discoveries
  3. to decide controversies on grave questions which might arise among Catholic scholars
  4. to give answers to Catholics throughout the world who may consult the Commission
  5. to see that the Vatican Library was properly furnished with codices and necessary books
  6. to publish studies on Scripture as occasion might demand.[2]

The Commission was granted the power to grant pontifical academic degrees in biblical studies by Pope Pius X‘s Apostolic Letter Scripturae sanctae of February 23, 1904. Pope Pius XI, by the Motu Proprio Bibliorum scientia of April 27, 1924, and the Apostolic Constitution Deus scientiarum Dominus of May 24, 1931, clarified that such degrees were equivalent in status to those of the Pontifical Universities.[3]

2021年1月22日

・ 核兵器禁止条約発効「核兵器は正当化されない武器となった」とバチカン外務局長

2020.08.04 - Hiroshima Bomba atomica -armi - Nucleare

(2021.1.21 バチカン放送)

  核兵器禁止条約が22日発効したが、バチカン国務省のリチャード・ギャラガー外務局長(大司教)は前日の21日、次のように語った。

  教皇フランシスコは2019年11月に日本を訪問した際、広島の平和記念公園で、「原子力の戦争目的の使用は倫理に反すると同様に、核兵器の保有も倫理に反する」と語られ、核のない世界の実現を強く訴えられたが、その11か月後の、昨年10月に、核兵器禁止条約の批准国が50ヵ国に達し、22日から発効することになった。

 ギャラガー大司教は「この条約以前には、核兵器を明確に、法的拘束力をもって禁止する国際条約はなかった」としたうえで、条約発効によって「すでに禁じられている化学兵器や生物兵器など他の大量破壊兵器のカテゴリーの中に核兵器を明瞭な形で加えることになり、核兵器は、恒常的にその使用と保有を非難され、正当化されない武器の中に入りました。これが、バチカンが条約発効に取り組んだ理由の一つです」と説明。

 また、「バチカンは条約の起草作業にも積極的に参加しましたが、条項の多くは、直接・間接的に人間を中心に据え、人道的な規範、平和条約との密接な関係を思い起こさせる内容になっていまる」と述べた。

 そして、「多国間主義に対する圧力に抵抗し、疑念と不信の力学を克服するためには、政府関係者・非政府関係者による、皆の継続した取り組みが必要」とし、条約で完全に認められたもう一つの重要な点は、「平和を学び、核兵器の危険と現在と未来にわたるその影響など、様々な観点から軍縮への意識を向上することの大切さです… 世界の人々の教育と意識向上も、核兵器のない世界を形作り、核兵器を拒否する文化、命・平和・癒しの文化を推進する上で重要です」と指摘した。

 「威嚇」という観点から、今日の世界が直面する新型コロナウイルスによる大感染に触れた大司教は、「コロナ危機は、私たちの安全に対する概念を考え直させる契機となっています。世界の平和と安全は、相互破壊や全滅への脅威や、権力バランスや力の法則を基礎とするものであってはなりません。それは対話・連帯・正義・人間の統合的発展、基本的人権の尊重、環境保護、教育や医療システムの向上、人々の信頼構築の上に築かれる必要があります」と強調。

 このような見地から、核兵器の「威嚇」も越えていかねばならない、と述べ、「核兵器のない世界の実現には、教皇フランシスコの回勅『ラウダート・シ』が説くような、統合的エコロジーにおける『すべては互いにつながっている』という意識に基づく構想が欠かせず、核兵器禁止条約はこうした方向性を持つもの」と語った。そして、その構想は、「見えない特殊な利害の保護ではなく、共通善をゆるぎない目的とする対話を通してのみ、築くことができるでしょう」と将来への展望を述べた。

2021年1月22日

改・2021年のキリスト教一致祈祷週間、18日から-オンラインで世界を結ぶ

Pope Francis and other religious leaders during an Ecumenical Prayer for Peace event in BariPope Francis and other religious leaders during an Ecumenical Prayer for Peace event in Bari  (AFP or licensors)

(2021.1.15  Vatican News staff writer)

  2021年キリスト教一致祈祷週間が、18日から25日にかけて、  世界中のキリスト教各派の信徒が参加して行われる。

 今年のテーマは「私の愛にとどまりなさい。そうすれば、あなたがたは豊かに実を結ぶ」(ヨハネ福音書15章5-9節参照)。教会、私たち人間家族、そしてすべて神によって作られた存在が和解し、一致するように祈り、働くキリスト教共同体の使命を表現している。

 今週間では、教皇フランシスコが、締めくくりの日となる25日に、キリスト教各派の指導者と共にBasilica di San Paolo fuori le mura(城壁外の聖パウロ大聖堂)で、夕の祈りを予定している。

  教皇はこの週間に先立つ17日の正午の祈りの中で、「すべての人を一つにしてください」(ヨハネ福音書17章21節)というイエスの願いを実現するために、週間の間、皆で心を合わせて祈るよう勧められ、「一致は、常に対立に勝るものです」と強調された。

 教皇庁キリスト教一致推進評議会と共にこの週間を主宰する世界教会協議会(WCC)は「新型コロナウイルスの世界的大感染の最中での開催となりますが、オンラインで世界のキリスト教徒に参加してもらいたい」(ローン・サウカ事務局長代行)とし、特に最終日、25日の一致の祈り(現地時間午後2時・日本時間午後10時から)へのオンライン参加を世界に呼びかけている。

 週間のための国際的な資料は、さまざまな教派と国から集まったシスターによる修道共同体である「グランシャン共同体」(スイス)が準備し、キリスト教一致推進評議会のウェブサイト Pontifical Council for Promoting Christian Unity.から閲覧可能。オンラインでの祈りへの参加はWCCのホームページhttps://www.oikoumene.org/events/week-of-prayer-for-christian-unityなどを参照。

 日本でも、カトリック中央協議会と日本キリスト教協議会が共同で翻訳した資料を小冊子『キリスト教一致祈祷週間』として発行している。一致を求める個人の祈りや共同の祈りのために年間を通して用いることができるよう配慮しているという。希望者は、送付先の氏名・団体名・所在地・電話番号・FAX 番号・メールアドレス・希望部数を明記の上、PDFのFAX申込書で申し込む。小冊子およびポスターはともに無料だが、送料のみ受取人払い。カトリック中央協議会 エキュメニズム部門(〒135-8585 東京都江東区潮見2-10-1 Tel 03-5632-4445 Fax 03-5632-4465)日本キリスト教協議会(〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-24 Tel 03-6302-1919 Fax 03-6302-1920)

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2021年1月16日

・改・バチカン典礼秘跡省が「灰の水曜日」の儀式で”コロナ対応”の指針

Pope Francis distributes ashes on Ash Wednesday 2020Pope Francis distributes ashes on Ash Wednesday 2020  (Vatican Media)

(2021.1.12 Vatican News)

   カトリックの典礼歴の「灰の水曜日」は、今年は2月17日だが、バチカンの典礼秘跡省は12日、新型コロナウイルスの感染拡大が続く現状に配慮する形で「灰の式」を行うよう、世界のカトリック教会に対して指針を示した。

 指針の概要によると、この式では、まず、司祭が、灰に聖水をかけて祝福した後、ミサ典書にある「悔い改めて福音を信じなさい」または「あなたはちりであり、ちりに帰って 行くのです」と唱えながら、手をきれいにし、フェイスマスクを付けたうえで、並んで待つ信徒の頭に、あるいは、信徒が立っているところまで行って、その頭に、黙って、灰を落とすようにと、同文書は指導している。

(「カトリック・あい」の翻訳では、先に「灰で、額に十字架を印す」としていましたが、「灰を、頭に落とす」と訂正します。)

注:灰の水曜日で始まる四旬節の40日間は、1年の典礼の頂点である復活祭を目指しての準備期間。「灰の式」は、「土から出て土に帰っていく私たちが、四旬節の努めに励み、罪の赦しを受けて新しい命を得、復活されたイエスの姿に倣うことができるように」と願い、昨年の枝の主日に祝福して配られた枝を燃やして灰を作り、その灰で、通常は、司祭が信徒一人ひとりの額に十字を印す。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2021年1月13日