・典礼秘跡省のサラ長官が引退、バチカン市国教皇代理も交替

(2021.2.20 カトリック・あい)

 バチカン広報局は20日、教皇フランシスコが、ロベール・サラ枢機卿の教皇庁典礼秘跡省長官からの引退願いを同日付で受理された、と発表した。

 サラ枢機卿は西アフリカのギニア出身で1945年6月生まれ。バチカンの福音宣教省長官、開発援助促進評議会議長をへて、2014年11月から6年余り典礼秘跡省長官を務め、昨年6月に高位聖職者の”定年”を迎えていた。また、教皇が進める改革路線に、一部の高位聖職者と共に批判的な姿勢も示していることが、関係者の間で問題にされていた。

 なお、教皇は同日付で、アンジェロ・コマストリ枢機卿(77)のバチカン市国のための教皇代理、および聖ペトロ大聖堂首席司祭、ファブリカ・ディ・サン・ピエトロ(聖ペトロ大聖堂管理局)責任者からの引退願いを受理され、後任に、コンヴェンツァル・聖フランシスコ修道会会員でイタリア・アッシジ・聖フランシスコ修道院前院長のマウロ・ガンベッティ枢機卿(55)を任命された。

このエントリーをはてなブックマークに追加
2021年2月21日