・改・バチカン典礼秘跡省が「灰の水曜日」の儀式で”コロナ対応”の指針

Pope Francis distributes ashes on Ash Wednesday 2020Pope Francis distributes ashes on Ash Wednesday 2020  (Vatican Media)

(2021.1.12 Vatican News)

   カトリックの典礼歴の「灰の水曜日」は、今年は2月17日だが、バチカンの典礼秘跡省は12日、新型コロナウイルスの感染拡大が続く現状に配慮する形で「灰の式」を行うよう、世界のカトリック教会に対して指針を示した。

 指針の概要によると、この式では、まず、司祭が、灰に聖水をかけて祝福した後、ミサ典書にある「悔い改めて福音を信じなさい」または「あなたはちりであり、ちりに帰って 行くのです」と唱えながら、手をきれいにし、フェイスマスクを付けたうえで、並んで待つ信徒の頭に、あるいは、信徒が立っているところまで行って、その頭に、黙って、灰を落とすようにと、同文書は指導している。

(「カトリック・あい」の翻訳では、先に「灰で、額に十字架を印す」としていましたが、「灰を、頭に落とす」と訂正します。)

注:灰の水曜日で始まる四旬節の40日間は、1年の典礼の頂点である復活祭を目指しての準備期間。「灰の式」は、「土から出て土に帰っていく私たちが、四旬節の努めに励み、罪の赦しを受けて新しい命を得、復活されたイエスの姿に倣うことができるように」と願い、昨年の枝の主日に祝福して配られた枝を燃やして灰を作り、その灰で、通常は、司祭が信徒一人ひとりの額に十字を印す。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2021年1月13日