・コロナ禍でバチカンの赤字、6600万ユーロ(約86億円)に-地方教会支援は増額(CRUX)

(2021.7.25 Crux CATHOLIC NEWS SERVICE Junno Arocho Esteves)

 バチカン市国—新型コロナウイルスの世界的大感染が続く中で、バチカン財政にも深刻な影響がでている。バチカンが24日発表した、ローマ教皇庁の2020年会計年度決算によると、6630万ユーロ(約7800万ドル=約86億円)の赤字となった。

 バチカン財務事務局のフアン・アントニオ・ゲレーロ・アルベス長官は、「私たちは、新型コロナの世界的感染が深刻化する前に5300万ユーロの赤字を予想していた。感染深刻化で大幅な赤字拡大を覚悟し、影響が最も軽微な場合でも6800万ユーロ、最悪の場合、1億4600万ユーロの赤字になると予測したが、結果は、それよりも良かった」と説明。

 赤字が予想よりも抑えられた原因として、教皇庁の各部署が運営コストなどの削減など歳出抑制に努めたことを挙げ、また、歳入面でも2019年度は各部署の予算の32%に上っていた教皇慈善活動室からの助成も2020年度は24%にとどまった、とした。

 こうした中で、各部署の中で、東方教会省と福音宣教省に限っては、財政的に困窮している現地教会に対する支援を増額した。ゲレーロ長官は、新型コロナウイルスの世界的大感染が「人類すべてが困難に陥っている中で、追加的な支援を行い、コロナ感染に対処する資源が不足する地域で教会が存在感を示すう機会を、私たちに提供したと言える」と述べ、「世界の経済状況は悪化したが、教会の使命は広がった。これは、教会を動かす基準が経済的なものでないことを示す、確かな証拠」と強調した。

 一方、バチカンの聖座財産管理局(APSA)も24日、同局が管理・運用するバチカンの内外資産について初の貸借対照表(2020会計年度)を発表した。それによると、イタリアで4,51の物件を直接管理し、ロンドン、パリ、ジュネーブ、ローザンヌで約1200の物件の管理を外部企業に委託している。管理・運用による利益は2019年度の7312万ユーロから2020年度は2200万ユーロに減少したが、その理由として、ヌンツィオ・ガランティーノ局長は、コロナ感染で活動の休止を余儀なくされた法人に対するオフィス賃貸料の軽減などに加え、「証券市場の動向の変化」を挙げている。

 イタリアのジャーナリストで作家のGianluigi Nuzziが2019年に著書「Giudizio Universale」で、「バチカンはこれまで数十年にわたる資産の誤った管理・運用の結果、2023年までに債務不履行に陥る」と警告。その後、当時バチカンの国務省次官だった枢機卿の巨額の不正不動産取引による多額の損失発生が明るみなるなど、警告を裏付ける事態となっている。そうしたことの背景に、資産管理・運用の非公開がある、との指摘もあり、バチカン財政改革への教皇フランシスコの強い思いを受けて、今回の貸借対照表の公表となったとみられる。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2021年7月26日

・バチカンの財務・金融監督機関が年次報告書発表「着実の改善が図られている」

The headquarters of the Vatican Bank: IORThe headquarters of the Vatican Bank: IOR  (© Vatican Media)

(2021.7.15 Vatican News)

 バチカンの監督・財務情報局(ASIF)は15日、2020年版年次報告書を発表した。

 その中で、バチカンば不正な資金の洗浄とテロ活動への資金流出などを防止する戦いや現行の規制、監督、金融情報の収集・管理などで、 Moneyval(欧州評議会の資金洗浄対策・テロ資金供与の評価に関する専門家委員会)から高い評価を得ていることを強調。

 教皇フランシスコによって求められていた「バチカンの財政・金融活動について絶対的な透明性を図る道」への歩みが着手され、それがカトリック教会の利益との合致するものだ、と指摘している。

 報告書はまた、バチカン内の関係部局との協力と国際協力が効果を挙げていることを強調。具体的には2020年一年で、財務・金融関係で疑惑を持たれる案件が89件あり、うち16件をバチカンの司法当局に送致、49件はバチカンとバチカン市国の関係部局と124のテーマについて情報交換を行った。

 また二つの国際的な取り決めにより、諸外国の金融情報機関との間で196のテーマについて58件の情報を交換し、104のテーマについて19件の情報を自主的に提供した。

 報告書は、こうした活発なやり取りは、前年と比べて大幅に進展でしており、財務・金融犯罪との闘いで、「相当な相乗効果を挙げていることを示している」としている。

 

*精力的な取り組みの真剣な活動の一年

 新型コロナウイルスの世界的な大感染が続く中で、ASIFの活動は精力的に行われた。2020年1月に、監視体制の不備を理由に前年11月から加盟を一時差し止められていた「Egmont Secure Web」(金融犯罪に関する情報交換のための国際組織)への再加盟を果たした。そして4月には、教皇フランシスコの手で、体制が刷新され、監視制度の構造、組織の改善が図られた。

 そして、ASIFはMoneyvalの評価を受けて、重要な複数の案件にコミットし、局長のカルメロ・バルバガロのもとで捜査において重要な調整役を、バチカンを代表した果たした、と報告書は述べている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2021年7月16日

・教皇が退院され、バチカンに戻られた(14日)

退院し、バチカンに戻られた教皇フランシスコ 2021年7月14日

 教皇フランシスコは14日午前、ローマ市内ジェメッリ病院での入院生活を終えられ、バチカンに戻られた。

 バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長によれば、教皇は、同日午前10時半、アゴスティーノ・ジェメッリ総合病院を退院された。

 お住まいであるバチカンのサンタ・マルタ館に戻られる前に、教皇は、ローマ市内の聖マリア大聖堂(サンタ・マリア・マッジョーレ)を訪問され、同大聖堂に伝わる聖母子画「サルス・ポプリ・ロマーニ(ローマ人の救い)」の前で祈り、ご自身の手術が無事行われたことを感謝するとともに、入院期間に出会った患者たちをはじめ、すべての病者たちのために祈りを捧げられた。そして、正午少し前に、バチカンのサンタ・マルタ館にお戻りになった。

(編集「カトリック・あい」)

2021年7月14日

・教皇、多くの入院患者に励ましー速やかにバチカン復帰の見通し(13 日)

(2021.7.13 カトリック・あい)

 教皇フランシスコは、ローマ市内のジェメリ病院で、術後の治療とリハビリを予定通り続けられており、できる限り速やかに、バチカンに戻られる見通しだ。

 バチカン広報局のマッテオ・ブルーニ局長が13日発表した声明によると、ここ数日、教皇は同じ病院に入院中の多くの患者とお会いになり、長い間病床に臥し、自宅に戻れずにいる人たちに特別の思いを述べられておられるー「たとえ苦痛を感じるとしても、隣のベッドにいる兄弟姉妹に思いやりを持って接し、人間的な弱さを共に分かち合いうことで、今この時を機会として過ごせますように」と。

2021年7月13日

・教皇、回復の完璧を期し、あと数日入院(12日)

Pope Francis greets patients at Gemelli Hospital after the AngelusPope Francis greets patients at Gemelli Hospital after the Angelus 

(2021.7.12  Vatican News)

 教皇フランシスコは、術後の回復を十分にするため、さらに数日間、ローマのジェメリ病院に入院を続けられることになった。

 バチカンのマッテオ・ブルーニ広報局長が12日正午に配布した記者発表によると、教皇は4日の手術後の治療を完了し、「最適な医療措置とリハビリ療法を施す」ために、さらに数日間、入院を続けられる。

 11日の日曜日は、正午の祈りの前に、院内の腫瘍病棟に入院中の患者と家族にお会いになり、患者たちと共に、10階のバルコニーから正午の祈りと説教をなさった。この後、同じ階の患者たちに挨拶され、医師や看護師と短い会話を交わされた。午後は、連日、ご自身の介護に当たってくれているスタッフたちと、院内の小聖堂でミサを捧げられた。

 また記者発表によると、教皇は病室の人たちと、アルゼンチンとイタリアのサッカー代表チームの勝利の喜びを分かち合われた。そして、スポーツのもつ意味と価値、そして、敗北も含めてどのような結果も受け入れることができるスポーツの包容力、について思いをはせ、「そのようなやり方でのみ、人生の困難に直面した時、希望と期待を持って、諦めずに戦う、常に置くことができるのです」と語られた。

 (翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

2021年7月12日

・教皇、順調な回復続く、徐々に公務を再開(10日)

(2021.7.10 Vatican News)

 4日に手術を受けられた教皇フランシスコは順調に回復を続け、徐々に公務を再開されておられる。

 バチカンのマッテオ・ブルーニ局長は10日正午に発表した声明で、「教皇の9日の血液検査は満足のいくものであり、治療を継続されている。公務も徐々に再開され、院内の廊下を散歩も続けられている。9日午後には、院内の小聖堂でミサを捧げられ、夕食は、お世話をしている人たちとお取りになった」と述べた。

 また、「聖父は、ご自分を助けてくれている医師、看護師たちの献身的な働きを身をもって体験され、注意深さと思いやりをもって苦難に直面することを選択した人たち、病気の人、特に最も弱々しく、傷つきやすい人たちと関わる人たちすべてに、特別の思いを示された」と説明した。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

2021年7月10日

・「出廷を求められれば応じる」とパロリン国務長官-バチカン巨額不正取引裁判で

(2021.7. 5 La Croix  Élise Descamps | Vatican City)

 バチカンの高位聖職者が絡んだロンドンを舞台とした巨額不動産不正取引事件は、バチカン検察当局が前列聖省長官のアンジェロ・ベッキウ枢機卿を含む10人と3つの法人を複数の罪で起訴するという事態に発展し、バチカン裁判所での審理が27日から始まる。

 ベッキウ枢機卿の”犯行”当時の上司だったピエトロ・パロリン国務長官・枢機卿が4日、訪問先のフランス・アルザスでLaCroixとの会見に応じ、「バチカン裁判所から出廷要請があれば、応じる用意がある」と語った。

 長官は「彼ら(検察当局)が『起きたこと(起訴対象となっている事柄)すべてについて(私に)責任がある』と言うのであれば、私には間違いなく、それに答えることがある」とし、「彼らが私に責任が無いと考えるのなら、法廷で証言することは求めないだろう」と述べた。

 パロリン長官は3日に起訴された10人の中には入っていないが、起訴対象となっているロンドンの不動産不正購入のためのバチカン銀行(正式名称「宗教事業協会=IOR])による融資に影響力を持つ国務省の最高責任者だ。問題は、ベッキウ枢機卿が関わる不正取引と不正なバチカン資金の流用について、長官が知っていたのか、それとも、まったく知らされていなかったのか、だ。

 また、長官はLaCroixに対し、起訴と裁判の開始について「司法当局がこの決定に達するまでに1年半以上かかった。今回の決定は私にとって極めて悲しいことであるとしても、捜査の結論で出たことはよいことだ」とも述べた。

 パロリン枢機卿は、バチカンで最も経験を積んだ外交官の一人とされ、将来の教皇候補の可能性も取りざたされている。、今回の事件の起訴内容については「まだ公式文書を読んでない」として、言及を避ける一方、 「私は人を裁くことをしない。おそらく、誰かが悪い振る舞いをしたのだろう。裁判所の判断はすべての要素がテーブルに置かれた段階でなされるだろうし、真実に到達することができるように願っている」と語り、「裁判が短期間で済むことを希望している。なぜなら、この事件が多くの人々を苦しめ、多くの人々が苦しみ続けているからだ」とも述べた。

 また、国務省が民事訴訟を起こしたことについては、「それは教皇フランシスコのご判断の結果だ」とし、「我々はすべての捜査について直接知らされなかった。我々は犠牲者、と考えている。我々は、聖座の名誉を守らねばならない。そしてまた、失われた資金のいくらかを取り戻す力を持つ必要がある」と説明した。

Read more at: https://international.la-croix.com/news/religion/cardinal-parolin-says-hell-testify-if-summoned-to-vatican-trial/14588

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

(注:LA CROIX internationalは、1883年に創刊された世界的に権威のある独立系のカトリック日刊紙LA CROIXのオンライン版。急激に変化する世界と教会の動きを適切な報道と解説で追い続けていることに定評があります。「カトリック・あい」は翻訳・転載の許可を得て、逐次、掲載していきます。原文はhttps://international.la-croix.comでご覧になれます。

LA CROIX international is the premier online Catholic daily providing unique quality content about topics that matter in the world such as politics, society, religion, culture, education and ethics. for post-Vatican II Catholics and those who are passionate about how the living Christian tradition engages, shapes and makes sense of the burning issues of the day in our rapidly changing world. Inspired by the reforming vision of the Second Vatican Council, LCI offers news, commentary and analysis on the Church in the World and the world of the Church. LA CROIX is Europe’s pre-eminent Catholic daily providing quality journalism on world events, politics, science, culture, technology, economy and much more. La CROIX which first appeared as a daily newspaper in 1883 is a highly respected and world leading, independent Catholic daily.

2021年7月10日

・「はやくよくなりますように」-入院中の子どもたちから教皇へメッセージ

 

  ローマのジェメッリ総合病院に入院中の教皇フランシスコに、同病院小児腫瘍科で入院生活を送る子どもたちからお見舞いのメッセージが届いた。

   笑顔の教皇を描いたイラストの上には、「教皇フランシスコへ」とあり、添えられたメッセージには「愛する教皇フランシスコ、あなたは具合が良くなくて、今、わたしたちと同じ病院にいると知りました。たとえお互いに会えなくても、わたしたちから強いハグをおくります。あなたが早く良くなりますように」と書かれている。

 また、ローマのバンビーノ・ジェズ小児病院は、ツィッターを通し、子どもたちからの教皇へのお見舞いの気持ちを表した。 ツイッター上に掲載されたメッセージには、入院してベッドの上にいる教皇の隣で、教皇の手を取る少女のイラストが描かれている。 そして、その上部には、イラストを描いたジュリアさんの手で、「親愛なる教皇フランシスコ、私の祈りを感じてください。私の具合が悪かった時、私はあなたの祈りを感じました」と記されている。

 

2021年7月10日

・教皇、着実に回復、日曜正午の祈りは病院から予定(9日)

(2021.7.9 Vatican News staff reporter)

   ローマのジェメリ病院で結腸憩室狭窄を除去する「左半結腸切除術」を受けられ、療養中の教皇フランシスコは、その後も順調に回復を続けられ、8日からは徐々に公務を再開、治療や看護に携わっている人々とミサを捧げられた。11日の正午の祈りは病院から予定されている。

 バチカンのマッテオ・ブルーニ―局長は9日正午に発表した声明で「教皇は8日、静かな一日を過ごされ、規則正しく食事をされ、予定通りの治療を受けられた」と述べた。

 また、記者団の質問に答えて、「教皇は病室を出て廊下を歩かれ、文書類に目を通すなど公務を再開された。また、8日午後には院内の専用スペースにある小聖堂で、教皇の手術やその後の治療、看護などにあたっているすべての人たちと共にミサを捧げられた」と語り、7日の夜に一時発熱があり、若干心配された件では、「すぐに平熱に戻り、再度の発熱はみられていない」と説明した。

 さらに、年間第15主日に当たる11日の正午の祈りも中断されず、病院の10階からされる予定であり、 「聖父は、毎日受け取っている愛と親しみにあふれた多くの方々からのメッセージに感謝し、さらにご自分のために祈ってくださるように求めておられます」と語った。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2021年7月9日

・教皇、オロリッシュ枢機卿(元上智大学副学長)を2023年シノドスのキーパーソンに任命

(2021.7.8 カトリック・あい)CNA 5d9f6958b9067 165860

教皇フランシスコが8日、2023年10月に予定する第16回世界代表司教会議(シノドス)総会のgeneral rapporteur に、ルクセンブルグ大司教のジャン=クロード・オロリッシュ枢機卿を選任した。バチカン広報局が同日付けで発表した。

 「General rapporteur 」の役割は、総会開始に当たって議論される課題の概要を提示し、総会での司教たちの発言を取りまとめ、教皇に報告する具体的な提言の下となるものを作成することとされている。

 今回のシノドスのテーマを教皇は「For a synodal Church: communion, participation and mission(「カトリック・あい」試訳は「共働する教会へー交わり、参加、そして使命」、バチカン放送仮訳は「シノドス性ある教会のために:交わり、参加、ミッション」)とされ、今年10月から2023年10月のシノドス総会までの2年間を、世界の全てのキリスト者が参加する「シノドスの旅」とし、世界の小教区レベルから始めて、教区レベル、各国レベル、5大陸レベル、そしてその仕上げとしてのシノドス総会に至る道筋を提示されている。

 したがって、「General rapporteur 」は、単なるシノドス総会の課題の概要報告者、総会議論の取りまとめ者にとどまらず、この「シノドスの旅」全体の成否を握るキーパーソンになり得る存在だ。

 オロリッシュ枢機卿は、教皇フランシスコによって枢機卿に叙任され、欧州カトリック正義と平和委員会会議議長、2018年からは欧州カトリック司教連盟会長を務め、信教の自由や欧州における難民問題、教会の世俗化問題などに積極的に取り組む姿勢を示し、イエズス会士としても教皇の”後輩”にあたるなど、教皇の信任が厚い。そうしたことが、教皇がこの要職をオロリッシュ枢機卿に託した背景にある。

 なお、オロリッシュ枢機卿は1958年、ルクセンブルク大公国生まれの62歳。1990年に司祭叙階。イタリアとドイツの3つの大学で、哲学、神学、教育学を学んだあと、1987年に上智大学外国語学部ドイツ語学科非常勤講師、99年に同学科助教授、2006年に同教授となった。同大学のカトリックセンター長、ヨーロッパ研究所所長、学生総務担当副学長、学術交流担当副学長、学長補佐、上智学院国際交流担当理事などを務め、20年以上を日本で過ごした。2011年にルクセンブルク大司教に任命され、欧州カトリック司教協議会委員会(COMECE)委員長、さらに2019年9月に枢機卿。同年11月の教皇訪日にも同行している。

 

 

 

2021年7月9日