・東京教区の「性虐待被害者のための祈りと償いの日」-今年は3月22日

(2019.3.1 カトリック東京大司教区からのお知らせ)

カトリック東京大司教区のみなさま 「性虐待被害者のための祈りと償いの日」について  菊地功・大司教

 カトリック教会における聖職者による性虐待については、特に欧米のメディアを通じて取り上げられ、社会全体の教会に対する昨今の評価には厳しいものがあります。また司教をはじめとした責任者による隠蔽も数多く指摘され、この数年の間に、その責任をとり教区司教職を辞任した者も少なくありません。

 教皇フランシスコは、教会の聖職者による性的虐待の問題、特に児童に対する問題に教会が全体として真摯に取り組み、その罪を認め、ゆるしを願い、また被害に遭った方々と教会がともに歩むことを求めておられます。またそのために、特別の祈りの日を設けるように指示されました。

 日本の司教団は2016年12月14日にメッセージを発表し、その中で日本における「性虐待被害者のための祈りと償いの日」を、四旬節・第二金曜日とすることを公表しております。

 2019年にあっては、来る3月22日(金)がこの「性虐待被害者のための祈りと償いの日」にあたります。

 東京教区の各小教区共同体にあっては、3月22日当日、またはその直前・直後の日曜日に、教皇様の意向に従ってミサを捧げてくださるようにお願いいたします。そのミサにおいては、『ゆるしの奉献文』の使用が勧められています。またこの意向を持ってのミサが主日など他の日に捧げられる場合でも、3月22日当日には、個人的に祈りの時を持つことも勧められています。

 毎週日曜日の午後5時より東京カテドラルで晩の祈りが行われていますが、3月24日の晩の祈りは教皇様の意向でささげられます。

 世界中の教会に多くの被害者がおられるといわれます。日本の教会にあっても、欧米と比較すれば少ないとはいえ、聖職者による性虐待や性的ハラスメントの被害に遭われた方々の事案が複数報告されています。全国の他の教区と同様、東京教区にあっても、聖職者による性的ハラスメントに対応する相談窓口が設置されております。詳細は教区ニュースでお知らせしますが、被害を受けられた方のプライバシーを優先しながら、真摯に対応してまいります。

 無関心や隠蔽も含め、教会の罪を認めるとともに、被害を受けられた方々に神のいつくしみの手が差し伸べられ、癒やしが与えられるように、ともに祈りたいと思います。同時に、同じようなことが繰り返されないように、信仰における決意を新たにしたいと思います。

 

 

2019年3月2日

・中国の国家宗教事務局、国務院民生部が新規制導入-”地下教会”破壊の恐れ

十字架が破壊される前の河南省商丘市の司教座聖堂。中国国家宗教事務局は、すべての宗教関係の施設に法人格を登記するよう求めた。管理監督体制を改善するため、としているという。(写真は関係者からucanews.comへの提供)

(2019.2.19 カトリック・あい)

Legal move sparks fears for Chinese underground church

 中国当局のカトリック”地下教会”を含む宗教団体への規制が一段と強化されることになり、これが、信教の自由を訴え、中国当局の支配統制下に入ることを拒否している”地下教会”の破壊につながる、との懸念が中国の信徒の間に強まっている。

 アジアの有力カトリック・メディア ucanews.com が19日付けの香港発で伝えるところによると、中国国家宗教事務局(SARA)と国務院民生部が12日、国内の全ての宗教施設に対し、4月1日から、法人登記を義務付ける、と発表した。

 ucanews.comによると、カトリックのある信徒は、このような登記は地下教会の活動を殺すことになりかねない、と懸念を表明し、「当局は以前から、地下教会に対して、登記をするよう脅してきたが、公式の通告はありませんでした。今回、公式の通告がされたことで、当局は、地下教会の司祭たちに対して、当局の統制に服している中国天主愛国協会への加盟を強要する法的根拠をもつことになりました。加盟しなければ、非合法とされるのです。地下教会を殺すこともできます」と危機を訴えている。

 また、今回の通告前に提示された事前通知によれば、法人登記の対象となるのはモスク、教会、その他の宗教施設で、登記により、財務、経理、管財について国家の規制に従い、健全なルールと規制によって組織体としての基準を満たす義務が生じる。また、登記に当たっては事前に、地方当局から承認された宗教団体の同意を得る必要があり、その情報と書類は地方の宗教管理当局の検閲を受けねばならない、としているという。

 提出が必要な情報としては、宗教施設の登記の写し、法人の代表者の身分証明書、責任のある人々全員の基本情報などが含まれる、とされている。法人格を得た後、その施設は銀行口座の開設や納税登録が可能になるが、その際の申請には、施設の名称と所在地、活動、所属している者の人数とそれぞれの資格など36項目について記入する必要があり、「資格」には「中国共産党の指導と社会主義制度を支持すること」も含まれているという。

 なお、SARAが、WeChat(中国大手IT企業テンセントが作ったメッセンジャーアプリ)で説明しているところによれば、登記制度の一つの狙いは「宗教の商業化」の防止にある、という。

2019年2月20日

・中国当局、春節で地下教会の司教たちを一時釈放、教会活動禁止の条件で

 

Chinese bishop and priests released for Lunar New Year

拉致された崔泰・司教の解放を求めるポスターを掲げる香港の陳実君・枢機卿(昨年5月、陳枢機卿のFacebook より)

(2019.2.8 カトリック・あい)

 中国北部、河北省の”地下教会”の司教1人と司祭2人がこのほど、昨年から続いていた当局による監禁を解かれ、春節を祝うための帰宅を許された。

 アジアを拠点とする有力カトリック系ニュースサイトucanews.com が香港発で8日伝えたもので、三人は崔泰・補佐司教と宣化県の Su Guipeng 、Zhao He両神父。補佐司教は昨年4月半ばに中国共産党統一戦線工作部の現地担当者に拉致され、行方不明となっていた。

 現地の関係者によると、1月24日に春節を祝いに姉を訪ねる目的で帰宅を認められたが、彼のいた教会での宗教活動は禁じられている、という。補佐司教は68歳だが、健康を害しており、52キロに体重が落ちている。他の2人の司祭も帰宅は認められたものの、教会での活動は禁じられている。

 また、春節の後の3人の扱いについては、自宅監禁の状態に置かれる可能性が強い、という。崔補佐司教は、2007年以来、たびたび逮捕監禁され、春節や中秋節に限って帰宅を許される、事が繰り返されてきた。3人は、中国当局の監督・規制の下にある中国天主愛国協会への参加を繰り返し強制されているが、当局の干渉を受けない信仰を貫くとして、断固拒否を続けている。

 

中国における宗教活動規制さらに強まる-米の監視機関2019年版報告で

(2019.2.9 カトリック・あい)

 原文はhttps://freedomhouse.org/report/freedom-world/2019/chinaへ

2019年2月9日

・中国における宗教活動規制さらに強まる-米の監視機関2019年版報告

(2019.2.9 カトリック・あい)

原文はhttps://freedomhouse.org/report/freedom-world/2019/chinaへ

 

 

2019年2月9日

・日本から国連WFPバングラデシュにミャンマー難民支援など500万ドル提供

(2019.2.7 国連WFPニュース)

 日本政府とWFP国連世界食糧計画はこのほど、バングラデシュの小規模農家と、ミャンマーから避難してきた人々を支援するために、5億5700万円(500万米ドル)を提供することで合意しました。この日本からの支援は国連WFPが行う活動に今年末まで役立てられます。

 国連WFPの事務所において、国連WFPバングラデシュ事務所のリチャード・レーガン代表と泉裕泰駐バングラデシュ大使との間で、調印式が行われました。「私たちは、バングラデシュのコックスバザールにおいて現在も続く危機に対する日本の皆様からの継続的な支援に感謝いたします。依然として支援への需要は高く、この度の日本からの支援によって私たちはさらに継続してミャンマーからの避難民を支援するとともに、バングラデシュの小規模農家を支援する新たな事業を発展させることができます」とレーガン代表は話しました。

 「このプロジェクトにより、農家と避難民の両者が恩恵を得ることができます。バングラデシュの発展とコックスバザールに避難している人々への支援に貢献できることを心から願っています」と泉大使は述べました。

 日本の支援は、パチュアカリとコックスバザール地域において、バングラデシュの小規模農家2000人の生計能力の向上のために、栽培技術トレーニングや、新たな農具の提供、そしてインフラの整備に活用されます。

 支援の一部は、ミャンマーからの避難民に対する国連WFPの電子食料引換券プログラムにも役立てられます。この革新的なプログラムにより、避難している人々は国連WFPと契約している特定の店舗で様々な種類の食べ物を手に入れることができます。コックスバザールにいるミャンマーからの避難民の約4分の1が、電子食料引換券による食料支援を受けています。そして、今回の日本からの支援で、12カ月にわたり、2万1000人を電子食料引換券を通して支援します。

 今回の支援は、バングラデシュにおける国連WFPの対応に対する日本の強い支援の継続を表すものです。これまでにも日本は、国連WFPがミャンマーからの避難民に対する支援を開始し、大規模な支援を直ちに必要とした際に、国連WFPバングラデシュに1500万米ドルを拠出しました。これは時宜を得た支援であり、この支援は、クトゥパロン=バルカリ拡張地の中心に橋を建設することに役立てられ、これにより、トラックでアクセスできなかった場所に、食料や他の必需品を運搬することができるようになりました。 コックスバザールで国連WFPは、一カ月あたり87万人以上の人々に食料支援を行っています。

 国連WFPはまた、避難民を受け入れている地域コミュニティーで最も脆弱な立場に置かれている人々を支援するため、栄養支援と自立支援を行っています。2019年6月まで支援を提供し続けるために、国連WFPは緊急に5200万米ドルを必要としています。

2019年2月7日

・東京教区の宣教司牧方針策定へ、菊地大司教から教区信徒、司祭、修道者に協力の要請

(2019.2.6 カトリック・あい)

 菊地東京大司教が6日、東京教区ニュース1・2月号で予告していた、東京教区の信徒、司祭、修道者に対する「東京教区宣教司牧方針」策定への協力要請の文書を「司教の日記」を通じて、以下の通り、発表された。質問事項への回答締め切りは、聖霊降臨の主日、6月9日。

 公式には、次に発行される「東京教区ニュース」3月号に掲載予定だが、発行まで間があるため、内容を先に「司教の日記」に掲載した、という。なお、この要請は、東京教区の信徒、司祭、修道者の方々に限定している。

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 東京教区のみなさま 東京教区宣教司牧方針策定への協力のお願い

  先般、東京教区ニュース1月号(359号)の冒頭にてみなさまにお願いしたところですが、東京教区のこれからの宣教司牧方針を策定する作業に、ご協力ください。

 2018年の聖霊降臨祭に、私は「多様性における一致を掲げて」と言う文書を発表いたしました。その中に、宣教司牧方針策定のために考えたい課題が10項目掲げてあります。

  これらの課題について、みなさまからの提言をお願いしたいのです。どれか一つで構いません。すべてを網羅する必要はありません。小教区や修道院で、共同体として意見を交換し、提言を作成してください。話し合いのための10の課題は以下の通りです。

1:修道会の垣根を越えた、教区における司牧協力体制の充実

2:滞日外国人司牧の方向性の明確化と見直し

3:継続信仰養成の整備と充実

4:現行「宣教協力体」の評価と見直し

5:カトリック諸施設と小教区・教区との連携

6:イベントの豊かさだけではなく、霊的にも豊かな共同体の育成

7:信仰の多様性を反映した典礼の豊かさの充実

8:文化の多様性を尊重した典礼の豊かさの充実

9:教区全体の「愛の奉仕」の見直しと連携の強化

10:東日本大震災への取り組みに学ぶ将来の災害への備えの充実

 話し合いと提言にあたっては、以下の諸点を心にとめてください。

1:個人の意見ではなく、必ず複数の方で意見の交換をお願いします。

2:どのような集まりでも構いませんが、必ず、祈りをもって話を始め、祈りもって終わってください。

3:提言はパソコンなどでワードのA4サイズで作成してください。差し障りがなければ、話し合われた方のお名前と所属小教区、あるいは修道会名を明記してください。

 ただし、提言作成責任者のお名前と所属は必ず明記してください。また一つの項目についてはA4で2ページを超えることのない程度に、まとめてください。

4:積極的に前向きで、教区の福音宣教をより良くするための提言をお願いいたします。

5:提言を送付する方法は、次号の「東京教区ニュース」に掲載しますので、ご参照ください。締め切りは2019年6月9日です。

 (注意)繰り返しのお願いですが、今回の提言については、東京教区の小教区に所属されている方々、東京教区で働かれている司祭、また東京教区内の修道院に所属されている方々に限定したお願いです。東京教区以外の方からの提言は、残念ながら取り上げることはできませんので、是非ともご留意ください。

2019年2月6日

・教皇訪日の準備・2月の予定(菊地東京大司教の日記から)

(2019.2.1 司教の日記)

教皇フランシスコ訪日の準備

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 教皇フランシスコの来日がほぼ確実となってきましたが、バチカンの通例通り、半年前くらいにならないと確実な発表が行われませんので、まだ100%とはいえませんが、しかし教皇様ご自身がパナマへ行く機中で、「準備していてください」と言われたようですので、準備をしておきたいと思います。

 教皇様のご意向のために、是非ともお祈りをこれまで以上にささげてください。同時に、教皇様の考えておられる教会のあり方について、信仰者の生き方について、少しずつ学びましょう。

 これから折を見て、特に「福音の喜び」から、特徴的な言葉を、ごく短く紹介していきたいと思います。その一回目。

「私は出て行ったことで事故に遭い、傷を負い、汚れた教会の方が好きです。閉じこもり、自分の安全地帯にしがみつく気楽さ故に病んだ教会より好きです」49

 少子高齢化の波は、当然日本の教会を激しく飲み込んでいます。そのためか、だんだんと将来の心配ばかりをするようになってしまっていないでしょうか。教会の中に、ある種の積極性があることは確かですが、それが後ろ向きの積極性になっていないでしょうか。確かに今あるものを失いたくないですし、護りたいですし、大切にしたいのですが、それでもやはり、福音を掲げて、前向きの積極性を持ち続け、常に福音における挑戦者であり続けたいと思います。

去りゆく務め、新たな務め

 教区の司教職とともに、様々な法人や団体の理事とか評議員とか委員とかの務めをいただいております。任期が定まっている役も多々あり、時には終わりを迎えたり、またはある時には新たなお役目をいただいたりしております。

 まもなく終わろうとしている務めは、カリタスアジアの総裁であります。国際カリタスは、世界を7つの地域に分けており、そのうちの一つがカリタスアジアで、現在はカリタスジャパンをはじめ、アジアの24のカリタスがメンバーとなっています。その総裁は、選挙で選ばれ、一期が4年で再選は一度のみ。同時に、国際カリタスの理事会でもある代表委員会のメンバーにもなります。

 私は2011年3月に開催されたアジアの総会で総裁に選ばれ、一度再選されましたので、これで8年の任期が終わろうとしています。この3月にバンコクでカリタスアジアの総会があり、そこで後任の選挙。さらに5月にローマで開催される4年に一度の国際カリタス総会の場で、任期が終了となります。

 カリタスアジアの事務局は、タイのバンコクにあり、専任の職員を5名雇用しております。フィリピン出身の事務局長をはじめ、インドネシア、カンボジア、タイの出身者です。多くの業務はメールやスカイプで済ませることができますが、それでもこの8年間、しばしばバンコクに出かけました。

 3月の後任の総裁選びは推薦選挙ですが、その総会の準備のために、臨時の地域委員会が1月末に開催されたので、23日と24日、バンコクへ出かけてきました。バンコクは、乾期で涼しいのですが、大気汚染がひどいらしく、マスクをしている人たちであふれていました。地域委員会は、マカオ、モンゴル、ミャンマー、パキスタンの代表委員と、国際カリタスの担当者に、私と事務局長。前後の日本での予定があったので、現地は一泊にし、深夜便で出かけて、深夜便で帰国。

 終わりを迎える務めもあれば、新しい務めもいただいています。その一つが世界宗教者平和会議(WCRP)日本会議の理事職。今回が初めての理事会参加でしたが、その設立の中心的存在である立正佼成会の本部で会議が行われ、初めて、立正佼成会の本部大聖堂を目にしました。(WCRPについてはこちらのリンクからホームページへ飛びます

Rissho19 大聖堂の立派な佇まいは言うに及ばず、会議のあった法輪閣という建物も巨大で、それだけではなく、そこに働き、わたしたちを迎えてくださる職員の方々の、丁寧で、また笑顔の美しいこと。そういえば、新潟教区の米沢で、殉教者の列福記念感謝ミサを行ったとき、千人は集まるという参加者のために、あの狭い殉教地に、朝一番で現れて、「お手伝いします」と手を貸してくださったのは、地元の立正佼成会の方々でありました。

 日本の諸宗教の方々が集まり、平和について考え行動するこの団体の活動は、白柳枢機卿様も力を入れて協力していた活動ですので、互いにより良い世界の実現のために、できることを忠実に果たしていきたいと思います。ちなみに現在の理事長は、聖公会の首座主教であり、札幌の主教でもある植松主教様です。

これ以外にも、今年からの新しい務めとして、日本聖書協会の理事にも就任することになっています。

なお2月になっていますので、今月の主な予定を。

  • 2月02日(土) アレルヤ会講演会 (14時イグナチオ教会)

  • 2月03日(日) 日本26聖人殉教者祭 (9時半、本所教会)

  • 2月03日(日) ベトナム語共同体ミサ (15時、イグナチオ教会)

  • 2月04日(月) 司教顧問会など (教区本部)

  • 2月05日(火) カリタスジャパン会議など (潮見)

  • 2月07日(木) 常任司教委員会など (潮見)

  • 2月09日(土)10日(日) 雪の聖母祭 (山形、新庄教会)

  • 2月11日(月) スカウト東京BP祭ミサ (9時半 カテドラル)

  • 2月11日(月) 世界病者日のミサ (13時半 カテドラル)

  • 2月12日(火)~15日(金) 定例司教総会 (潮見)

  • 2月16日(土) 藤岡師、國枝師、納骨式 (11時 府中墓地)

  • 2月17日(日) 南山常磐会ミサなど (10時 カテドラル地下聖堂)

  • 2月18日(月) カトリック小学校連合音楽会 (10時半 午前のみ出席)

  • 2月18日(月) CTIC会議、ロゴス会議 (13時 潮見)

  • 2月22日(金) 聖書協会共同訳発行記念行事

  • 2月23日(土) 御受難会助祭叙階式 (13時半 秋津教会)

  • 2月24日(日) 八王子教会堅信式 (10時)

  • 2月25日(月) 司祭月修 (10時半 教区本部)

  • 2月25日(月) 平和旬間常任会議 (18時 教区本部)

  • 2月26日(火) カリタスジャパン会議 (10時 潮見)

(菊地功=きくち・いさお=東京大司教)

2019年2月3日

・中国当局、”地下教会”の司教を厳重な管理の下で承認

(2019.2.1 カトリック・あい)

 バチカンと中国政府の間で司教任命を巡る暫定合意が結ばれた後、中国当局の国内カトリック教会を”地下教会”も含めて統制・管理下に置こうとする動きが各地で強まっていると伝えられてきたが、当局が”地下教会”の司教を、補佐司教として初めて認める動きに出た。ただし、就任式・ミサは当局によって厳格に統制された。

 バンコクを拠点とするカトリック系の有力インターネット・ニュースメディアucanews.comが1日付けの香港発で伝えたもので、中国国営のchinacatholic.cn.が、河南省の南陽市教区の”地下教会”の司教、Jin Lugang 師は1月30日付けで同教区の聖ヨゼフ教会に所属した、と公表した。就任を祝うミサは南陽市の98歳になるZhu Baoyu司教、安陽市の Zhang Yinlin 司教も共同司式に加わったという。

 ucanews.comによると、63歳の Jin司教は、このミサの中で宣誓文を読み上げ、「中国憲法に合うように、教区の全てのカトリック司祭、信徒を導くために、Zhu Baoyu司教を補佐する。国の一致、社会の安定と連帯を守り、国を愛し、教会を愛し、中国におけるカトリック教会の『中国化』に向けて全力を捧げる」と約束した、という。当局の公式声明によれば、就任式は中国天主教会司教会議(BCCCC)と中国天主愛国協会(CCPA)の礼拝規則に従って行われ、BCCCCの副会長が司式し、CCPAとBCCCCが出した承認書が読み上げられた。

 関係筋が ucanews.com に語ったところによると、 Zhu 司教は1995年に教皇から南陽教区長として秘密裏に任命されていたが、2010年に高齢に伴い、当時のベネディクト16世から辞任が承認され、Jin師が2007年に補佐司教として秘密裏に叙階されていた。だが、こうしたバチカン側の動きとは別に、2011年に中国当局が、Zhu司教を教区長として承認した。また、Jin補佐司教の就任式・ミサには、招待状のない者の出席は禁じられ、出席者も携帯電話の所持、式の撮影も認められず、警察官など地方政府職員はJin師の司祭や修道女たちを、Zhu司教が居住、ミサを捧げていた聖ヨゼフ教会に強制移動させ、当局は地元の信徒たちをこのミサに参加を認めなかった、という。

2019年2月2日

・退任通告受けた中国”地下教会”の司教が”退任ミサ”の共同司式を拒否

Chinese underground bishop skips retirement Mass

Peter Zhuang Jianjian司教(ucanews.comより)

(2019.1.29 カトリック・あい)

 昨年9月の暫定合意を受けて、バチカンと中国当局から退任するよう通告を受けていた”地下教会”の司教が22日行われた退任式には出席したものの、”肝心”の退任を祝う”地上教会”の司教たちとのミサの司式を拒否し、”地下教会”の意向を無視して”和解”に進もうとするバチカンと中国当局の姿勢に抵抗したことが明らかになった。

 アジアの有力カトリック系インターネット通信ucannews.comが25日付けの香港発で伝えたもので、広東省で教区長をしていたPeter Zhuang Jianjian司教は、先月17日に北京に呼ばれ、滞在中のバチカン代表、クラウディオ・マリア・チェリ大司教から、教区長退任の通告と、後任に”地上教会”のメンバーで暫定合意をもとに教皇に承認された司教を当てる旨、説明を受けたが、本人がucannews.comに語ったところによれば、退任通告は受諾しなかった。

 さらに今月22日に広東省の掲陽市の教会で「中国天主愛国協会」(CCPA)と「中国天主教会司教会議」(BCCCC)共催による退任式と退任のミサが数人の司教による共同司式で行われたが、 Zhuang 司教はミサの共同司式には加わらなかった。ミサには30人以上の司祭、助祭、修道士、修道女と200人以上の信徒や招待客が参加したが、”地下教会”の信徒によると、 Zhuang 司教を支持する司祭のほとんどは当局から参加しないように通告を受けたという。

 また”地上教会”の代表と当局はこの式の前に、「ローマの決定により、Zhuang 司教は退任した」と言明したが、”地上教会”系のインターネット通信は、式やミサについてわずかしか報じることはなく、奇異な感じがした、と現地の関係者は述べているという。

 

 

2019年1月29日

・キリスト教一致祈祷週間東京集会は小金井カトリック教会で開催

(菊地大司教の日記2019.1.21より)

 毎年この時期は、キリスト教一致祈祷週間です。今年は1月18日から25日まで、「ただ正しいことのみを追求しなさい」をテーマに、世界各国で開催されています。東京教区のエキュメニズム委員会(油谷神父様担当)がプロテスタント諸派の方々と共同で企画をされた東京集会が、20日(日)の午後2時半から、カトリック小金井教会を会場に開催されました。

Unity1901

 この祈祷週間のために、小冊子が毎年用意されます。これは世界教会協議会(WCC)と教皇庁のキリスト教一致推進評議会が共同で作成するもので、これを日本キリスト教協議会(NCC)とカトリックで翻訳して利用しています。

Unity1906

 毎年特定の国などをテーマの中心に据えて準備が進められ、その国の教会や人々の状況に思いを馳せながら、祈りの集いがもたれていますが、今年はその対象がインドネシアの教会でした。(写真は、インドネシアの民族衣装を身にまとった、小金井教会主任の加藤豊神父様)

 小冊子のテーマの解説には「人口2億6千5百万の86%がムスリムであるインドネシアは、世界最大のムスリム人口を有する国として知られています。しかし、残りの約10%は様々な教派のキリスト者です」と記されており、そこには2千万人を越えるキリスト者が存在していることを教えています。

 多様な民族、言語、文化が存在する巨大な国では、多様性のうちに一致することが目指され、そのために時としてキリスト者には困難な状況も発生します。そのような中で、一致をもとめつつも、しかし自らの進む道を妥協することない信仰に生きようと、「ただ正しいことのみを追求しなさい」がテーマとして選ばれたようです。

Unity1902

 小金井教会の集会には、カトリックのみならず多くの教派の方が参加してくださり、聖堂は一杯でした。

 礼拝の司式は私が、そして説教は、日本キリスト教協議会(NCC)の議長である渡部信師が行いました。

 確かに考えてみれば、異なるいくつもの教派が一つの名称で合同し、具体的に一つの教会として存在できると安易に考えることは、それぞれの教会に長い歴史の積み重ねがあり、教会のあり方自体に異なる見解がある現在では、非現実的であろうと思います。

 しかしながら同じイエスを主キリストと信じ、同じ父を神とあがめ、同じ聖霊の働きを信じるものが、心において共有できるものがないはずがありません。わたしたちは同じ福音を信じているのですから、同じ方向を向いて、同じ価値観に支えられて、現実社会にその価値観を、それぞれの教会を通じてともに証ししていく務めを果たすという意味で、教会の一致が推進されることを祈らざるを得ません。

(菊地功=きくち・いさお=東京教区大司教)

2019年1月24日