2月23日を「Day of Prayer and Fasting for Peace」にー教皇が発表

(バチカン広報)教皇フランシスコは4日の正午のお告げの祈りの後で、2月23日を「Day of Prayer and Fasting for Peace 平和のための祈りと断食の日」とすることを明らかにされ、カトリック教徒だけでなく、他宗派、他宗教の人々がともに参加するように、次のように呼びかけられた。

 世界のさまざまな場所で起きている悲劇的な状況に直面して、私は四旬節の第一週の金曜日、2月23日を「Day of Prayer and Fasting for Peace 平和のための祈りと断食の日」としたいと思います。この日を、特にコンゴ民主共和国と南スーダンの人々に捧げます。この日に、カトリック教徒でない他宗派、他宗教の兄弟姉妹たちにも、最も適切だと思う方法で、ともに参加してくださるように呼びかけます。

 天の御父はいつも、苦しみ、泣き叫ぶ子どもたちの声をお聞きになります。「心砕かれた者を癒し、その傷を包んでくださる」(旧約聖書・詩編 147章3節)のです。私は心から訴えます。私たちもこの叫び声を聞き、神の前で、それぞれの心の中で「私は平和のために何ができるでしょうか?」と問いかけます。私たちは祈ることができます。それだけではありません。誰もが、暴力に対して「No」と言うことができます。暴力によって得られた勝利は偽ものの勝利。平和のために働くのは誰のためにも良いことです!

2018年2月5日

 「バチカンは中国の‶地下教会〟を見捨てようとしている」との批判に報道官が反論(CRUX)

 ( 2018.1.29 Crux Managing Editor Charles Collins )

 中国に関する問題について、教皇フランシスコはバチカンの担当者と常に連絡をとっており、他の教会関係者が正反対のことを話しているのは、‶驚き”だ-バチカンの広報事務局が29日、そうした内容の声明を出した。

 この声明は、前日28日に前香港司教の陳日君・枢機卿がフェイスブックで公開した内容を受けたものだ。その中で枢機卿は、バチカンの外交官が中国を訪問し、教皇に忠誠を誓った(中国政府が公認していない)「地下教会」の二人の司教に対して、中国政府公認の「愛国カトリック協会」所属の司教二人を認める代わりとして、辞任するように求めた、とし、枢機卿は「バチカンは中国のカトリック教会を‶見捨て〟ようとしている」と強く批判している。

 陳枢機卿はさる1月12日に教皇とこの問題について話し合い、教皇は彼に、自分はミンツェンティ・ヨージェフ枢機卿のような悲劇を繰り返さない、と約束した、という。ミンツェンティ師 は第二次 世界大戦後の1945年10月から約28年間、ハンガリーの首都 大司教を務め、共産主義政権下で教会の自由の一貫した主張、逮捕・投獄を経験した末に、ブダペストの米国大使館に保護を求め、1975年にオーストリアのウィーンで亡くなった。

 また陳枢機卿は、香港出身で前福音宣教省局長の韓大輝・大司教ギリシャ大使も、教皇にこの問題について話し、教皇は「このことを聴いて驚き、良く調べる、と約束した」と述べた、としている。

 これらに対して、バチカンのグレッグ・バーク広報事務局長は30日に声明を出し、「中国問題については、教皇は協力者とくに国務省の協力者と常に連絡をとっており、きちんと報告を受けている。教皇が特別に関心を持っておられる中国のカトリック教会の状況、バチカンと中国の対話の進展状況について、詳細に報告を受けている。教会の内部の人々がそれと正反対のことを語り、当惑と議論を巻き起こすのは、驚きであり、残念なことだ」と批判した。

 陳枢機卿は2002年から2009年まで香港司教を務めた。以前英国の植民地だった香港は、中国に返還される際、信教の自由を保障することで中英が合意していた。だが、枢機卿は、こうした中国の共産主義政権との合意に疑問を抱き、(同政権下で)「私たちの兄弟司教たちが(現在の中国で)強いられている苦役と屈辱を自分が(1990年代に中国で)直接経験した」ことに基づいて発言している。

 そして枢機卿は、バチカンの外交政策を担当する国務省に特別に批判的な態度をとってきた。昨年10月のCRUXとのインタビューでも「現在の国務長官、ピエトロ・パロリンは中国に‶毒された考え〟を持ち、カトリックの信仰よりも外交に関心がある」と批判した。

 中国人民共和国は1951年にバチカンとの外交関係を断ち、1957年に自国内のカトリック信徒を支配下に置く「中国愛国カトリック協会(愛国協会)」を設立している。それ以後、現在に至るまで、中国では、教皇の権威を否定する愛国協会と教皇の権威を認める‶地下教会〟が併存している。

  この間、2007年に当時のベネディクト16世教皇が大きな一歩を踏み出す書簡を著し、バチカンと中国の完全な和解は「一晩で実現することはできない」が、「カトリック教会にとって、地下にとどまるのは正常な状態とは言えない」「中国には唯一つのカトリック教会がある」として、信仰告白における一致を促し、愛国協会に一定の正当性を与え、カトリック教徒が協会に加わることを認めていた。

 だが、陳枢機卿は自分でフェイスブックで、バチカンが愛国教会の司教たちを認めれば、「強化された分派教会にに祝福を与えることになり、すでに自分の意志で正当なカトリック教会から離れた者、彼らに同調しようとする者から‶負い目〟を取り去ることになる」と警告している。

 

2018年2月1日

 使徒憲章「真理の喜び」発表「効果的な福音宣教にカトリック大学改革が急務」

 この使徒憲章は「真理の喜びは、すべての人の心を、神の光と出会い、そこに住み、それをすべての人と分かち合うまでは平安を得られないものとする、胸を焦がすほどの願望を伝える」という言葉で始まり、カトリック大学と教会系の学部の改革を通して、カトリック研究の刷新を推進することを目的としている。

 教皇は序文で「真理とは抽象的な概念ではなく、それはイエス、命であり、人々の光である神のみことばです」「教会はイエスによって、絶えず、常に新しい情熱をもって、この喜びを証しし、その使命を告げるよう促されています」と述べ、「人間、社会・環境の危機等に特徴づけられた社会・文化の世界規模の変化」を背景に、教会に関する学究の叡智と勇気ある刷新を行なうことは、使徒的勧告「(家庭のおける)福音の喜び」でも指摘した「新しい時代における、より効果的な福音宣教のために急務となっています」と強調している。

 また、教会を「すべての神の民が参加する‶外に向かう〟宣教的なものに変容させる」ために、大学が単に「司祭や修道者や信徒に育成の場とプロセスを提供する場」であるだけでなく、「イエス・キリストの出来事から現実を読み取るための一種の文化的実験室」となることを希望されている。

 このことを「パラダイムの根本的な転換」「勇気ある文化的な革命」と呼ばれた教皇は、カトリック系の大学・学部の世界ネットワークが「イエス・キリストの福音、常に新しい場面、提案に開かれた教会の生きた伝統のパン種、塩、光となって決定的貢献をもたらす」ように願われた。

 さらに教皇は「人生・世界・人間をより良く理解するための真の聖書解釈が今日必要とされています」とし、総括的なものではなく、霊的探究の環境、理性と信仰に基づく確信の伴う研究を求められた。また、「哲学と神学は『開かれた精神』と『ひざまずく態度』をもってのみ、豊かな実りをもたらす」と述べ、「完結した思想に自己満足を得る神学者は、凡庸」であり、「良い神学者・哲学者は、開かれた考え、すなわち、いつも未完の神と真理に開かれた常に発展する思考を持っている」としている。

 教皇は「外へと向かう宣教的な教会を目指す上での学問の刷新と貢献のために必要な基礎」として、まず「イエスの常に新しく、魅力的な福音が教会生活、 人類の中でより具現化していくこと」を観想し、「隣人の聖なる偉大さを見つめ、すべての人間の中に神の発見を可能とする普遍的兄弟愛を知ること」を挙げている。そのうえで、真の出会いの文化として「信者はもとより信者でない人も含めた、あらゆる分野との対話」を提案、「知識のための一致という原則のもと、大学や学科を超えた叡智と創造性ある研究」を希望されている。

 最後に「世界中の様々な教育機関がネットワークの構築を通して、教会系の研究を育て、推進していくことが急務」とし、「キリスト教神学と文化は、最前線で危険にさらされながらも忠実に生きた時に、宣教の使命に値するものとなります」と強調、カトリック系大学と学部も「今日の大きな文化的・霊的・教育的挑戦の中で、再生の長いプロセスを必要とするでしょう」と記している。

(バチカン放送日本語版を基に「カトリック・あい」が編集しました)

2018年1月30日

 教皇が「禁断の果実」になぞらえ「偽ニュース」の誘惑に警告

 【2018.1.29 CJC】教皇フランシスコは1月24日、聖書の中に出てくる、イブが「禁断の果実」を口にしてしまう話になぞらえ、偽ニュースの誘惑に警告を発した。AFP通信が報じた。

 ジャーナリストの守護聖人フランシスコ・サレジオの祝日5月13日の「世界広報の日」に向けたメッセージで、教皇は、ヘビがイブをだましたことを「最初の偽ニュース」だと述べた。「自らを偽って攻撃する者が使う、『ヘビの戦術』とも呼ばれるものの正体をわれわれは暴く必要がある」と述べた上で、教皇は「うそのウイルスに対する最も抜本的な対抗手段は、真実による浄化だ」と強調した。

 「偽ニュース」は、ドナルド・トランプ米大統領が大統領選挙中や大統領の就任1年目に広めた言葉。

2018年1月30日

 教皇、一般謁見でチリ・ペルー訪問を総括

(2018.1.25 バチカン放送)教皇フランシスコは24日の水曜一般謁見で、南米チリおよびペルー両国の公式司牧訪問を次のように総括し、両国のために神の祝福を祈るよう会衆に願われた。

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 「チリ訪問が実現する前に様々な理由から反対運動があったのを、皆さんもメディアを通じて知っておられたと思います。この事実はまさしく今回の私の訪問のモットー『私はあなた方に平和を与える』というキリストの言葉の意義を際立たせることになりました。私たちは毎日、ミサの中でこの言葉を繰り返しています。キリストがその弟子たちに向けた言葉です。真の平和、それは私たちの救いのために死に、復活されたキリストだけがお与えになれる恵みです。私たち一人ひとりが平和を必要としているだけではなく、世界中に分散発生している『第三次世界大戦』の真っただ中にある今日の世界も、平和を必要としているのです。どうか皆さん、平和のためにともに祈りましょう。

 チリにおける政府関係者たちとの出会いでは、完全なる民主義実現の歩みを続けるよう激励しました。その最も有効な実現方法とは『人々の声に耳を傾ける』ということ、特に貧しい人々、若者たち、高齢者たち、移民そして土地そのものの声にも注意深く耳を傾けることだ、と強調いたしました。

 チリにおける最初のミサは平和と正義のために捧げられました。ミサ中、イエスの山上の垂訓から『平和ための働き人は幸いである。なぜなら神の子らと呼ばれるだろうから』という言葉が強調されました。特にこの言葉がチリ―の社会の現状の中で必要とされるからです。

 大変重要な訪問も実現しました.首都サンチアゴの女子刑務所訪問です。そこで幼子を腕に抱いた多くの若い母親たちにも出会いました。多くの困難の中にあっても彼女らは大きな希望の中に必死に生きていました。彼女たち一人ひとりが完全に更生し社会復帰するために真剣に努力するよう励ましました。私たちはあらゆる刑務所を『完全な社会復帰』という観点から考えなければなりません。もしこの社会復帰の希望がないなら、刑務所は『終わりのない拷問』になってしまいます。社会復帰のために刑務所がうまく機能するなら、終身刑の囚人たちも、刑務所の中から、社会のために役立つ仕事を通して、社会に貢献することができるのです。対話の道はいつも開かれていなければなりません。どの刑務所も、絶えず社会復帰という観点に立たねばなりません。

 司祭や修道者、司教たちとの出会いも持ちました。この国の教会を苦しめる傷、その中でも児童の性的虐待などの問題を、決してなおざりにすることなく、解決に真剣に取り組むよう、互いに確認しました。同時に、神への信頼の中で、この大きな試練によって教会関係者たちに清めと刷新がもたらされることをも指摘しました。

 若者たち、大学生たちとの出会いで、私は聖アルベルト・ウルタードの言葉『キリストは私のこの場にいたら何をなさるだろうか』を常に念頭に置いて対応するよう勧めました。人生の中で困難や問題、衝突はつきものです。それらを隠す必要はありません。問題の所在を明らかにし、何事をも忍耐強い対話をもって解決するようにしなければなりません。問題を見ぬふりすることなく正面からぶつかっていきましょう。そして話し合う機会を持つことです。衝突はこのようにして解決に向かいます。対話によって解決されるのです、と強調しました。

 ペルー訪問のモットーは「希望によって一致して」というものでした。一致とは『何もかも同じ』という、実りのない『画一性』のことではありません。様々に異なる文化や歴史を包み込む豊かさそのものを意味します。

 ペルーの政府関係者たちとの出会いで、私はこの国の自然、文化、霊的遺産の豊かさを高く評価しました。同時にこの国に影を落とす二つの点についても、注意を促しました。それは『環境破壊』と『汚職』の問題です。これらは人の心を破壊します。誰もこの問題から免除されません。すべての人が真剣に取り組むべき問題なのです。

 ペルーにおける最初のミサは海辺の街、トゥルヒッリオでのミサでした。昨年大暴風雨によって大きな被害を被ったところです。この街で私はただ自然の災害に立ち向かうだけではなく、もう一つの『嵐』-組織犯罪や教育の欠如、失業などに対しても、勇気をもってたち向かうよう励ましました。この街は聖母マリアへの信心の篤い街です。ここで聖母賛美式を執り行い、人々の崇敬をあつめる「門の聖母」像に戴冠し「慈しみと希望の母」と命名しました。

 今回の司牧訪問の最後の行事はペルーの首都リマで執り行いました。「奇跡の聖主」という聖画がまつられているペルーで最も有名な巡礼聖堂で500人ほどの観想修道会修道女らと会いました。彼女らは教会と社会全体にとって信仰と祈りの促進者です。身体全体に空気を送り込む肺のような存在です。

 リマの司教座聖堂ではペルーのすべての聖人たちのお取次ぎを願いながら特別な祈りをみなとともに捧げその後司教たちとの出会いを持ちました。

 ペルーの若者たちには聖人たちをキリストにあくまでも付き従った不屈の人々として示し、その模範に従うよう勧め、チリとペルー両国民へのキリストのメッセージとして、最後のミサの典礼からから取られた「改心して福音を信じなさい」という言葉を残しました。

 親愛なる兄弟姉妹の皆さんチリとペル―両国の上に主の祝福豊かに注がれるように祈りましょう。

(バチカン放送日本語版をもとに、「カトリック・あい」が編集しました)

2018年1月26日

 教皇、リマでの130万人ミサを最後に南米2カ国訪問終える

教皇フランシスコ、ペルーの首都リマの空軍基地でミサ – AFP

(2018.1.22 バチカン放送)

 教皇はミサ中の説教で、この日朗読されたヨナ書(3章1-5節、10節)とマルコ福音書(1章14-20節)を取り上げられた。

 ヨナ書では、預言者ヨナが「さあ、大いなる都ニネベに行って、私がお前に語る言葉を告げよ」(3章2節)という主の命令どおり、ニネベに行き、人々の多くの悪のためにこの都は滅びる、と告げ、マルコ福音書では、イエスがガリラヤへ行き、神の 福音を宣べ伝えた、と書かれている。

 教皇はこの2つの朗読箇所に「昨日も今日も様々な場所で働きかける神の姿」を読み取られ、「主は歩まれ、ニネベ、ガリラヤ、そしてここペルーのリマや、トルヒーリョ、プエルト・マルドナドにも来られます」「『インマヌエル』とは、常に私たちと共にいることを望まれる神です」と語られた。

 そして、預言者ヨナは初めて主に召された時、主から逃れようとしたことを思い起こしながら、「私たちもまた、毎日社会で繰り返される不正義や苦しみを前に、ヨナのように逃げ、『どこかに紛れ込みたい』という誘惑にかられるかもしれません」とし、「このような、一つの逃げ、一つの無関心の積み重ねが、私たちの社会を、他人の声を聞きいても心を動かせない社会にしてしまうのです」と話された。

 そうしたヨナとは対照的に、イエスは、洗礼者ヨハネの逮捕のような不正と苦しみに満ちた出来事を前にしても、ガリラヤに行き、その町に入り、「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」(マルコ福音書1章14-15節)と、人々に「神の国」という大きな希望を示された。弟子たちと町に入り、関心をもたれず、罪に打ちひしがれた人々に関心を寄せ、希望をかき消された人々に新しい希望を与えながら、弟子たちにこれまで無視していた世界に目を開かせる。

 そのようなイエスの姿を教皇は観想され、「イエスは私たちの道を歩き続け、兄弟愛が社会の荒廃を克服し、連帯が不正義に勝ち、平和という武器によって暴力が消されるように、私たちの心に再び希望を灯すために、扉をたたき続けます」「イエスは歩き続け、私たちを空虚な関係、平凡な考え方から解放し、私たちが置かれた毎日の場所でパン種となるように招かれるのです」と強調された。

 このように話された教皇は、「イエスと共に町を横切り、イエスの弟子=宣教者として、主が共にいてくださる喜びを、私たちの生活の隅々に伝えることができますように」にと祈られた。

2018年1月23日

 教皇、アマゾン地域を訪問、人身売買、暴力、性的搾取を批判(CRUX)

 

(2018.1.19 Crux  Vatican Correspondent  Inés San Martín)

 プエルト・マルドナド(ペルー)発-ペルー訪問中の教皇フランシスコは19日、アマゾンの南米有数の人身売買などの拠点とされているプエルト・マルドナド地方のマードレ・デ・ディオス市を訪れ、女性に対する暴力や性的搾取の現状を指摘。「女性に対する暴力は、『正常な事』ではありません。女性が地域社会で果たしている指導的な役割に目を向けない“男らしさ”の文化を擁護しているのです。ラテンアメリカで広く使われているこの言葉は、女性の経験や声を無視し、女性を熱狂的に性差別する態度を意味します」と強く非難した。

 教皇は、かねてから人身売買や“現代の奴隷制度”を「人類に対する犯罪」と糾弾している。世界では推定3500万人が人身売買の犠牲者となっているが、ペルーでも7万人が被害を受けており、犯罪行為の件数としては武器密輸や薬物取引を上回り、最も“利益の上がる犯罪”といわれている。専門家によると、アマゾンのジャングルは人身売買の主要中継点だ。

 19日に教皇が訪れたマードレ・デ・ディオス市は、人身売買の犯罪者が取り締まられることもなくいくつものルートを利用する地域とされ、ペルーで事実上の奴隷とされている人々が最も多くいる場所。その3割が繰り返し売春を強要されているという。「彼女たちは労働のための奴隷、性的な奴隷、利益のための奴隷。多くの女性が蔑まれ、屈辱を受け、終わりのない暴力にさらされています。彼女たちが踏みにじられるのを受け入れられません」と教皇は語った。

 そして、会衆に対して、この町の名前、「マードレ・デ・ディオス(神の母)」に言及し、「マリアは『母』であり、皆さんのマードレ・デ・ディオスは『母がいる場所』なのです。決して『みなしご』ではありません。母のいる場所でも、家族、地域社会の問題は消えないかもしれませんが、そうした問題に立ち向かう強さを見出していくことができるのです」と強調し、「それにもかかわらず、この地を『名もない、子供たちもいない、不毛な土地』にしようと望む者、悪事を行いやすい場所に変えようとする者がいることも、知っています。彼らは、他人を排除することでは満足せず、人を黙らせ、無視し、利益にならないものを捨てることで、優位に立とうとするのです」と、教皇がかねてから繰り返す『使い捨て文化』を強く批判した。

 さらに、他人の絶望的な苦しみに全く気がつかない、人間を疎外化する消費主義を、教皇は、消費することだけを考える「母なき文化」と呼んで非難し、地球もまた、その論理によって扱われ、自然は容赦なく利用され、「不毛で使い物にならないまま置き去り」にされ、人々も 同じ方法で扱われ、使われ。「役に立たないもの」として捨てられている、と広く世界の人々に向けて警告された。

 (翻訳・「カトリック・あい」山田恵子・南條俊二)

・・Cruxは、カトリック専門のニュース、分析、評論を網羅する米国のインターネット・メディアです。 2014年9月に米国の主要日刊紙の一つである「ボストン・グローブ」 (欧米を中心にした聖職者による幼児性的虐待事件摘発のきっかけとなった世界的なスクープで有名。映画化され、日本でも昨年、全国上映された)の報道活動の一環として創刊されました。現在は、米国に本拠を置くカトリック団体とパートナーシップを組み、多くのカトリック関係団体、機関、個人の支援を受けて、バチカンを含め,どこからも干渉を受けない、独立系カトリック・メディアとして世界的に高い評価を受けています。「カトリック・あい」は、カトリック専門の非営利メディアとして、Cruxが発信するニュース、分析、評論の日本語への翻訳、転載について了解を得て、掲載します。

 関連・(2018.1.21 バチカン放送抜粋)

 ペルー訪問中の教皇フランシスコは20日夕、トルヒーリョのアルマス広場で、人々と共に聖母に祈りを捧げられた。広場の一角には、ペルーで崇敬を集めるオトゥスコの「扉の聖母」像が安置され、聖母に対する信心の篤い多くの信者たちがこの祈りに参加した。

 教皇は、ペルーの人々を守り続ける「扉の聖母」を「いつくしみと希望の母」として示され、「聖母は私たちを守るだけでなく、朽ちることのない、真のいのちの道の扉へと導きます。イエスは、誰一人、その扉の外に残ることを望まれません」と話された。

 そして、ペルーの人々の生活と家庭の原動力である女性たちの存在、その静かな希望の力、信仰の証しに感謝と信頼を寄せられるとともに、ペルーやアメリカ大陸で社会の傷となっている、女性に対する殺害や暴力に触れ、これらの状況と闘うための法整備、あらゆる形の暴力を拒否する文化の推進を訴えられた。

 教皇は「いつくしみと希望の母、『扉の聖母』が私たちに道を示し、悪と無関心から守り、出会いの文化といつくしみの心をもたらしてくださるように」と祈られた。

 

2018年1月22日

 2月8日の「世界病者の日」の教皇メッセージ

 

(2018.1.19 カトリック中央協議会)カトリック中央協議会が19日、教皇フランシスコが2月8日の「世界病者の日」に公表するメッセージを以下の通り事前翻訳しました。

親愛なる兄弟姉妹の皆さん

 教会は、主の命令(ルカ9・2-6、マタイ10・1-8、マルコ6・7-13参照)に従い、教会の創設者であり師であるかたの力強い模範に倣いつつ、新たな熱意をもって病者と彼らをケアする人々のためにつねに尽くさなければなりません。

 今年の「世界病者の日」のテーマは、イエスが十字架上でご自分の母マリアとヨハネに向けて語ったことばからとられています。「『ごらんなさい。あなたの子です……見なさい。あなたの母です。』そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った」(ヨハネ19・26-27)。

1.この主のことばは、十字架の神秘を根底から照らします。それは絶望的な悲劇を示しているのではなく、イエスが栄光を現し、キリスト教共同体とあらゆる信者の生活を築くための基準となる、至高の愛の意志を伝えた場を表しています。

 まず最初に、このイエスのことばは、全人類の母となるというマリアの召命の原点です。マリアは御子の弟子たちの母となり、彼らとその旅路に心を配ります。ご存じのように、息子や娘に対する母の思いやりには、心身の教育のすべての要素が含まれます。

 十字架による言語に絶するイエスの苦しみは、マリアの心を刺し貫きましたが(ルカ2・35参照)、マリアを行動不能にしたわけではありません。それどころか、マリアは主の母として、献身という新しい道を自ら歩き始めます。イエスは十字架上から教会と全人類のことを気遣い、マリアはその思いを共有するよう招かれます。使徒言行録は、五旬祭に聖霊が豊かに注がれたときに、マリアが初期キリスト教共同体の中でその使命を果たし始めたことを、わたしたちに伝えています。その使命は決して終わることがありません。

2.愛された弟子ヨハネは、救い主の民である教会を表します。ヨハネはマリアを自分自身の母と認めるよう求められます。その際、ヨハネはマリアを受け入れ、たとえ不安や企てが生じても、マリアの中に弟子の模範とイエスから託された母としての召命を見いだすよう招かれます。マリアは愛する母であり、イエスに命じられたように愛することができるよう子らを導く母です。したがって母としてのマリアの召命、子らを気遣うという召命は、ヨハネに、そして教会全体に伝わります。信者の共同体全体は、母としてのマリアの召命と深くかかわっています。

3.あらゆるものをイエスと分かち合っていた弟子ヨハネは、イエスがすべての人を御父との出会いへと導きたいと願っていることを知っています。思い上がりに心を捕らわれたり(ヨハネ8・31-39参照)、からだが病に侵されたり(ヨハネ5・6参照)したために、心を病んでしまった多くの人がイエスと出会ったことを、ヨハネはわたしたちに伝えています。イエスはみ国の豊かないのちのしるしとして、すべての人にいつくしみとゆるしを与え、病者にからだのいやしをもたらしました。み国では涙はことごとくぬぐわれるのです。弟子たちはマリアのように、互いを思いやるよう招かれていますが、それだけではありません。イエスの心が一人残らずすべての人に開かれていることを弟子たちは知っています。み国の福音をすべての人に告げ知らせ、キリスト者の愛を困窮しているすべての人に届けなければなりません。なぜなら、すべての人は人間であり神の子であるからです。

4.二千年にわたる教会の歴史の中で、困窮している人と病者に対する教会の母としての召命は、病者のために尽くす活動を重ねる中で実践されてきました。この献身の歴史を忘れてはなりません。この歴史は今日でも、全世界で続いています。公的医療制度が適切な形で機能している国では、修道会、教区、カトリック系の病院は充実した治療を施すよう努めるだけでなく、人間を中心とした治療を行い、いのちとキリスト教的倫理観を尊重した科学研究を行うよう努めています。医療制度が不十分であるか欠如している国では、教会は幼児死亡率を下げ、伝染病の拡大を阻止するために、人々に出来るだけ充実した治療を行うよう努めています。教会は、たとえ治療を行う立場にいなくても、あらゆる場所で人々のことを気遣っています。ひん死のけが人をすべて受け入れる「野戦病院」という教会のイメージは、実際に現実のものとなっています。宣教会や教区の病院だけが人々に必要な治療を施している地域が世界中にいくつもあるのです。

5.長い歴史の中で病者のために奉仕してきたという記憶は、キリスト教共同体、とりわけそうした活動を実際に行ってきた人々に喜びをもたらします。しかし、自分自身をさらに豊かにするためには、とりわけ過去に目を向けなければなりません。病者に奉仕する多くの団体の創設者に見られるどんな犠牲もいとわない寛大さ、何世紀も続いてきた数々の取り組みがもつ愛に基づく創造性、信頼のおける革新的な治療を病者に施すために科学的研究を行う熱意といった、過去の事柄からわたしたちは学ばなければなりません。この過去の遺産は、未来をしっかりと設計するための助けとなります。それはたとえば、医療を営利目的の事業にし、貧しい人々を切り捨てようとする企業利益優先主義という世界的な脅威からカトリック系の病院を守るためにも役立ちます。病者の尊厳を尊重し、病者を中心とした治療をつねに行うことは、組織がより賢明になり、愛のわざが行なわれるために不可欠です。公的機関で働き、自らの行いを通して福音のよいあかし人となるよう招かれているキリスト者も、同じ方向をたどるべきです。

6.イエスはご自分のいやす力を、教会に与えてくださいました。「信じる者には次のようなしるしが伴う。……、病人に手を置けば治る」(マルコ16・17-18)。使徒言行録には、ペトロ(3・4-8参照)とパウロ(14・8-11参照)がいやしのわざを行ったことが記されています。教会の使命は、イエスからのこの贈り物に応えることです。教会は、主のように優しく思いやりに満ちた視線を病者に向けなければならないことを自覚しています。医療にかかわる司牧活動は、小教区の共同体から最先端の医療機関に至るまで、皆が新たな熱意をもって携わるべき必要不可欠な使命でしたし、これからもそうあり続けるでしょう。慢性疾患や重度の障害を抱えた子どもや親、親戚を介護している多くの家族の優しさと忍耐強さを、わたしたちは忘れることはできません。家庭内で行われる介護は、人間に対する愛の卓越したあかしであり、正しい認識と適切な政策によって支えられなければなりません。したがって医者、看護師、司祭、修道者、ボランティアの人々、家族、そして病者をケアするすべての人がこの教会の使命に携わっています。それは、各自の日々の奉仕をさらに有意義なものにする共同責任です。

7.いつくしみの母であるマリアに、わたしたちは心身に病を抱えたすべての人をゆだねます。マリアが希望のうちに彼らを支えてくださいますように。また、病気で苦しんでいる兄弟姉妹を受け入れることができるよう、マリアがわたしたちを助けてくださいますように。教会は、病者のケアという福音的奉仕には特別な恵みが必要であることを知っています。だからこそ、わたしたちは一つになって聖母に祈りをささげ、人々のいのちと健康のために奉仕するという召命を、すべての信者が愛をもって生きることができるよう、心から願い求めるのです。この第26回「世界病者の日」にあたり、病者が主イエスとの交わりのうちに苦しみを受けとめることができるよう、おとめマリアがその取り次ぎを通して助けてくださいますように。また、病者をケアする人々をマリアが支えてくださいますように。わたしは病者、医療従事者、ボランティアの方々、そしてすべての人に心から使徒的祝福を送ります。

 バチカンより 2017年11月26日 王であるキリストの祭日に 教皇フランシスコ

2018年1月19日

 教皇、チリ訪問を聖職者の性的虐待への謝罪で始める(CRUX)

 (2018.1.16 Crux  Inés San Martín) サンチャゴ(チリ)発-チリを訪問した教皇フランシスコは16日の最初の一般演説で、教会の信頼を大きく傷つけている司祭たちの弱者性的虐待について改めて謝罪した。

 教皇は「私の痛みと恥を語る義務を感じています。カトリック教会の聖職者たちによって子供たちになされた二度と繰り返してはならない行為に恥じ入っています」と述べ、「私は兄弟である司教たちと共に、犠牲になられた方々に許しを請い、支援のためのあらゆる努力をいしたします。二度とこのようなことを起こさないように確約します」と誓った。

 この言葉は、15日から4日間のチリ訪問の最初の演説として、サンチャゴの官邸「モネダ・パレス」で、同国の政府、民間団体、外交団の代表を前に語られた。

 聖職者による幼児性的虐待事件は欧州と米国を除くと、チリがもっとも多く起きており、この問題へのバチカンと現地教会の対応のまずさが信徒の教会離反に拍車をかけている、と言われている。

 チリにおける問題の中心はフェルナンド・カラディマ神父で、サンチャゴのエリート説教師とされていた人物。何十年にもわたって幼児性的虐待を繰り返したとして有罪判決を受けている。彼を批判する人々は、彼の上司に当たる上位聖職者もこの醜聞を隠蔽した、と批判している。

  同神父の犯罪は1980年代にさかのぼるが、2010年まで明るみになることはなかった。2011年にバチカンが彼を有罪とし、残りの人生を贖罪と祈りで送るように言い渡した。犯行は時効を過ぎていたため、刑事裁判にかけられることはなかった。だが、その4年後に、教皇フランシスコがホアン・バロス司教を軍の指導司祭から南部のオソルノ市に異動させたことで、批判が巻き起こった。同司教は他の二人の司教たちとともにカラディマ神父と親しくしており、犠牲者たちは同神父の犯罪を知っていた、と訴えていたからだ。司教はそれを繰り返し否定している。

 オソルノ市の多くの市民がこの司教の人事に抗議したが、これに対して、司教は「抗議している者たちは『愚かさゆえに不快な体験』をしている」「『左翼主義者』の手先に指導されている」と批判していた。

 2015年3月、この人事が発表された後、バチカンはバロス司教を擁護する声明を出し、「この人事は慎重に調査、検討した結果であり、決定を妨げる理由はみつからない」としていた。

 

「性的虐待に対して、聖職者全員が重い代価を支払う」と教皇

Pope says all pay ‘heavy price’ for abuse scandals, including clergy

Pope Francis meets with priests at the Cathedral, in Santiago, Chile, Tuesday, Jan. 16, 2018. (AP Photo/Alessandra Tarantino)

(2018.1.16 Crux Inés San Martín)サンティアゴ(チリ)発 – チリ訪問中の教皇フランシスコは16日、サンティアゴの司教座聖堂に集まった男女聖職者たちを前に、同国でも問題になっている聖職者による性的虐待に言及し、「多くの聖職者が、そうした身なりをしているというだけで公けに非難される『思い代償』を払っている」と語った。

  聖職者の性的虐待隠ぺいを批判されたチリの司教、隠蔽を否定

(2018.1.17 Crux  contuributing  Editor Austen Ivereigh)サンチャゴ(チリ)発 -教皇フランシスコの訪問先となったチリで幼児性的虐待を繰り返した司祭を隠蔽したとして被害者3人から訴えられているオソルノ教区のホアン・バロス司教たちと、筆者は一時間以上を共に過ごした。司教は2015年3月に教皇からオルソノ教区の司教に任命されていた。

 司教は、やはり問題司祭の元上司だったタルカ教区のホラシオ・バレンズエラ司教とともに隠蔽の非難を浴び、チリ全国で非難の嵐を巻き起こしたが、二人は共同の声明で、被害者たちはバロス司教を「性的虐待の証人だとして訴え、意固地になっている」と批判している。二人の司教は筆者に対して、犠牲者たちの主張は単なる虚偽であり、問題が2010年に表面化する前にはその司祭の性的虐待について全く知らされていなかった、とし、知った時には大きなショックだった、と説明した。

 また問題司祭の行動-金に執着し、権威を振りかざし、残酷な振る舞いをし、口汚くなっていった-は十分に知る立場にあったにもかかわらず、二人の司教は、彼の政敵虐待を見たこともなく、隠蔽して放置したこともない、と言い張った。

 これまでのところ、被害者たちの訴えを裏付ける証拠はなく、民法上も教会法上も取り上げられていない。だが、問題司祭による性的虐待は疑いのないことであり、チリや外国のメディアは犠牲者たちは真実を述べている、と見ている。実際に、このサンチャゴで、バロス司教の無実を信じようとする人を見つけるのは難しい。

 バチカンの司教省が2014年に、それまで10年に渡って従軍司教を務めていたバロス司教をオルソノ教区長に任命することを決めた際には、国内の批判が極めて強かったことから、同国の使用司教たちは任命に反対し、教会にとって大惨事になると教皇に撤回するよう訴えていた。だが、教皇はバロス司教の無実を信じ、2015年初めにスペインのイエズス会の黙想の家で30日の黙想をしていた彼の任命を決定通り実行した。

 この問題について、司教は筆者に、自分は教皇の意志に忠誠を誓い、教皇が最良の裁判官だと信じている、と述べた。

 だが、2015年3月のバロス司教の着座式には、チリ司教協議会議長をはじめ主要司教たちが欠席、着座式ミサは抗議の人たちで大荒れとなった。(バロス司教は抗議行動を予想していたが、暴力行為への対応を準備せず、ただ嫌悪した、と言っている。)

 教会と社会の流れに抗して、バロス司教をあくまで支持する教皇の決断は、教皇がこれまでにした決断の中で最も大胆、あるいはおそらくもっとも無謀なもの、とされるに違いない。この決断は、教皇が設置した性的虐待対策委員会の被害者代表委員二人が、このような教皇の対応が問題司祭の性的虐待の犠牲者たちの声を「無視している」と強く抗議し、彼らが委員を辞任する原因の一つを作ってしまった。

 教皇を強く批判する人々の中には、オソルノ教区の司祭、信徒のグループもいる。彼らは、現地教会の感情を踏みにじる権威主義的な振る舞いが大きな負担になっている、と訴えている。2015年5月の水曜恒例の一般謁見の際、チリから来た巡礼者たちが「バロス司教のオルソノ教区長への任命で苦しめられている」と教皇に訴えたことがあったが、教皇は「オルソノ教区は何の証拠もなしに司教を裁くことで頭がいっぱいになっている」とし、「自分の頭で考え、左翼主義者の扇動に乗らないように」と諭し、「神の言葉に心を開かず、愚かな者たちによってもてあそばれているために、オルソノ教区は苦しんでいるのです」と聞き入れなかった。

 この言葉は思慮を欠いていたかもしれない。「侮辱」として、チリのメディアで際限なく繰り返し伝えられた。だが、これが反対運動についての教皇の見方を反映しているのは疑いがない。実際のところ、バロス司教のオルソノ教区長への任命を批判する人々の中には、左翼の過激派や反バロスを標榜する団体「一般信徒組織」も社会主義者の集団に属しているのも事実だ。

 そうした背景のもとで、16日の教皇フランシスコの性的虐待問題についての言葉は、政府や民間団体代表に対する謝罪と聖職者たちとの黙祷を伴って特別に大きな意味をもったものだった。

 チリの社会と犠牲者たちに対して、性的虐待を犯した者たちの罪と犯罪を全面的に心から詫び、教皇は余裕を持って、聖職者たちに教会の内的生活への打撃に焦点を当てることができたようだ。

 バロス司教によれば、オソルノ教区の混乱は続いているが全体として正常に戻りつつある。自分を受け入れない小教区が二つあり、35人の司祭のうち自分を認めない司祭がわずかにいるが、抗議はなくなっている、という。司教たちも、教皇の決定を受け入れるようになった、と付け加えた。

 「あなたたちが愛する教会はどのようなものですか?」教皇は16日の聖職者との会見で問いかけた。「イエスの傷に命を見出す傷ついた教会を愛しますか?」

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

・・Cruxは、カトリック専門のニュース、分析、評論を網羅する米国のインターネット・メディアです。 2014年9月に米国の主要日刊紙の一つである「ボストン・グローブ」 (欧米を中心にした聖職者による幼児性的虐待事件摘発のきっかけとなった世界的なスクープで有名。映画化され、日本でも昨年、全国上映された)の報道活動の一環として創刊されました。現在は、米国に本拠を置くカトリック団体とパートナーシップを組み、多くのカトリック関係団体、機関、個人の支援を受けて、バチカンを含め,どこからも干渉を受けない、独立系カトリック・メディアとして世界的に高い評価を受けています。「カトリック・あい」は、カトリック専門の非営利メディアとして、Cruxが発信するニュース、分析、評論の日本語への翻訳、転載について了解を得て、掲載します。

 

 

 

2018年1月19日

 教皇、チリとペルーの南米2カ国訪問へ

チリとペルーへの訪問に出発する教皇フランシスコ、1月15日、ローマ・フィウミチーノ空港で – ANSA

(2018.1.15 バチカン放送)教皇フランシスコは15日、チリとペルーの南米2カ国の司牧訪問へ出発された。登位後22回目となるこの海外司牧訪問(イタリアを除く)で、15日(月)から18日(木)までチリ(サンティアゴ、テムコ、イキケ)を、同18日から21日(日)までペルー(リマ、プエルト・マルドナド、トルヒーリョ)を訪問し、22日(月)に帰国される。

 ローマ教皇がチリを訪れるのは、ヨハネ・パウロ2世の1987年の訪問に次いで今回が2度目。ペルー訪問は、ヨハネ・パウロ2世の1985年、1988年に続いて3度目となる。

 教皇の今回の訪問を特徴づけるものとして、チリのテムコでのアラウカニア地方の住民との出会いや、ペルーのプエルト・マルドナドでのアマゾン地域の住民との集いが予定されている。

 バチカンでは2019年10月、「アマゾン周辺地域のための特別シノドス」(世界代表司教会議)が開催されることから、教皇の今回の訪問はそのための準備としての性格も帯びている。

2018年1月16日

 教皇、原爆後の長崎の少年の写真入りカードを記者団に-南米訪問の機内で

教皇フランシスコ、チリ・ペルー訪問に向かう機内で – EPA

(2018.1.15 バチカン放送)教皇フランシスコは15日、チリ・ペルー南米2カ国訪問に向かう機内で、同行記者団70人に、原爆後の長崎の少年の写真入りカードを渡された。

 教皇は何人かのジャーナリストと言葉を交わす中で、「この写真を偶然見て、深く胸を打たれ、他の人ともこの写真を分かち合いたいと思った」と語られた。

 また、「核戦争の現実の脅威についてどう思うか」との質問に、「偶発的な状況に陥る可能性を恐れている」と答え、「核兵器廃絶は急務」との認識を改めて示された。

 このカードの写真は、米国の従軍カメラマン、故ジョー・オダネル氏が、1945年、原爆後の長崎で撮影した「焼き場に立つ少年」。原爆で亡くなった弟を背負い、火葬場で順番を待つために立つ少年の姿から非常に強い印象を受けた教皇は、昨年末、この写真をカードに印刷された。

 裏面には、教皇のサインと共に「…戦争がもたらしたもの」という短い言葉が添えられている。さらにその下には「血がにじむまでに噛み締めた唇の表情から、苦しみが感じ取られる」との説明が、小さい文字で印刷されている。

(バチカン放送の日本語文をもとに「カトリック・あい」が編集しました。

関連・法王「千の言葉よりも、人の心を動かす写真」

【ボゴタ=田口直樹】)ローマ法王フランシスコは15日、原爆投下後の長崎で撮影された写真「焼き場に立つ少年」について「これを見て心が動かされた。私が唯一付け加えられるのは『これが戦争の結果だ』という言葉だけだ」と、核廃絶への思いを南米訪問に向かう専用機内で記者団に語った。法王は、この写真を印刷したカードを教会関係者に配布するよう命じている。

 写真は、長崎で1945年9月、米国の従軍カメラマン、ジョー・オダネル氏(故人)が撮影した。弟の遺体を背負い、火葬の順番を直立不動で待つ少年が写されている。法王は「これを印刷して配布したいと思った。こうした写真は1000の言葉よりも人の心を動かし得るからだ」と語った。

(「カトリック・あい」はこのニュースを「バチカンの動き」ですでに写真入りカードとともに、昨年12月31日から掲載しています)

 

2018年1月16日

「『(家庭における)愛の喜び』を巡る緊張は ‘paradigm shift’によるもの」と国務長官(CRUX)

 (2018.1.11 Crux Editor  John L. Allen Jr.)ローマ発―教皇フランシスコが昨年春、家庭に関する使徒的勧告「 Amoris Laetitia(愛の喜び)」を出して間もなく1年。勧告はカトリック教会関係者の間でしばしば激しい議論を引き起こしているが、バチカン・ナンバー・ツーのパロリン国務長官・枢機卿によれば、それは、勧告のもつ幾つかの側面によるというよりは、勧告が提起したカトリック教会にとっての“paradigm shift(発想の革命的転換)”によるものだ。

 「結局のところ、この使徒的勧告がもたらしたのは、教皇フランシスコが知恵、慎重さ、忍耐をもって進展させている新たな発想なのです」「おそらく、(勧告を巡って)噴出し、いまも教会に存在するた問題は、勧告の内容の幾つかの側面を超えたもの、まさに、教皇が私たちに求めておられる『姿勢の変化』に起因している」と枢機卿は語った。「それは『paradigm change(発想の変化)』であり、勧告そのものがこのことを強く説いている。私たちに求められているものは、新しい精神、新しい道です!どのような変化も常に問題を起こしますが、そうした問題は責任を持って、面と向かって取り組まねばなりません」

 枢機卿の発言は、バチカンの組織の統合再編に伴って誕生した広報事務局が始めたインターネット・ニュース「Vatican News」のインタビューに答えたもの。内容は11日にローマから流された。

 英語の“paradigm shift”という言葉は、これまで当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することをいう。1960年代初期に科学者で哲学者のトーマス・クーン科学革命を提唱した際に、それを説明するために用いた言葉がその後、拡大解釈され、一般化した。

 パロリン枢機卿は、教皇がこの勧告でどのような類の発想の革命的転換を意図したのか、明らかにしなかったが、勧告を契機とした議論のほとんどは、離婚して再婚したカトリック信徒に一定の条件のもとで聖体拝領を認める道を開いたことを巡って起きている。評論家の中には、これは、広範な「司牧の転換」の一つ、より教理的、法的であるような枠組みを超えた、具体的な課題への司牧上の対応を強調するものだ、と見る向きもある。

 この他の課題では、枢機卿は現在教皇が進めている教皇庁の改革について言及した。最近、関係者の中には改革が進展を見せていない、とくにバチカン財政の透明性と説明責任の向上に向けた改革が逆戻りないしは放棄されたように見える、との声が出てきているが、こうした見方について枢機卿は「顕著な進展が見られている」と反論し、教皇が進めているのは大幅な構造改革ではなく「変更」だとして、こう語っている。

 「新しい法律、規範、人事などの実施を伴う大げさな構造改革ではありません」「それはむしろ、教皇庁の一つ一つの改善を進める強い意志であり、キリスト教徒の生活の根本的な次元での転換です」「目標とするところは、教皇庁-常により豊かで、より良い、義務と使命を曖昧にする影を取り去っていく―が真に、教皇が福音を伝え、福音の証しをし、現代社会を福音化していく助けとなることができるようにすることなのです」。

 また、枢機卿は、2018年のカトリック教会は「『若者』に特別の力を注ぐことになります」と述べ、教皇が10月に招集する「若者」をテーマにした全世界司教会議(シノドス)を頂点とする一連の事業に注力していることを強調した。ここでも、枢機卿は“new paradigm”の働きがあると指摘し、「今回の事業の進め方として最も革新的なのは、責任と父権主義脱却の発想のもとに教会と若者たちの新たな関係を探求することです」「教会は、現代の若者たちが直面している現実を見据えた対話を始めることを希望しています。若者たちを理解し、助けたいのです」。

 米国のケネディ大統領は1961年の就任演説で「国があなた方に何かをするように求めるのでなく、あなた方が国に何ができるかを問うてください」という有名な言葉を語ったが、枢機卿は、2018年に若者に焦点を当てるのは、まさにこの精神によっている、とし、「教皇と教会は若者たちに問いかけています。『あなた方は教会のために何ができますか、福音に、現代社会に福音を伝えるためにどのような事ができますか』と」と語った。

  バチカンのシノドス事務局は、このような趣旨に従って、世界の若者たちから出来る限りの意見集約を図ろうと努めている。インターネットに特別のウエブサイト(注・「カトリック・あい」でも以前からお知らせしています)を開設し、秋のシノドスの準備の一環として、世界の若者代表300人を集めた‶プレ・若者シノドス〟を3月19日から24日にローマで開催することにしている。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

・・Cruxは、カトリック専門のニュース、分析、評論を網羅する米国のインターネット・メディアです。 2014年9月に米国の主要日刊紙の一つである「ボストン・グローブ」 (欧米を中心にした聖職者による幼児性的虐待事件摘発のきっかけとなった世界的なスクープで有名。映画化され、日本でも昨年、全国上映された)の報道活動の一環として創刊されました。現在は、米国に本拠を置くカトリック団体とパートナーシップを組み、多くのカトリック関係団体、機関、個人の支援を受けて、バチカンを含め,どこからも干渉を受けない、独立系カトリック・メディアとして世界的に高い評価を受けています。「カトリック・あい」は、カトリック専門の非営利メディアとして、Cruxが発信するニュース、分析、評論の日本語への翻訳、転載について了解を得て、掲載します。

 

2018年1月12日

 教皇、「いつくしみの金曜日」にローマ近郊の小児科病院訪問

教皇フランシスコ、ローマ近郊パリドーロのバンビーノ・ジェズ病院を訪問 – AFP

(2017.1.5 バチカン放送)教皇フランシスコが5日、ローマ郊外パリドーロにある小児科「バンビーノ・ジェズ(幼きイエス)病院」の分院を訪問された。

 教皇は金曜日を「いつくしみの金曜日」として、おおむね一か月に一回、医療や福祉施設などを訪問されており、この日の小児科病院訪問は、イタリアの子どもたちが贈り物を楽しみにしている「主の公現」の祭日、6日を前に行われた。

 「バンビーノ・ジェズ病院」は、教皇庁所有の小児科総合医療施設。1869年にローマの篤志家によってイタリア初の小児科専門病院として開業し、来年で150年を迎えるが、1924年に教皇庁に寄贈され、歴代の教皇の保護を受けて、ローマ市内に本部とサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ分院、同市近郊にはパリドーロとサンタ・マリネッラに2つの分院をもつ、ヨーロッパ有数の規模と内容を持つ小児科総合病院となっている。

 教皇が訪問されたパリドーロの分院はローマから北へ30キロにあり、1978年に教皇パウロ6世によって創設された。同院の利用者の4分の一は、地元ラツィオ州以外からの患者。教皇は、様々な病棟を訪問され、入院中の子どもたちに挨拶と祝福をおくられると共に、両親や医療関係者に励ましの言葉をかけられた。

(バチカン放送の日本語訳を「カトリック・あい」が編集しました)

 

2018年1月6日

 長崎の被爆少年に自らの姿を重ねる・・教皇のメッセージ・カード(CRUX)

09E36255-F46A-4A52-977E-F09C1D6ACE9D An image by American photographer Joseph Roger O’Donnell that Pope Francis is circulating during the 2017 holidays, under the heading “The fruits of war.” (Credit: Vatican Press Office.)

 だから、教皇が、新年の休暇に向けて、裏面に「戦争がもたらしたもの」とご自身がサインした写真入りカードを印刷し、配布してくれるよう頼んだとしても、別に驚くことではない。

 このカードの表面には、米国の写真家ジョセフ・ロジャー・オドネルが原爆が広島と長崎に投下された後、海兵隊員として四年間、日本に勤務した時に撮影した写真が印刷されている。被爆直後の長崎で、亡くなった弟をおぶった日本人の少年が火葬場の前に立ち尽くしている写真だ。

 説明書きには、「この少年の悲しみを、ただ、唇をかみしめた姿が教えています。唇からは血がにじみでているのです」とある。

 また、この写真の少年の姿が、北朝鮮が核兵器を使用すると脅し、トランプ米大統領が、そのようなことをすれば米国は「炎と怒り」で報復する、とやり返して、世界が核戦争に巻き込まれる瀬戸際にたつ今、教皇のカードとして配られることにも意味がある。

 この姿は、今日の「第三次世界大戦」として批判し続けている教皇フランシスコの姿と重なる。教皇はまた、戦いの矢面に立たされる少年兵を含む、紛争に苦しめられている子供たちの不条理について声を上げている。

 2017年11月、バチカンが主催して、ノーベル平和賞受賞者などを集めた国際核軍縮会議を開いた。その会議で、教皇フランシスコは「いかなる形の核の使用も、人類と環境に破滅的な影響を与える」と警告している。教皇はまた、「軍事力や脅し、武器の蓄積に、国際関係が囚われるべきではありません」とし、「核兵器は誤った安全保障の考え以外に何も作り出さない。それを使用する脅しは、保持することと同様、きっぱりと断罪すべきです」と訴えている。

 この新年あいさつのカードで、教皇は以上のような主張にさらなる主張を付け加えることはしていない。だが、クリスマス・新年休暇の時期にこのような具体的な意味をもつ写真入りのカードを配ることは、このカードが伝えるメッセージが時宜を得たものだ、と教皇がお考えになっている証左だ、と言うことができるだろう。

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

・・Cruxは、カトリック専門のニュース、分析、評論を網羅する米国のインターネット・メディアです。 2014年9月に米国の主要日刊紙の一つである「ボストン・グローブ」 (欧米を中心にした聖職者による幼児性的虐待事件摘発のきっかけとなった世界的なスクープで有名。映画化され、日本でも昨年、全国上映された)の報道活動の一環として創刊されました。現在は、米国に本拠を置くカトリック団体とパートナーシップを組み、多くのカトリック関係団体、機関、個人の支援を受けて、バチカンを含め,どこからも干渉を受けない、独立系カトリック・メディアとして世界的に高い評価を受けています。「カトリック・あい」は、カトリック専門の非営利メディアとして、Cruxが発信するニュース、分析、評論の日本語への翻訳、転載について了解を得て、掲載します。

 

2017年12月31日

 写真で見るバチカンの一年(Crux・英文のまま)

 (2017.12.30 Crux Claire Giangravè)

2017: A year in pictures at the Vatican

Pope Francis is greeted by youths during an audience for middle schools belonging to the “Cavalieri” group, which promotes Christian life for youth, in the Paul VI Hall, at the Vatican, Friday, June 2, 2017. (Credit: L’ Osservatore Romano via AP, Pool.)

A priest looks in the window of the newly opened McDonald’s near the Vatican in January 2017. The fast food giant opened a franchise despite the objections of nearby residents and high profile clergy. (Credit: Catholic News Service.)

 

On January 14, Pope Francis named Boston’s Cardinal Sean O’Malley, widely seen as the leading reformer in the Catholic hierarchy, as a member of the Congregation for the Doctrine of the Faith, the powerful Vatican department that handles abuse cases. In the photo, O’Malley speaks at a Vatican press conference. (Credit: Catholic News Service.)

 

On the World Day of Migrants and Refugees, migrants gathered in St. Peter’s Square to attend the Angelus noon prayer delivered by Pope Francis at the Vatican, Sunday, Jan.15, 2017.  (Credit: AP Photo/Andrew Medichini.)

February

On February 4 Rome woke up to anti-Pope Francis posters asking “Where is your mercy?” and criticizing his pontificate. Not long after, a spoof L’Osservatore Romano front page poking fun at Francis and his mercy-over-morals priorities was distributed. In the photo, people walk by some of the hundreds of anti-pope posters, Feb. 10, 2017. (Credit: AP Photo/Alessandra Tarantino.)

 

For the first time in Church history, a pope issued a message specifically for America’s biggest annual sporting event: the Super Bowl. Pope Francis’s one-minute video aired February 5 before an estimated audience of 100 million people. (Credit: Screenshot from video.)

 

Nour Essa, one of the Syrian refugees whom Pope Francis brought back with him after visiting Lesbos, Greece, reacts as the pontiff delivered his speech during a visit at the Roma Tre University, Friday, Feb. 17, 2017. Since then, Essa has won a government scholarship at Roma Tre to finish her biology studies. (Credit: AP Photo/Alessandra Tarantino.)

March

Women made a splash this year at the Vatican. In 2015 the Pontifical Council for Culture formed a group of 37 female consultants from around the world to advise it on matters ranging from neuroscience to sports. In March 2017 the group became a permanent fixture. In the photo, Consuelo Corradi, coordinator of a group of female consultants to the Pontifical Council for Culture and an official at Lumsa University in Rome, speaks during a media opportunity at the Vatican March 7. (Credit: CNS photo/Paul Haring.)

 

Pope Francis received leaders of EU countries the day before a European Union summit in Rome to highlight the 60th anniversary of the bloc’s foundation on March 25, 2017. German Chancellor Angela Merkel, second from left, and Romania’s President Klaus Iohannis, third from left, wait for the start of an audience with the pope at the Vatican, Friday, March 24, 2017. (Credit: AP Photo/Andrew Medichini.)

 

Pope Francis visited a housing project on the outskirts of Milan, Italy’s fashion and finance capital, a stop that underlined the pope’s view that the peripheries offer a better view of reality than well-tended and prosperous city centers. In the photo the pope, standing at bottom, delivers his message in Milan’s Forlanini neighborhood known as Case Bianche (white houses), as part of his one-day pastoral visit to Monza and Milan, Italy’s second-largest city, Saturday, March 25, 2017. (Credit: AP Photo/Antonio Calanni.)

April

Pope Francis presided over the traditional Way of the Cross procession on Good Friday in front of Rome’s Colosseum, recalling the path of Christ to his crucifixion. The pope asked French theologian Anne-Marie Pelletier, winner of the 2014 Ratzinger Prize, to write the meditations for the event. Pictured is the view of the ancient Colosseum in Rome Friday, April 14, 2017. (Credit: AP Photo/Andrew Medichini.)

 

In late April, Pope Francis visited Egypt for a two-day trip aimed at presenting a united Christian-Muslim front that repudiates violence committed in God’s name. Here the pope hugs Sheikh Ahmed el-Tayeb, Al-Azhar’s grand imam, at Cairo’s Al Azhar university, Friday, April 28, 2017. (Credit: L’Osservatore Romano/Pool Photo via AP.)

 

Knights of Malta garbed in black robes walk in procession before the election of the new Grand Master, at the order’s Villa Magistrale on Rome’s Aventine Hill ahead of the secret balloting on Saturday, April 29, 2017. The ancient Knights of Malta religious order voted for a new leader after the old one was effectively ousted by Pope Francis. Setting the stage for drama, the former grand master traveled to Rome for the election, in defiance of the pope. (Credit: AP Photo/Alessandra Tarantino.)

May

In a highly anticipated event, Pope Francis met with President Donald Trump and First lady Melania Trump on the occasion of their private audience, at the Vatican, Wednesday, May 24, 2017. The Holy See statement referred to the discussion between Trump and Francis as “cordial.” (Credit: AP Photo/Alessandra Tarantino, Pool.)

 

Some 30,000 people from 130 countries came to Rome to celebrate the Pentecost celebration this year. In the photo, a crowd of faithful gathers in Rome’s Circus Maximus to attend a Pentecost vigil prayer led by Pope Francis, Saturday, June 3, 2017. (Credit: AP Photo/Andrew Medichini.)

 

Pope Francis delivers his homily during a mass at the Sanctuary of Our Lady of Fatima Saturday, May 13, 2017, in Fatima, Portugal. The pontiff canonized two poor, illiterate shepherd children whose visions of the Virgin Mary 100 years ago marked one of the most important events of the 20th-century Catholic Church. (Credit: AP Photo/Alessandra Tarantino.)

June

Meeting with an association of traveling circus and street performers, carnival workers, musicians and magicians, Pope Francis thanked the artists for their dedication in bringing joy to men, women and children. The pope caressed a tiger during his audience to the “World of Travelling Shows” at Paul VI Hall at the Vatican, Thursday, June 16, 2016. (Credit: AP Photo/Fabio Frustaci.)

 

In the photo, Cardinal George Pell looks down when meeting the media at the Vatican, Thursday, June 29, 2017. Pell, Pope Francis’s chief financial adviser, was charged in his native Australia with multiple counts of “historical” sexual abuse, becoming the highest-ranking Vatican official ever charged in the church’s long-running sexual abuse scandal. While some celebrated the event, others voiced their support for the Australian cardinal. (Credit: AP Photo/Gregorio Borgia.)

July

In this photo taken on Wednesday, July 12, 2017, a sign on the door of Pope Francis’s private room in the Santa Marta residence reads “Complaining not allowed.” The sign appeared mid July and in small print a red warning defines this as the first law in the protection of one’s health and well-being. (Credit: Vatican Insider.)

 

Pope Francis reads his message from his studio window overlooking St. Peter’s Square, background top right, during the Angelus noon prayer at the Vatican, Sunday, July 30, 2017. All fountains in St. Peter’s Square and the entire Vatican were turned off in July as Italy suffered through a severe drought. (Credit: AP Photo/Gregorio Borgia.)

August

Vatican Secretary of State Cardinal Pietro Parolin, met with President Vladimir Putin in late August, who said his country values “the trusting and constructive dialogue” that has developed with the Vatican. Putin, left, shakes hands with Parolin prior to their talks at the Bocharov Ruchei residence in the Black Sea resort of Sochi, Russia, Wednesday, Aug. 23, 2017. (Credit: Kremlin.ru.)

 

“Shalom alechem!” Speaking to rabbis from the United States, Europe, and Israel, Pope Francis praised the fruitful dialogue in recent years between the Catholic Church and Jewish communities and wished them a happy Jewish New Year. Here the pope shakes hands with Riccardo Di Segni, Chief Rabbi of Rome, during an audience with the representatives of the Conference of European Rabbis, the Rabbinical Council of America and the Commission of the Chief Rabbinate of Israel at the Vatican, Thursday, Aug. 31, 2017. (Credit: L’Osservatore Romano/Pool Via AP.)

 

In this photo taken on Sunday, Aug. 28, 2017, Dario Ramirez bends down and proposes to his girlfriend Maryangel Espinal in front of Pope Francis, during an audience at the Vatican. The 32 year old Venezuelan politician-in-exile and activist, Dario Ramirez, asked his girlfriend Maryangel to marry him. Both devout Catholics, Ramirez proposed at the Vatican during a brief audience with Francis to talk about the crisis in Venezuela. (Credit: L’Osservatore Romano/Pool Photo via AP.)

September

After knocking his head on the popemobile, a bruised Pope Francis is shown a baby to bless during his arrival in Cartagena, Colombia, Sunday, Sept. 10, 2017. The pope wrapped up his Colombia trip with a deeply personal final day honoring St. Peter Claver, a fellow Jesuit who ministered to hundreds of thousands of African slaves who arrived in the port of Cartagena to be sold during Spanish colonial times. (Credit: Alberto Pizzoli/Pool via AP.)

 

Father Tom Uzhunnalil wipes tears from his eyes after a moment of commotion during a press conference on his recent rescue from Yemeni militants, in Rome, Saturday, Sept. 16, 2017. Uzhunnalil had worked for more than four years as a chaplain at the home in Aden in southern Yemen established by Mother Teresa’s Missionaries of Charity and was abducted by militants in March 2016 when they attacked the home, killing 16 people, including four nuns. (Credit: AP Photo/Andrew Medichini.)

 

Pope Francis embraces a migrant, during his weekly general audience, at the Vatican, Wednesday, Sept. 27, 2017. Francis launched a two-year activism and awareness-raising campaign called “Share the Journey” about the plight of migrants to counteract mounting anti-immigrant sentiment in the U.S., Europe and beyond. (Credit: AP Photo/Andrew Medichini.)

October

In this photo provided by NASA, Italian astronaut Paolo Nespoli, center, and his fellow crew membersspeak with the Pope while aboard the International Space Station, Thursday, Oct. 26, 2017. Pope Francis’s call from the Vatican marked the second papal phone call to space. Pope Benedict XVI rang the space station in 2011, and peppered its residents with questions about the future of the planet and the environmental risks it faced. (Credit: NASA via AP.)

 

Defendants Giuseppe Profiti, left and Massimo Spina in a Vatican courtroom. Profiti was found guiltyOct. 14 of illictly spending $500,000 belonging to a papal pediatric hospital on remodeling the private apartment of Italian Cardinal Tarcisio Bertone, in what was the first-ever trial for financial crimes. (Credit: AP.)

 

A young girl sitting next to Pope Francis smiles during an audience with Special Olympic athletes participating in the Unified Football tournament, at the Vatican Oct. 13. Francis emphasized how sport has the power to dissipate differences and foster inclusion. (Credit: CNS photo/L’Osservatore Romano.)

November

On November 19, 2017, Pope Francis offered several hundred poor people, homeless, migrants and unemployed a lunch of gnocchi, veal and tiramisu as he celebrated his first World Day of the Poor with a concrete gesture of charity in the spirit of his namesake, St. Francis of Assisi. (Credit: AP Photo/Andrew Medichini.)

 

During a late November papal trip, Pope Francis meets Rohingya Muslims refugees from Myanmar during an interfaith and ecumenical meeting for peace in the garden of the archbishop’s residence, in Dhaka, Bangladesh. Pope Francis ordained 16 priests during a Mass in Bangladesh on Friday, the start of a busy day that brought him face-to-face with Rohingya Muslim refugees from Myanmar at an interreligious prayer for peace. (Credit: AP Photo/Andrew Medichini.)

 

Pope Francis meets participants in the International symposium on a nuclear-weapons-free world, at the Vatican, Friday, Nov. 10, 2017. The Vatican hosted Nobel laureates, U.N. and NATO officials and a handful of representatives from nuclear powers at a conference aimed at galvanizing support for a global shift from the Cold War era policy of nuclear deterrence to one of total nuclear disarmament. (Credit: L’Osservatore Romano/Pool Photo via AP.)

December

Pope Francis meets with a delegation of Palestinian religious and intellectual representatives, at the Vatican, Wednesday, Dec. 6, 2017. The pope called for the status quo of Jerusalem to be respected and for “wisdom and prudence” to prevail to avoid further conflict, hours before the expected announcement that the U.S. would recognize Jerusalem as Israel’s capital. Francis made the appeal during his weekly Wednesday audience, after speaking with the Palestinian leader and soon after meeting with a delegation of Palestinian religious and intellectual representatives in a previously scheduled audience. (Credit: L’Osservatore Romano/Pool Photo via AP.)

 

Newly-appointed American Ambassador to the Holy See, Callista Gingrich, presented her letters of credential to Pope Francis in a meeting December 22, officially marking the beginning of her duties. Here Gingrich walks with papal gentlemen and Vatican Swiss guards at the end of a private audience with the pope at the Vatican. (Credit: L’Osservatore Romano/Pool Via AP.)

 

Pope Francis stands with his crosier as prelates pass the casket of Cardinal Bernard F. Law at the end of his funeral Mass Dec. 21 at the Altar of the Chair in St. Peter’s Basilica at the Vatican. Cardinal Law, who resigned as archbishop of Boston in 2002 following scandals that he had knowingly transferred priests accused of sexually abusing children, died Dec. 20 in Rome at age 86. (Credit: CNS photo/Max Rossi, Reuters.)

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2017年12月31日