(2021.10.14 カトリック・あい)
カトリック中央協議会は14日、ホームページで、以下の”シノドスの道”の歩みへの対応について、簡単な説明と日本の各教区における取り組み方についての指針、および「シノドスのための祈り」を以下の通り、発表した。
2021年10月10日、バチカン聖ペトロ大聖堂で、「世界代表司教会議(シノドス)第16回通常総会」の開幕ミサが、教皇フランシスコの司式によって行われました。(「世界代表司教会議・第16回通常総会:教皇による開会ミサ[バチカンニュース、2021年10月10日]」)
今回のシノドスのテーマは、「ともに歩む[=シノドス的]教会のため——交わり、参加、そして宣教」です。教会にゆだねられた使命に従って福音をのべ伝える教会の刷新のため、それぞれの現場で、聖職者、修道者、そして信徒がどのような経験をし、困難に遭遇し、どのように霊に導かれているかという声を、世界中から集めていきます。
*シノダリティ(シノドス性)とは?
シノドス的な教会とは、耳を傾ける教会、信徒、司祭・助祭、修道者、司教、そして教皇が、それぞれ相互に耳を傾け合い、また全員が真理の霊に耳を傾け、霊がわたしたちに告げていることを理解するもの(教皇フランシスコ「世界代表司教会議設立50周年記念式典における演説(2015年)」より)。
「シノダリティ」が表わす主な原則は「準備文書」2項に描かれています。
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霊の呼びかけを思い起こす。
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すべての人の声を聞く、参加型の教会プロセスを生きる。
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カリスマの多様性を認識する。
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福音宣教のための参加型の方法を見つける。
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反福音的な動きを見極める。
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社会の癒しや和解のために信頼できる教会となる。
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キリスト教諸派、他の宗教、市民団体との連携を強める。
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教会内のシノドス的な動きを促進する。
*行程表
最終的に、2年後となる、2023年10月のローマでの総会に向け、世界中で準備を進めるという、長いプロセスを歩むこととなります。教皇による開幕ミサに続いて、各教区でも、10月17日に開幕ミサが開かれ、来年、2022年2月に向けて、教区での意見聴取が進められます。その後、〜2022年4月=日本司教団のまとめ(教区フェーズ)、〜2023年3月=アジアでのまとめ(大陸フェーズ)、2023年10月=バチカンでの総会(普遍教会フェーズ)、と進みます。
*教区での進め方
各教区での意見聴取の進め方は、「準備文書」31項に、その際に参考となる質問票は以下にあります(質問票A=https://www.cbcj.catholic.jp/wp-content/uploads/2021/10/16synod_Qs_a.pdf、または、質問票B=https://www.cbcj.catholic.jp/wp-content/uploads/2021/10/16synod_Qs_b.pdf)。
この教区レベルの意見聴取では、これら10の領域の質問に対する「回答」を求めているのではありません。このフェーズの目的は、参加者全員が各現場の現状を振り返り、新たな道を模索することです。質問票はそのための「道しるべ」としてご利用ください。さまざまな団体からの意見が望まれていますが、とくに、「司祭評議会」と、小教区・教区の「司牧評議会」の貢献が期待されています。
意見聴取のやり方については、各教区に任されています。それぞれの担当者(教区連絡担当者/チーム=「手引書」付録A参照)が準備します。
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さまざまな形で、意見を聞く集まりが開かれる(「手引書」付録B=https://www.cbcj.catholic.jp/wp-content/uploads/2021/10/16synod_vademecum_jp_20211012appB.pdf=参照)。
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最終的に、各教区内での諸意見を集約するための会合(教区シノドス前会議=「手引書」付録C参照)が開かれる。
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教区のまとめが作成される(「手引書」付録D参照)。
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教区のまとめは、2022年2月28日までに、日本司教団に送られる。
(シノドスのための祈り)
「Adsumus Sancte Spiritus(聖霊よ、私たちはあなたの前に立っています)」
聖霊よ、私たちはあなたの前に立ち、あなたのみ名によって集います。
私たちのもとに来て、とどまり、一人ひとりの心にお住まいください。
私たちに進むべき道を教え、どのように歩めばよいか示してください
弱く、罪深い私たちが、一致を乱さないよう支えてください。
無知によって誤った道に引き込まれず、偏見に惑わされないよう導いてください
あなたのうちに一致を見いだすことができますように。
わたしたちが永遠のいのちへの旅を続け、真理と正義の道を迷わずに歩むことができますように。
このすべてを、いつどこにおいても働いておられるあなたに願います。
御父と御子の交わりの中で、世々とこしえに。 アーメン。