(2023.2.10 Vatican News Joseph Tulloch)
1 週間にわたってチェコの首都プラハで開かれている欧州での”シノドスの道”大陸レベル会議が終盤に近づく中、司教たちとシノドス事務局長の グレック枢機卿は 「『synodality(共働性)』が教会の『生き方』になること」を希求している。
5 日から 12 日にかけて開催中の欧州大陸レベル会議には、全欧の司教協議会の代表が参加。10日に、これまで約1週間の「深い霊的体験をもたらした会合」成果を、”シノドスの道”の次の段階ー10月の世界代表司教会議通常総会―に向けた優先順位とともに声明の形で発表した。
*シノドスの旅をさらに続ける必要
声明は、まず、”シノドスの道”の歩みをさらに前進させる必要性を強調。2日からの会合を振り返って、「皆が出会い、互いに耳を傾け、互いの違いから始まる対話ができたことは、極めて霊的な体験となった」としたうえで、”シノドスの道”の歩み方は「方法論以上のもの。私たちの教会の生き方、共同体の識別、時代のしるしを識別する手立てだ」と述べている。
そのうえで、参加者は「この大陸会議が、一時の体験にとどまることなく、定期的に開催を予定し、(小教区、個別のグループ、教区、国、大陸、そして世界の)すべてのレベルにおいて、シノドス方式が仕組みや進め方も含めて広く浸透していくことが求められている」とし、そうすることで、「教会は、今日、直面している問題に、より適切に立ち向かうことができるようになる」と言明した。
*10月の世界代表司教会議への優先課題は
声明はまた、今回の会合で明確になった10月の世界代表司教会議で話し合われるべき優先課題を提示した。その多くは、”シノドスの道”の歩み方を教会活動に取り入れていくことに関係しており、「 synodality(共働性)の実践、神学、解釈学」を深め、「権威行使における共働的な行為の実践」を探求し、「共働性を進めるにあたって、どのような決定が、どのレベルでなされるかを見分ける基準」を明確にし、「神の民すべてに共働性が形成される」ことを促進すること、を優先して話し合うべきだ、としている。
その過程で、「権威者と聖職者とそれらの間の関係」について熟考し、「教会における女性の役割」について具体的かつ勇気ある決定を下し、「典礼をめぐる緊張」を考慮し、 「聖体祭儀を共働性のカギとなるもの」であることを理解し、そして何よりも「人々について、あるいは人々に対して語るのではなく、人々と共に歩む」ことによって「福音宣教の使命について生き生きとした感覚」を新たにすることを主張している。
*「謙虚さ」が”シノドスの道”のカギ
今回の会合に参加したバチカンのシノドス事務局長、グレック枢機卿は、Vatican News の取材に、「欧州の教会の謙虚な姿勢に、深く感動しました」とし、「参加者たちは、自分たちがすべてを知っているわけではないことを、謙虚に認めました。神に耳を傾けるだけでなく、お互いに耳を傾けるために心を開くために、十分に謙虚な集まりになった」と評価した。そして、この謙虚さは「(”シノドスの道”の)先行きにとって非常に大事なことです。それは、『謙虚な教会』であることだけが、適切な方向に、適切な時に前に進む条件であるからです」と述べた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)