・”シノドスの道”大陸レベル会議が中東でも始まる

Delegates of the Continental Synodal Assembly for the Middle East gathered in the Hotel Bethany - Harissa in BeirutDelegates of the Continental Synodal Assembly for the Middle East gathered in the Hotel Bethany – Harissa in Beirut 

 

*「共に歩む」と言葉で言うのは簡単だが、実践は容易でない

 続いて、10月の世界代表司教会議の総括責任者であるオロリッシュ枢機卿(ルクセンブルク大司教)があいさつし、中東に出席できたことを「光栄に思います」としたうえで、「synodality(共働性)には長い伝統があります。この会議でも、それを体験し、あなたがたから学びたいと思っています」と述べた。また、2021年秋に始まった”シノドスの道”のこれまでの歩みを振り返って、「『共に歩む』ことを言葉で表現するのは容易ですが、実践するのは容易ではありません」と反省を込めて語った。

 

*”シノドスの道”の歩みは「参加」ー「シノドス的教会」を美辞麗句にするな

 初日の会合では、バチカンのシノドス事務局長であるグレック枢機卿もあいさつし、「プラハで開かれている欧州での大陸レベル会議でもお話ししたのですが、”シノドスの道”の歩みは『参加』であり、神の民と司教たちを競い合わせることでは決してありません。常に関係をもち、それぞれの役割を達成できるようにするためのものです」と強調。

 さらに、「Synodal Church (共働する教会)は互いに耳を傾ける教会。これを単なる美辞麗句にすることはできないし、してはなりません」と忠告し、「私たちは皆、良心に基づいて答えを出すよう求められています。深く確信している人から、まだ疑いを持っている人、公然と反対している人まで」と述べた。

*Synodal Church として生きることは、神の言葉を聞き、時のしるしを読み取ること

 現地の教会の代表としてあいさつしたマロン典礼カトリック教会のブトロス・アル・ラヒ総主教は、「Synodal Church として生きる」という誓約は、「神の言葉を聞き、この世界に対する教会の使命刷新の時のしるしを読み取ることから学ぶ教会となることに専心することを意味します」と自戒を込めて語った。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2023年2月15日