【シノドス総会】10日午後の記者会見で、「扉が開かれる時、教会は『最も素晴らしい教会』になる」とトービン枢機卿

Sister Gloria Liliana Franco Echeverri, a Colombian religious of the Company of Mary Our Lady, US Cardinal Joseph William Tobin (right) and Paolo Ruffini (left)Sister Gloria Liliana Franco Echeverri, a Colombian religious of the Company of Mary Our Lady, US Cardinal Joseph William Tobin (right) and Paolo Ruffini (left) 

 またシスター・エチェヴェリは「私たちの作業部会では、互いに対する敬意、交流、相互認識から生まれる尊厳を正確に認識されています。意見交換では、貧しい人々の叫びに耳を傾けよう、という呼びかけが心に響き、貧しい人々の顔、移民、人身売買、社会的な排除が念頭に置かれました」と指摘した。

 トービン枢機卿は、「私たちの作業部会には、ロシアの若い女性、ウクライナの母親、ガーナのペンテコステ派の牧師、マレーシアの神学者、シンガポールのコーディネーターも参加していました。これほど多様な人々が参加し、互いの声に耳を傾けることができるのは、私にとって最適な環境になっています」と述べ、デトロイトの多文化環境で育ち、司祭として45年間「自分のものではない文化、少なくとも私が育った文化」で暮らしてきた自分にとって、「とても感動的な経験であり、私がこれまで参加した中で、最も多様なシノドス総会になっている。教会が選ぶべきは『友愛』、誰にも余地がある場となることです」と指摘。

 また、ニューアーク大聖堂での「性的指向のせいで疎外されていると感じた人々の巡礼」という具体的な司牧体験についても語り、司祭がグループに行った説明を思い出し、「この教会は素晴らしい教会ですが、扉が開いているときが最も素晴らしいのです」と述べ、「排他的なナショナリズムと外国人排斥によって特徴づけられ、国境にフェンスを立てることに熱心な指導者が存在する世界で、教会が選択すべきは友愛であり、私たちが皆兄弟であることを理解することを可能にすること」、「私たちが自分たちを兄弟姉妹だと考える教会には、誰にとっても参加の場があるのです」と強調した。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2023年10月11日