【シノドス総会】総会後半にー「参加、責任と権威の役割。共に歩む宣教的教会におけるプロセス、構造、制度」についての討議続く

開催中のシノドス 2023年10月18日のミサ バチカン・聖ペトロ大聖堂開催中のシノドス 2023年10月18日のミサ バチカン・聖ペトロ大聖堂  (Vatican Media)

(2023 .10.18  バチカン放送)

 「共に歩む教会のため − 交わり、参加、そして宣教」をテーマに、バチカンで開催中の「世界代表司教会議(シノドス)第16回通常総会・第1会期」の討議と作業は、現在、全スケジュールの後半部に入っている

 4日から始まった同会議は18日、開催2週間目を迎えた。

 会議では、先週13日から17日まで、討議要綱のセクションB「交わり、宣教、参加。共に歩む教会のための3つの優先課題」のうち、B2.「宣教の共同責任者。福音への奉仕のためにいかに賜物と課題を分かち合うか」をめぐり作業が続いた。

 そして、18日、テーマは討議要綱の最終項目、セクションB中の「B3.「参加、責任と権威の役割。共に歩む宣教的教会におけるプロセス、構造、制度」に移った。同テーマの討議・作業は、21日まで続き、その後、23日から、29日の閉会に向けた最終的なまとめの作業が行われていく。

 このシノドスでは、新しい討議テーマに入る毎にミサが捧げられる。 最終テーマの討議が始まった18日午前、バチカンの聖ペトロ大聖堂の「司教座の祭壇」で、ヴィリニュス(リトアニア)の大司教、ジンタラス・グルサス師の司式でミサがとり行われた。

 ミサの説教でグルサス大司教は、ルカ福音書10章のイエスが72人を任命の上、派遣し、どこかの家に入ったら「この家に平和があるように」と命じたエピソードを取り上げ、「イエスが言われる平和は、この世が与える平和ではなく、シャローム、神の御心から来る平和です」とし、「神の平和は、慈しみと同じように、すべての人に与えられるものですが、イエスは、それをすべての人が受け入れるわけでないことをご存じでした。内的平和の恵みを得るには、まず神の慈しみを求めねばなりません」と説いた。

(編集「カトリック・あい」)

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2023年10月19日