(2024.1.26 Crux Staff)
ローマ 発– 教皇フランシスコの重要な協力者であるカナダの枢機卿が、カナダ・ケベック大司教区に対する性的虐待に関わる損害賠償訴訟の被告リストに載った。 この枢機卿は ジェラルド・ラクロワ・ケベック大司教で、25日に裁判所に提出された集団訴訟の書類の被告名簿に追加掲載された。(写真は、ケベック大司教のラクロワ枢機卿)
この集団訴訟は、ケベック大司教区の100人以上の聖職者や信徒が行った性的虐待・暴行に対して損害賠償を求めるもので、原告代理人弁護士によると、これまでに147人が被害者として名乗り出ている。
集団訴訟の代理人弁護士のアラン・アルセノー氏によると、加害者名簿に追加されたラクロワ枢機卿の具体的な容疑は、
35年前、2回にわたって、当時17歳の少女に不適切な行為を働いた、というもの。
被害者とされる女性の身元は明らかにされていないが、現在、50歳代。1980年代後半、両親に付き添って聖書研究に教会に出かけた際、 当時30代前半だったラクロワ枢機卿が別室に引き込み、体をまさぐった後、その行為を外部に漏らすことは「自分を殺す」ことになるため、母親に話さないように”注意”した。両親がショックを受けるのを心配して、これまで名乗り出ることができなかったが、母親が亡くなったため、集団訴訟に参加することで、アルセノー弁護士に連絡を取った。
集団訴訟そのものは2022年に裁判所に受理されている。ケベック大司教区事務局の聖職者や信徒によって1940年以降に性的虐待を受けた人たちが、大司教区に集団で損害賠償請求の訴えを起こしている。対象期間が長く、加害者、被害者も多数に上るため、裁判の事前準備に時間がかかっており、審理開始は来年になると見られている。
ラクロワ枢機卿の広報担当者は25日、「ラクロワ枢機卿に対する疑惑に関しては様々なことが言われている。現在、解明に努めており、後日、正式なコメントを出したい」と語った。