(2024.4.2 Crux National Correspondent John Lavenburg)
![Sacramento latest California diocese to file for bankruptcy](https://cruxnow.com/cdn-cgi/image/width=1920,quality=75/https://wp.cruxnow.com/wp-content/uploads/2023/06/1000-1.webp)
The offices of the Catholic Diocese of Sacramento are seen in Sacramento, Calif., Monday, June 5, 2023. (Credit: Tran Nguyen/AP.)
ニューヨーク – 1950年代以来、聖職者や教会職員による未成年者への性的虐待を告発する250件以上の訴訟に直面している米カリフォルニア州のカトリック・サクラメント教区が1日、虐待の被害者・生存者に補償を提供する手段として破産を申請した。
サクラメント教区長のハイメ・ソト司教は1日の声明で、「破産更生手続きによって、教区は、長年この犯罪によって苦しめられてきた被害者に対して、(補償基金の設立などにより)可能な限り公平に対応できるようになる」と説明した。
破産申請を受けて、裁判所は教区に対する請求を満たすために利用可能な資産の分配を監督することになるが、 裁判所の文書によると、同教区には200人から999人の性的虐待に対する補償を求める人がおり、その額は推定1億ドルから5億ドルに上る。
「 破産手続きがなされなければ、裁判に進む最初の事件までに教区の資金が枯渇し、他の被害者や生存者には何も残らない可能性が高くなる」と教区は述べている。
ソト司教は声明で、「教区の現状の責任は虐待の加害者のみにある」と強調。「性的虐待という忌まわしい罪と、それに適切に対処できなかった教会指導者の失敗が、私たちをこのような場所に導いた。 私はこれらの罪を償わなければならない」とし、 「被害者の癒しのために、共に祈りましょう。 彼らが受けた痛みは一生続くものであり、私たちの償いは生涯をかけて取り組むものでなければならない」と語った。
サクラメント教区が直面している数百件にのぼる訴訟は、2020年1月1日から2022年12月31日までの3年間、未成年者への性的虐待の申し立てに対する時効を廃止するカリフォルニア州法AB 218に起因している。
全米に広がった同法や同様の法律により、多くの教区が、自らに向けられた訴訟に対処するために破産申請に向かうようになった。カリフォルニア州ではこの法律が施行されて以来、カトリック教会に対して推定3000件の訴訟が起こされており、サンフランシスコ大司教区、オークランド、サンディエゴ、サンタローザの各教区が、この法律により破産申請をしている。