(2024.3.12 CNA staff Daniel Payne)
教皇フランシスコがこのほど、米ノースダコタ州で女性を性的暴行した神父の司祭としての職務をはく奪された。
米ノースダコタ州ファーゴ教区のジョン・フォルダ司教は12日の声明で、婦女暴行の罪を犯したニール・ファイファー神父が3月8日付けで教皇フランシスコから司祭としての身分をはく奪(Laicize)されたことを明らかにした。。
声明でフォルダ司教は、同教区の成人女性がファイファーから性的違法行為を受けたと訴え、ファイファー自身も、性的暴行で有罪であること認め、司祭職はく奪を望んだ、と説明した。
司祭職がはく奪されると、典礼など司祭としての行為は行えなくなり、教会からの経済的支援を受ける権利も失う。
司祭職はく奪について、フォルダ司教は「司祭が属する教区や司教によってなされるものではなく、教皇庁によって決定されるもの」と説明、 「司祭職はく奪は、ファイファー氏が一般信徒の状態に戻り、もはや司祭としての務めを果たせなくなったことを意味する。つまり、教会法に従い、ミサを捧げたり、告解を聞いたり、他の秘跡を執行したりすることはできなくなる」 と説明。ただし、「本人が以前に行った秘跡が無効にされることはない」と付け加えた。
また司教は、「聖職者や教会を代表する人々が誰かを虐待すれば、彼らは(聖職者や教会に対する厳粛な信託を大きく損なうことになる」とし、このようなことが二度と起こらないよう、強く警告している。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)