(2023.10.26 カトリック・あい)
教皇フランシスコが24日、教区の司祭たちによる性的不祥事への管理責任を取る形でポーランドの司教から出されていた辞表を受理された。同時に、カトヴィツェ教区長のアドリアン・ガルバス大司教を使徒管理者として、新司教が任命されるまで教区をタンとさせる。
この司教はポーランド南部、ソスノヴィエツ教区長のグジェゴシュ・カシャク司教。年齢は59歳で、いわゆる司教定年の75歳よりも16歳も若い。バチカンの24日付けの発表では辞表の受理の理由は明らかにされていないが、有力カトリック・メディアのCNSによると、同教区の司祭が8月に男性の”売春婦”との乱交パーティーを主催した疑いで逮捕され、地元メディア関係者などから、司教の責任を問う声が上がっていた。
辞表が教皇に受理された後、カシャク司教は、教区のウエブサイトに教区の司祭、信徒たちに対する謝罪の言葉を掲載、「私の人間としての限界を赦していただきたいと思います。 私が誰かを怒らせたり、何かを無視したりしたとしたら、それを大変申し訳なく思います」と述べた。
またこれより先、教区事務局が22日に発表したメディア向け声明によると、「教区内の町にある教会が所有する建物で8月30日夜に乱交パーティーがあったことを、教区はメディア報道で知った。現地メディアの報道によると、パーティー中の深夜に売春婦が意識を失って倒れ、救急車が呼ばれたことから、事件が発覚した。声明では「この事件については現在、当局が捜査中だが、問題の司祭の関与は疑問の余地がなく、事件のすべてが解明され、正式の処分がされるまでの間、同司祭の教会におけるすべての職務と権限を停止させた… 教会法は、そのような罪を犯した聖職者に対して、聖職者としての地位はく奪を含む厳罰を規定している」と声明は述べた。
CNSによると、カシャク司教はまた、3月に司祭と助祭が突然死した事件の原因についても説明責任を果たしていない、と関係者から非難されていた。 非公式の報道によると、46歳の司祭が3月、26歳の助祭を刺殺した後、電車に飛び込み自殺したと、と伝えられている。さらに、カシャク司教が2009年にソスノヴィエツ教区長となった翌年、 2010年に教区神学校の校長を務める司祭が、クラクフのゲイクラブで性行為に及んだビデオが明らかにされたことから、バチカンが2013年に同行を閉鎖している。