(2022.2.26 バチカン放送)
ロシアがウクライナに本格侵攻を続け、首都キエフが官ランクの危機を迎える中で、教皇フランシスコは26日、ウクライナのゼレンスキー大統領に電話され、ウクライナにおける戦争に深い悲しみをお伝えになった。
ゼレンスキー大統領は、教皇の平和への祈りに感謝し、ウクライナ国民は教皇の「精神的支え」を感じている、と述べた。
駐バチカン・ウクライナ大使館はツィートで、教皇がこの電話を通し、「ウクライナで起きている悲劇的な出来事のために、深い悲しみ」を表明されたことを伝えた。ゼレンスキー大統領も、自身のツィートで、「教皇がウクライナの平和と停戦のために祈ってくれたことに感謝した。ウクライナ国民は教皇の精神的支えを感じている」と述べた。
教皇も26日のツイートで、「イエスは、暴力の悪魔的な無分別さに対して、神の武器、すなわち、祈りと断食をもって答えることを教えました。平和の元后が、世界を戦争の狂気から守ってくださいますように」と改めて、聖母マリアに祈られた。
(編集「カトリック・あい」)
*「ウクライナの人々のために、私ができることはすべてする」ー教皇、ウクライナ正教会の指導者に電話
(2022.2.26 Vatican News)
また、教皇は26日、ウクライナ正教会のリーダーであるスヴャストラフ・シェフチュク総主教にも電話され、現地の状況についての情報提供を求めるとともに、ウクライナの人々を助けるために、ご自分ができるすべてのことをする用意があることを伝えられた。また教皇は、ウクライナ正教会が、キエフの大聖堂の地下質を住民の避難場所として提供するなど、国民の側に立っていることに感謝され、総主教のために祈り、苦しみの中にあるウクライナの人々を祝福された。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)