☩「彼らは自分が人間であることを忘れている」ロシアのウクライナ侵略に対して-年間第8主日の正午の祈りで

*戦争をする者は『悪魔的でひねくれた武器の論理』に依存

 さらに、教皇は「戦争をする者は、自分が人間であることを忘れてしまう。『人々』から始めようとしない。人々の現実の人生を見ることをせず、自己の党派の利益と権力を第一にしています。彼らは、神の意志から最も遠い『悪魔的でひねくれた武器の論理』に依存しており、平和を望んでいる一般の人々から、かけ離れている」と厳しく非難。

 そして、「すべての紛争において、一般人は、自分の肌で戦争の愚行にお金を払わされる、本当の犠牲者です」とされ、特に高齢者、現時点で避難を求めている人々、子供と一緒に逃げる母親の置かれている境遇に思いをはせられた。そのうえで、「このような人々のために、人道的回廊を開くことが急務となっています」と訴えられた。

*世界の他の地域での紛争の犠牲者たちも忘れないで

 教皇はまた、イエメン、シリア、エチオピアで続いている紛争に言及し、「世界の他の地域での戦争を忘れないように」と求められ、「繰り返します。武器が沈黙するように!神は、暴力を使う者ではなく、平和を作る人と共におられます!イタリア憲法が述べているように、平和を愛する人々は、他の人々の自由への攻撃の手段として、そして国際紛争を解決する手段として、戦争を拒否します」と強調された。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2022年2月27日