♰「全人類が新型ウイルス大感染の悲劇を克服するよう、神に慈悲を祈る」『祈りと断食、人類のための祈願の日』

教皇フランシスコ、2020年5月14日、バチカン、サンタ・マルタ館でのミサ教皇フランシスコ、2020年5月14日、バチカン、サンタ・マルタ館でのミサ  (ANSA)

  教皇フランシスコは14日、バチカンのサンタマルタ館でミサを捧げられ、その中で、この日が、バチカンに事務局を置く諸宗教代表による「人類の兄弟愛のための高等委員会」提案の「祈りと断食、人類のための祈願の日」(正式には「大感染の悲劇の中で、慈悲を神に願う祈りと断食の日」)に当たることを示され、現在世界中を襲っている新型コロナウイルス大感染の早期終息を願って、次のように祈られた。

 「新型ウイルス大感染の悲惨な状況の中で、『人類の兄弟愛のための高等委員会』は、今日14日を『祈りと断食の日』とし、神に慈しみとあわれみを願うように勧めています。私たちは兄弟です。アッシジの聖フランシスコは『皆、兄弟』と言っていました。それゆえ、今日、すべての宗教に属する人々は、祈りと悔い改めのうちに一致し、この大感染からの立ち直りの恵みを祈り求めます」。

・・・・・・・・・・・・

 「人類の兄弟愛のための高等委員会(議長 ミゲル・アンヘル・アユソ・ギクソット枢機卿)」は昨年8月、バチカンに設立された組織。教皇が昨年2月にアラブ首長国連邦を訪問された際、アブダビで、アル=アズハルのグランド・イマームであるアフマド・アル・タイーブ師と会談、「世界平和のための人類の兄弟愛」をめぐる共同文書に署名したのが、委員会設立に結び付いた。委員会は、先に声明を発表し、5月14日を「祈りと断食、人類のための祈願の日」とし、人類が新型ウイルス大感染を克服し、安全と安定、健康、発展を取り戻し、より人間的で兄弟愛に満ちた世界を築けるよう、一致した祈りを世界の諸宗教の人々に、呼びかけていた。

このエントリーをはてなブックマークに追加
2020年5月14日