♰「互いを『隣人』として平和を作り出そう」キング牧師記念日に

教皇フランシスコとバーニス・キングさん 2018年3月12日教皇フランシスコとバーニス・キングさん 2018年3月12日 

  教皇フランシスコは18日、米国の祝日「キング牧師記念日」にあたって、キング牧師の末娘で、アトランタのキング・センターの責任者であるバーニス・キングさん宛てのメッセージを通し、同記念日に参加するすべての人々に挨拶をおくられた。

 米国では、毎年1月第3月曜日を、公民権運動の指導者、マーチン・ルーサー・キング牧師の功績をたたえる日としている。

 メッセージで教皇は、キング牧師が非暴力と平和という手段を通して追求した、共通善の実現や、すべての人の間の調和と平等という夢を妨げる「社会の不正義・分裂・対立が、今日の世界に拡大しています」と指摘。

 そして、兄弟愛と社会的友愛を説くご自身の新回勅「FRATELLI TUTTI(兄弟の皆さん)」を引用しつつ、「私たち一人ひとりが、分裂ではなく一致を求め、憎しみを引きずるのではなく、それを断ち、対話の道を開いて、平和を作り出す人となるよう召されています」と述べられた。

 さらに、このような平和を求める態度をもってこそ、「私たちは、神の子らとしての共通の尊厳のもとに、互いを『よそ者』ではなく、『隣人』とすることができるようになるのです」と強調。こうしたビジョンを具体化するために、日々絶え間なく取り組み、「皆が力を合わせ、正義と愛に基づく共同体を作り上げていくことができるように」と励まされた。

(編集「カトリック・あい」)

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2021年1月19日