☩教皇、キプロスで移民・難民との集い「”無関心の文化”の中で、見て見ぬふりはできない」

(2021.12.3 バチカン放送)

 キプロス訪問中の教皇フランシスコは3日午後、キプロスでの実質的な最後の行事である「移民・難民たちとエキュメニカルな祈りの集い」をなさった。

 首都ニコシア市内の小教区教会の一つ、聖十字架教会で行われた集いには、地中海を渡ってキプロスに来た移民・難民たちが多数参加。カリタス・キプロスの代表から、大陸と文化の十字路であるキプロスには多くの人が戦争や危機を逃れ、安全やより良い生活を求めて来ていること、キプロスは欧州の国々の中で最も多くの難民申請者を受け入れていること、などが説明された。また多くの移民・難民を代表して、アジア、アフリカ、中東から来た4人の若者が、自分たちが体験した危険や暴力、搾取や人身取引、差別や疎外などについて語った。

 彼らの体験に耳を傾けた教皇は、「神はご自分の子らが兄弟姉妹として平和に生きる世界を望んでおられますが、それを望まないのは私たちなのです」とされ、「神は、私たちが分裂した世界を前に諦めず、人々を分け隔てる壁や敵意から解放された人類を目指して、この歴史の中を歩んでいくことを願われています」と強調。「痛ましい分裂に苦しむキプロス島が、神の恵みによって、兄弟愛の工房となるように」と祈られた。

 また教皇は、「地中海が今や広大な墓地となっている現実や、拉致され、取引され、搾取される移民・難民の苦しみを目の当たりにしているにもかかわらず、私たちは、その状況に慣れつつあります」と指摘。「無関心の文化の中で、私たちは沈黙し、見て見ぬふりをすることはできません」と訴えられた。

(編集「カトリック・あい」)

このエントリーをはてなブックマークに追加
2021年12月4日