(2024.4.3 Vatican News Deborah Castellano Lubov)
教皇フランシスコは3日の水曜恒例一般謁見で、パレスチナのガザ地区で人道支援のために活動していたNGOのスタッフ7人がイスラエル軍に殺害されたことに深い哀悼と遺憾の意を表明されるとともに、改めて同地区での即時停戦をイスラエル、ハマス双方の指導者に求められた。
ガザ地区では2日、イスラエル軍の空爆により、米国に拠点を置く慈善団体「World Central Kitchen」と共にパレスチナ人に食料を届けていた7名が死亡した。 殺害された人の中には英国人3人、オーストラリア人、ポーランド人、アメリカとカナダの二重国籍、パレスチナ人が含まれていた。
教皇は、「残念ながら中東から悲しいニュースが届き続けています」とし、新たな犠牲者が出たことに「深い遺憾の意」を表明し、彼らとその家族のために祈りを捧げるよう、人々に促された。励まされた。そして、このような悲劇が繰り返さている現状を断つために、「即時停戦、疲れ果てて苦しんでいる人々への人道援助へのアクセス許可、人質の即時解放を改めて訴えます」と強調された。
さらに、「この地域の紛争を激化させようとする無責任な試みを避けましょう。世界の多くの地域に死と苦しみをもたらし続けている戦争を終わらせるために努力を続けるように」と訴えられ、信徒たちに「武器の沈黙と平和の回復」のために祈りに加わるよう呼びかけられた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)