(2022.10.9 Vatican News staff writer)
教皇フランシスコは9日のジョヴァンニ・バッティスタ・スカラブリーニ司教とアルテミデ・ザッティ修道士の列聖式の最後に、ロシアのプーチン大統領が核使用の脅威を高めている問題を取り上げ、第二バチカン公会議の開会の年である1962年に、米国とソ連の間で核戦争の瀬戸際までいったキューバ危機を思い起こされ、「世界を脅かした核戦争の危機を忘れてはなりません」と訴えられた。
教皇は、「歴史に学びましょう」と呼びかけられ、60年前にソ連がキューバに核ミサイルを配備しようとして、これを阻止しようとする米国との間で、核戦争勃発寸前までいったが、両国首脳の決断で、「平和の道が選ばれたこと」を強調。今回も平和の道が選択されるよう、強く願われた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)