☩「痛ましい試練を受け続けているウクライナの人々のために祈ろう」教皇、水曜恒例一般謁見で

Pope Francis at General AudiencePope Francis at General Audience  (ANSA)

(2023.8.23 Vatican News By Deborah Castellano Lubov)

   教皇フランシスコは23日の水曜恒例の一般謁見の最後に、ロシアによる軍事侵略で苦しみ続けるウクライナの人々に改めて思いを寄せ、彼らのために祈るよう、会衆に呼びかけられた。「 親愛なるウクライナ、そして戦争で痛ましい試練に遭っているウクライナの人たちのために祈りましょう…」。

 教皇はこの中で、翌24日が聖バルトロマイ*の祝日であることを取り上げ、ウクライナの人々が、そしてこの謁見に参加した若者、病人、高齢者、新婚夫婦たちが、この聖人に倣い、「イエスの証人となるように」主の助けを願われた。

 そして、 「聖バルトロマイの取り次ぎに、戦争によって痛ましい試練に遭っている親愛なウクライナを託します。兄弟姉妹の皆さん、ウクライナ人のために祈りましょう」と謁見参加者たちに促された。

 また、ポーランド語を話す参加者たちに、翌々日の26日に迫った「チェンストホバの聖母」**の祝日を取り上げ、「聖母への深い信心によってポーランドの重要な祝日となり、聖母の聖堂に大勢の人々が殺到することになったこと」を思い起こしつつ、「この信心によって聖母の愛がさらに燃え上がるように」と祈られ、さらに、 ポーランドの人々がウクライナの人々を支援していることに感謝を述べ、祝福された。

「カトリック・あい」注

*聖バルトロマイは、イエスの12人の使徒の1人。伝承によると、イエスの昇天の後、フィリポと共にアジア、東方のインドに行き宣教活動に奔走しましたが、アルメニアで宣教していたときに捕らえられ、残虐な皮剥ぎの刑を受け殉教している。

**「チェンストホヴァの聖母(ヤスナ・グラの聖母)」は、ポーランドの古都クラクフ近郊の聖地、チェンストホヴァのヤスナ・グラ修道院にあるキリストを抱いたマリア像のイコン。1655年にスエーデン軍がポーランドを侵略した際、同修道院だけが攻撃に屈せず、このイコンがもたらした奇跡として語り継がれ、8月26日が祝日とされた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2023年8月23日