☩「暴力は暴力を生むことを忘れるな」-世界で相次ぐ襲撃・テロに

2021.10.17 Angelus

(2021.10.17 バチカン放送)

 教皇フランシスコは17日の正午の祈りで、このところ各地で続く襲撃やテロのニュースに触れ、非暴力を訴えられた。特に先日ノルウェー、アフガニスタン、英国で起きた事件を挙げ、多くの死者と負傷者を心に留めつつ、犠牲者の遺族たちに精神的な寄り添いを表明された。

 アフガニスタンでは、10月8日、北部クンドゥズのシーア派モスクでの自爆テロで70人以上死亡、140人以上が負傷。さらに15日に、南部カンダハルで同じくシーア派モスクを標的に自爆テロがあり、41人が死亡、およそ70人が負傷した。

 欧州でも、13日にノルウェー南東部コンベスブルグで、男が弓矢で人々を襲い、5人が死亡。15日には、英イングランド東部エセックスで、有権者との対話集会に参加していたデビッド・エイメス下院議員が男に刺殺された。

 教皇は、これらのニュースを前に、暴力の道は放棄されねばならない、とされ、「暴力の道は『敗者の道』、暴力はすべての人にとって敗北です」と強調。さらに、「暴力は暴力を生むことを忘れてはなりません」と訴えられた。

(編集「カトリック・あい」)

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2021年10月18日