☩「対話と連帯が平和で兄弟的な共存につながるように」教皇、アフガニスタンの人々のために祈る

Soldiers conducting operations to evacuate civilians from KabulSoldiers conducting operations to evacuate civilians from Kabul  (Public Domain)

(2021.8.29 By Vatican News staff reporter)

   教皇フランシスコは29日、年間第22主日の正午の祈りで、全キリスト教徒に対して、タリバンの実質支配下のアフガニスタンで暴力的攻撃の犠牲となっている人々、特に女性と子供たちに連帯するよう呼びかけ、「困窮する人たちを支援し続けましょう。そしてこの国における対話と連帯が、平和で兄弟的な共存につながることを祈りましょう」と促された。

 また教皇は、「私はアフガニスタンの状況を、とても心配しながら注視しています」とされるとともに、先のカブール空港での自爆テロでは約200人が殺害されたことに言及。「自爆テロの犠牲者を悼む方々、支援と保護を求めている方々の苦しみに、心を合わせています」と語られ、犠牲者の魂を全能の神の手に委ねられた。

 さらに、タリバンによる恐怖支配から逃れようと、何千人もの人々が国外脱出を希望し、必死の思いで助けを待っている現状を思いやり、アフガニスタンの厳しい試練を受けている人たちのために、特に女性と子供たちを助けるために働いている人々に感謝を表明したうえで、「世界のすべての皆さんに、苦しみの中にあるアフガニスタンの人たちを支援し続けるように求めます。そして、対話と連帯が平和で兄弟的な共存の確立につながり、アフガニスタンの将来に希望をもたらすことができるように、祈ります」と言明。

 そして、「このような歴史的な瞬間に、私たちは無関心でいることはできません。この事態に対応する義務が、私たちキリスト教徒にあります。今がそれを行う時なのです」と強調、「私は(アフガニスタンの現状を)真剣です。いっそう強く祈り、断食を励行し、主に慈悲と赦しを求めます」と訴えられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2021年8月29日