☩「家族を養い、守ることを日々、学ぼう」教皇、聖家族の日の正午の祈り

(2021.12.26  Vatican News staff writer)

 教皇フランシスコは26日、「聖家族の祝日」正午の祈りの前に説教をされ、「私たちの家族のルーツを思い起こし、日々、私たちが家族になる方法を学ぶことを理解するように」と信徒たちに勧められ、「ナザレの聖家族が、私たちのそれぞれの家族を養い、保護する模範を、どのようにして示しているか」に注目された。

 説教で教皇はまず、神が、私たちの真ん中に来るために、どのようにして謙遜で素朴な家族を選んだのか、について注意を向け、私たち自身の家族に関わる現実がもつ二つの側面を提示された。

*私たちの家族のルーツ

 一つの側面は、「私たち自身の命の始まりであり、ルーツのもとになっている家族の物語がどのようなものなのか、に関するもの」とされたうえで、今日のミサで読まれた福音が、どのようにしてが家族の物語の息子でもあることを、私たちに思い起こさせるのか、を説明されたーイエス、マリア、ヨセフは、過越の祭のためにエルサレムに出掛け、祭りが終わってナザレに戻る際に、イエスを見失い、3日間、懸命に探した末に、ようやく見つけることができたエピソードが語られている。

 教皇はこのエピソードを、「イエスが、両親の愛のある世話を受けて生まれ、成長するという「家族の愛情」に囲まれて暮らした、具体的な現実の感動的な見本」とされた。そして、私たちが今、いかなる人物になっているかは、どれだけ多く持っているか、あるいは家族が問題を抱えていたかどうか、ではなく、主として、「私たちが受けた愛」による、と指摘。

 「いずれにしても、私たちは、自分たちの物語を認識する必要があります。それを拒めば、人生は干上がってしまうでしょう。神は、私たちについて考え、私たちと共にいることを望まれます。そして、私たちは、自分たちの家族のために祈るべきであり、そうすることで、私たちは、感謝し、一致し、自分たちのルーツを保持することができるのです」と説かれた。

 

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2021年12月26日