☩「多くの課題を前に未来に不安を感じても、決して夢をあきらめるな」-教皇、アフリカの子供たちに

教皇フランシスコは、アフリカ諸国の子どもたちとの出会いを持たれた。

(2023.5.29 バチカン放送)

 教皇フランシスコは、5月29日、バチカンでアフリカの子供たちとお会いになった。5月25日に記念された「アフリカの日」を機会にもたれたもので、会場のパウロ6世ホールには、アフリカ大陸のすべての国々の子供たちが、各国大使や保護者に引率されて参加した。

 教皇は子供たちに、1963年5月25日のアフリカ統一機構の設立を記念して設けられた「アフリカの日」を、「全アフリカ大陸の自由と発展と文化遺産の高揚のための闘いのシンボル」として示しつつ、「皆さんはこの豊かな文化の多様性のしるしです」と語りかけた。

 そして、「自分たちの多様性を大切にしながら、寛大さ、奉仕、清廉、勇気、赦し、正義のための努力、貧しい人々への愛を証ししてください」と願われ、テロリズムや、政情不安、汚職、若者の失業、移民、気候変動、食糧危機など、アフリカ大陸が直面している多くの課題を挙げながら、「これらの問題を前に無力感や未来の不安を感じることがあっても、若く才能にあふれた皆さんは、決して夢を諦めてはいけません」と励まされた。

 さらに、「自分の真の召命を探し続けるように。勉学を通して社会の発展に貢献し、お年寄りたちの助言と証しに照らされ、ルーツを大切にしながら、前に進むように」と説かれ、「人生の最も偉大な挑戦は、平和のために努力すること。今日、人類が大きな危険にさらされる中で、皆さんは自分の周りと自分自身の中で平和を生き、平和の大使となって欲しい」と子供たちに望まれた。

 そして集いの最後に、教皇は参加者と、アフリカのすべての子供たちに祝福をおくられた。

(編集「カトリック・あい」)

このエントリーをはてなブックマークに追加
2023年5月30日