☩「いつも”羊の群れ”のそばにいるように」教皇、17日のミサで司教2人を叙階

(2021.10.17 Vatican News By Lydia O’Kane)

   教皇フランシスコは17日、バチカンの聖ペトロ大聖堂で行われた年間第29主日のミサの中で、司教2人を叙階され、彼らに「あなた方の人生は奉仕と他者に触れる人生となる」と諭された。

 

*使徒の聖職を永続するための聖霊の賜物

 ミサ中の説教で、教皇は、2人の司教叙階にあたって、教会で遂行するように求められる役割について考察され、聖ペトロ大聖堂を背景にして、すべての人に福音を宣べ伝え、救いに導くために、イエスによって世界中に派遣された12使徒からインスピレーションを受けられて語られた。

 「この使徒の聖職を世代から世代へと永続させるために、十二使徒は協力者を共に集め、キリストから受けた聖霊の賜物を、按手を通して,彼らに渡し、階位を授けました。このように、教会の生きた伝統の中で、司教たちの途切れることのない継承を通して、この生きた聖職、主要な聖職が保たれ、救い主の働きは今日まで続き、発展しているのです」。

*司教に選ばれたのは、仕えるため

 教皇は、このミサの中で司教に叙階されたグイード・マリーニ、アンドレ・ガブリエル・フェラダ・モレイラの二人を喜びと感謝の気持ちをもって歓迎され、「あなたがたは、奉仕の人生のために選ばれたのです」と語られた。

 そして、「あらゆる機会に、御言葉を宣言するように、学び続け、”羊の群れ”のそばに居るように」と助言され、さらに「あなたがは、教会における信仰、奉仕、慈善の管理人になる。そしてそのために、神に近づき、神の思いやりと優しさを映す者となることが求められます」と付け加えられた。

*祈りの中で神に近づく

 また教皇は、司教の第一の任務は「祈りの中で神に近づく」ことー「機械的に祈る」のではなく「心を込めて祈る」こと。そして第二に、「他の司教たちの近くにいて、兄弟たちの悪口を決して言わない」こと、第三に、「司祭たちがあなたの最も近い隣人であることを忘れないこと」とされ、「彼らが、あなたに父親のように頼りにできるようにする必要があります」と語られた。

 説教の最後に、教皇は、司教たちが自分の”羊の群れ”の側にいることの重要性を改めて強調され、司教たち自身も”羊の群れ”から引き抜かれたことを思い起こさせた。そして、2人の新しい司教が(神と人に)身近に接する道を歩む中で、主に倣って成長するように祈られた。「主はいつもそばにおられ、いつも私たちに近づこうとされているからです」。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2021年10月17日