☩「兵器は”ノー”、平和は”イエス”!」教皇、改めてガザ地区の即時停戦を訴え

Israeli artillery fires towards GazaIsraeli artillery fires towards Gaza  (AFP or licensors)

 教皇フランシスコは13日の水曜恒例の一般謁見で、「武器は”ノー”、平和は”イエス”」とされ、ガザ地区での即時停戦と人質全員の解放を改めて訴えられた。

  「私は多くの心配と痛みを抱えながら、イスラエルとパレスチナの紛争を見守り続けています」と語られた教皇は、 「私は人道的な見地から、即時停戦を改めて求めます。そこには非常に多くの苦しみがある… すべての関係者に対し、交渉を再開するよう、強く促します」と訴えられた。さらに、「ガザの人々に人道支援物資を届けるために緊急の対応をとるように」と当事者たちに求められた。

  教皇はまた、ハマスに捕らえられているイスラエル人全員の即時解放を改めて訴え、「イスラエル人とパレスチナ人にとってのこの大きな苦しみが終息するように」と懇願された。

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 ガザ地区は「完全崩壊」の瀬戸際にある 。イスラエルは同地区への砲撃を続けており、現在は南部のハーンユニスに攻撃を集中している。 エジプト国境近くのラファや占領下のヨルダン川西岸のジェニンでも戦闘が起きており、人道危機をめぐって国際的な圧力が高まっている。

 国連パレスチナ難民救済事業機関は、ガザ地区の残りの地域は「完全な治安崩壊の瀬戸際にある」と警告し、 ハマスが管轄するガザ保健省は、戦闘開始以来、1万8000人以上が殺害されたと発表。戦闘は、もともとイスラム過激派 ハマスがイスラエル人1200人以上を殺害し、200人以上の人質を取ったことに、イスラエル軍がガザ地区に拠点を置くハマスに反撃したことで始まっているが、同地区の多くの民間人犠牲を出し続けていることで、バイデン米大統領も、ガザへの「無差別爆撃」で、イスラエルが「世界的な支持を失い始めている」と懸念を表明している。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2023年12月13日