☩「人生で出会う人々の中にイエスの光を見出そうとしているだろうか」四旬節第二主日の正午の祈りで

教皇フランシスコ 2024年2月25日のお告げの祈り教皇フランシスコ 2024年2月25日の正午の祈り  (ANSA)

(2024.2.27 バチカン放送)

 教皇フランシスコは25日、四旬節第二主日の正午の祈りに先立つ説教で、この日のミサで読まれたマルコ福音書の「イエスの変容」( 9章2-10節)を観想された。

 説教の要旨は次のとおり。

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 イエスは、弟子たちにご自分の受難を予告された後、ペトロ、ヤコブ、ヨハネを連れて高い山に登られ、そこで光輝く姿をお見せになりました。そうして、イエスは弟子たちにその時までご自分と共に過ごしたことの意味を明らかにされたのです。

 神の御国の説教、罪の赦し、多くの癒し、様々なしるしは、「イエス」という最も大きな光の閃きでした。間もなく訪れる受難をはじめ、様々な試練の中で、弟子たちはこの光からもう決して目を離すことはできないでしょう。

 「イエスの光から決して目を離してはならない」-これが今日の福音のメッセージです。それは、昔、農夫たちが畑を耕しながら、畝をまっすぐにするために、自らの前方に一点を見つめていたのに似ています。イエスの光輝く御顔を常に目の前に見つめ、決してイエスから目をそらさない―キリスト者はそのように人生を歩むように召されているのです。

 イエスの光に目を開きましょう。イエスは愛、永遠の命です。時には険しさもある人生の中で、慈しみと忠実と希望にあふれるイエスの御顔を求めましょう。祈り、御言葉に耳を傾け、秘跡に与ることが、それを助けてくれます。

 開かれた眼差しを育て、祈りの中に、人々の中に、イエスの光を探すこと、これを四旬節の目標にしましょう。

 皆さん。自分にこう問いかけましょう―「私の人生で歩みを共にしてくださるキリストを、しっかり見つめているだろうか」「そのために、沈黙と祈りと礼拝に時間を割いているだろうか」「自分の内側を照らすイエスの光、出会うあらゆる兄弟姉妹の中で輝くイエスの光を、見出そうとしているだろうか」。

 神の光に輝く方、マリアよ、私たちが眼差しをイエスにしっかりと据え、互いを信頼と愛をもって見つめることができるようにお助けください。

(編集「カトリック・あい」)

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2024年2月28日