7月16日にロシア軍の砲撃を受けたウクライナ東部、ハリコフ州の町チェフエフで、住居を破壊され、嘆き悲しむ82歳の女性( (AFP or licensors)
(2022.7.17 Vatucab News Linda Bordoni)
教皇フランシスコは17日の年間第16主日の正午の祈りの中で、ロシアによるウクライナ軍事侵攻という無意味な行為が今も続いていることに、改めて強い悲しみを表明されるとともに、関係国の指導者たちに対して、平和への”現実的”な取り組みに努めるよう、強く求められた。
教皇は「私は、連日のようにミサイルの雨に襲われ、苦しめられているウクライナのそばに、いつもいます」とされたうえで、「『戦争は、破壊と死を生み出し、人々をバラバラにし、真実と対話を殺すだけだ』といことが、どうして分からないのでしょうか」と、非人道的な攻撃を続けるロシア国の指導者たちを念頭に置いて強く非難された。
そして、死、苦しみ、破壊、避難を生み出し続けるロシアのウクライナ侵略が始まっ以来、強く訴えてこられた「暴力によらず、交渉による解決」を模索するよう、改めて、世界の関係国指導者に訴えられ、「私は、すべての国際的な主体が、戦争の無意味さを煽るのではなく、交渉を再開するために、本当に働くことを祈り、願っています」と強調された。
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ロシア軍の攻撃は17日も、ウクライナ東部での支配地域を拡大する狙いで継続され、南部の主要都市の産業施設へのミサイル攻撃もなされた。
黒海に近い南部のムィコラーイウ市の市長は同日、ロシアのミサイルが、バグ川河口の重要な造船関連の産業・インフラ施設を攻撃した、と説明。死傷者は不明。同市は、ここ数週間、ロシア軍のミサイル攻撃の被害を受け続けているが、ロシア軍は、ウクライナの黒海沿岸全体をルーマニア国境まで支配する目標を公にしている。
一方、首都キエフの近郊でも14日に、ヴィニツィア市がロシアのミサイル攻撃を受け、子供3人を含む少なくとも24人が死亡、200人以上が負傷した。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)