☩「『悲惨な敗北主義』と『世俗的な順応主義』の誘惑に陥るな」ーハンガリーの聖職者たちに警告

(2023.4.28 Vatican News  Christopher Wells)

 続けて、「ハンガリーには、世俗主義、物質主義、快楽主義、二極化などの問題があり、それらが、特に家族や若者を脅かしています」とされ、「それでも、こうした問題は、教会を助けることができる。なぜなら、私たちの信仰を強め、現代の問題をより深く理解する機会を提供するからです」とベネディクト 16 世教皇の言葉を引用して語られた。

 そして、「召命の危機」や「教会内部での分裂」など、教会が直面しているさまざまな試練を挙げたうえで、「司牧者が最優先すべきことは、『霊的交わりを証しする』こと。神は霊的交わりの方であり、兄弟愛のあるところにはどこにでもおられるからです」と指摘された。

 講話の終わりに教皇は、「私たちが熱望せねばならない教会は、互いに耳を傾け、対話し、最も弱い人々の世話ができる教会、 すべての人を歓迎し、勇気をもって福音の預言的なメッセージを伝える教会です」とされ、ハンガリーの教会指導者とすべての信徒に対して、人々を歓迎し、福音の預言的メッセージを証しし、何よりも「祈りの人」となるよう強く勧められた。そして、「あなたがたの心が決してくじけず、常に大いなる喜びを持って前進し続けることができますように」と祈られた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

このエントリーをはてなブックマークに追加
2023年4月29日