FILE PHOTO: Scenes of destruction in Gaza amid the ongoing conflict between Israel and Hamas
(2024.4.7 Vatican News Linda Bordoni)
教皇フランシスコは7日正午の Regina Coeliで、ウクライナ、そしてレスチナ、イスラエルで進行中の戦争に対して、関係国の政治指導者に対し、戦闘を一時停止し、和平のための交渉を開始するよう、改めて呼びかけられた。
教皇は聖ペトロ広場に集まった信徒たちに、平和を、特に「苦悩するウクライナとパレスチナ、イスラエル」に公正で永続的な平和が実現するように祈り続けるよう促された。
そして、これらの国、地域でなお進んでいる戦闘を止めるために可能な限りの努力をするように、政治指導者たちに繰り返し求め、「政治的解決策を交渉する努力を重ねている人を支えてくださるように」と復活の主に願われた。
さらに教皇は、「復活された主が、緊張を和らげようと努力するすべての人々を励まし、支え、交渉を可能にする行動を促されますように」、また、「主が、関係国の政治指導者たちに、歩みを止め、調停し、交渉する力を与えてくださいますように」と祈られた。
教皇はこれまで、あらゆる機会をとらえて、関係国指導者たちに戦いの継続へ自制を求め、和平の実現を求めるとともに、世界の人々に、世界中で起きている紛争に巻き込まれた何百万もの罪のない人々のために祈るよう、繰り返し訴えてこられた。
特に、2022年2月のロシアによるウクライナへの全面侵攻以来、そしてハマスによる殺害に端を発したイスラエルとハマスの戦争開始以来、毎日のように、世界の人々に和平の実現を人々に呼びかけ、指導者たちにそのための交渉を促してこられた。 2023年10月7日に1300人以上のイスラエルの人々が殺害され、250人が拉致されたのをきっかけに始まったイスラエルによるガザ地区への容赦ない爆撃で、これまでに3万3000人以上のパレスチナ人が殺害されている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)