(2024.4.7 Vatican News Francesca Merlo)
教皇フランシスコは復活節第2主日の7日、正午のRegina Coeliの祈りに先立つ説教で、「復活されたイエスとの出会いがもたらす変革の力」を強調され、信仰、祈り、愛をもって、主の復活の喜びを広めていくように、信徒たちに呼びかけられた。
教皇は、この日、復活節第2主日が聖ヨハネ・パウロ2世教皇によって「神の慈しみ」に捧げられたことを説明されたうえで、「今日読まれた福音は、神の御子イエスを信じることで、私たちは神の名において命を得ることができる、と教えています」とされた。
そして、 「では、『命を得る』とは何を意味しているのでしょう?」と信徒たちに問いかけられ、「私たち一人ひとりが『命を得たい』と望んでいますが、対応はさまざまです。そうした中で、多くのものを楽しんだり、所有したりすることに熱狂的になる人たちがいます。一見楽しそうに見えますが、心は満たされることがありません。真の幸福につながることはないので、『命を得る』ために取るべき正しい道ではありません」と説かれた。
続けて教皇は、「今日読まれたヨハネ福音書は、私たち一人一人が招かれているこの豊かな命が『イエスにおいて実現される』と語っています。どうすればそれに応じることができ、どのようにして体験できるのでしょうか?」と問いかけられ、「『命を得る』ということは、十字架につけられ、復活されたイエスに目を留め、秘跡や祈りの中でイエスに出会い、イエスが臨在されていることを認識し、イエスを信じ、イエスの恵みに触れ、イエスに導かれることを意味するのです」された。
さらに、「たとえば、イエスのように愛する喜びを経験することです。イエスとのあらゆる生きた出会いによって、私たちはより多くの『命』を得ることができます」 と語られた。
最後に教皇は信徒たちに、「私はイエスの復活の力、罪、恐怖、死に対するイエスの勝利を信じているだろうか?イエスとの関係に引き込まれているだろうか?そして、そのように努めているだろうか? 私自身も、兄弟姉妹を愛し、毎日希望を持つよう神から促されているだろうか?」と自問するよう勧められ、復活したイエスへの信仰を私たちに与え、「命を与え」、復活祭の喜びを広めてくださるよう聖母マリアに願われた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)