A Palestinian doctor
(2024,2,11 Vatican News Francesca Merlo)
教皇フランシスコは11日「世界病者の日」の正午の祈りで、世界中で病いに苦しんでいる人々、特にパレスチナとミャンマーで治療を受けられないでいる人々のために祈られた。
説教で教皇はまず、「今年は病いにおける人間関係の重要性に関心が集まっている」とされ、「病気の時、私たちが第一に必要とするのは、医療従事者や神だけでなく、『愛する人の親密さ』です。私たちは皆、苦しんでいる人たちに寄り添うよう求められます。特に、教会が全体として親密さを示す必要がある」と強調された。
続けて教皇は、「手当てを受ける権利、ひいては生きる権利を否定されている人が非常に多くいるという現実に直面する今、私たちは黙っていることはできません… 私は極度の貧困の中で暮らしている人々のことを考えています。同時に、戦闘地域にいる人々についても考えています。そこでは基本的人権が日々、侵害されています。 耐えられないことです」と述べられた。
教皇は、そうした状況に置かれているウクライナ、パレスチナ、イスラエルの人々のために祈った後、ミャンマーの人々のために改めて祈りを捧げられた。ミャンマーでは、依然として少数民族の人々などが極度の暴力と迫害にさらされている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)