☩「苦しむ人に、言葉でなく行動を持って応えよう」ー年間第6主日・正午の祈りで

FILE PHOTO: Pope Francis leads the Angelus prayer at the Vatican

(2024.2.11 Vatican News   Lisa Zengarini)

    第32回世界病者の日の11日、教皇フランシスコは正午の祈りで、苦しむ人々の声に耳を傾け、手を差し伸べるよう、信者たちに呼びかけ、この日のミサで読まれたマルコ福音書の思い皮膚病を患っている人をイエスが癒される箇所(1章40-45節)を取り上げて、「イエスのなさり方は、言葉を少なく、具体的に行動することです」と説かれた。

 そして、「愛には、無償で提供される具体性、存在、出会い、時間、空間が必要」と強調された教皇は、「それは、素敵な言葉、スクリーン上の画像、一瞬の自撮り写真、あるいは性急なメッセージでは表すことはできません。便利な”道具”ですが、具体的な愛の行為に取って代わることはできない」と強調された。

  教皇はさらに、苦しむ人たちに対して、口数が少なく、すぐに行動を起こされるイエスのなさり方は、この日読まれた箇所だけでなく、体の麻痺した人(マルコ2章1‐12節)、耳が聞こえず舌の回らない人(同7章31‐37節)、悪霊にとりつかれた人(同5章1₋20節)など、たびたび語られていると指摘。

 そのうえで、「イエスはいつもこのようになさります。ほとんど話すことなく、すぐに言葉に従って行動されす。話したり、問いかけたりすることに長い時間をかけません。ましてや敬虔な態度や感傷に浸ることもない。できれば自分自身に注意が向かないように、相手の言葉に注意深く耳を傾け、速やかに行動する、繊細な謙虚さを示しています」と語られた。

 教皇は続けて、「私たちが人生で出会う人々の中にも、このような、素晴らしい愛し方を経験することがあります-言葉を控え大胆に行動する、自分のことを自慢せず人のために役に立つ準備がある、喜んで耳を傾けるので支援の効果がある-というような。 『助けてくれませんか?』と頼める友人たちです」とされ、そのような経験は、「 特に、人間関係が『つかの間の現実』であるような傾向が強まっている現代世界において、いっそう重要が増しているのです」と説かれた。

 説教の最後に教皇は信者たちに、「人々の話に耳を傾け、彼らの求めに応えられるようにしているか?」、それとも、「言い訳をし、抽象的で役に立たない言葉の後ろに隠れているのか?」を自問するよう勧められた。

 「私が最後に、孤独な人や病気の人を訪ねたり、助けを求めている人に応えるために予定を変えたのはいつのことだったろうか?」

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

 

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2024年2月12日