People fleeing Sudan conflict arrive to southern Egypt (ANSA)
(2023.5.21 Vatican News Christopher Wells)「
教皇フランシスコは21日、「主の昇天」の主日の正午の祈りで、国際社会に対し、スーダンでの対話を促進し、「苦しみを受け続けている」ウクライナの人々に寄り添い続けるよう呼び掛けられた。
スーダンで続いている武力紛争について、紛争当事者たちに武器を捨てるよう、「心からの訴え」をされるとともに、国際社会に対し、「対話を促進し、スーダンの人々の苦しみが軽減されるよう、着実な努力を惜しまないように」と呼び掛け、現在の一時的な停戦合意を評価しつつも、「状況は依然深刻です」と指摘された。
そして、世界の人々に対して、「お願いします。紛争や暴力に慣れないようにしてください。 戦争に慣れないようにしましょう!」 と訴えられ、ロシアの理不尽極まる軍事侵略で「苦しみを受け続けているウクライナの人々に寄り添い続けるように」と求められた。
*21日は「世界広報の日」
また教皇は、毎年、聖霊降臨の主日の前の日曜日にペンテコステ前の日曜日、今年は21日に「World Communications Day(世界広報の日)」を迎えていることに触れ、今年のテーマが「心で話す」であり、「心を開き、喜んで受け入れるコミュニケーションへと私たちを動かすのは『心』です」と強調。世界の広報活動に携わる人々に感謝するとともに、「常に真実と共通善のために役立つこと」に希望を表明された。
*21日から「ラウダート・シ週間」も
さらに教皇、21日から環境回勅「ラウダート・シ」を記念する週間が始まることにも言及され、記念行事や活動の準備を担当した人々に感謝するとともに、世界の人々に対して、 「私たちの共通の家を守るために協力するように」と呼び掛け、また、そのために、「専門知識と創造性を結集することが非常に必要です」と強調された。
関連して、イタリアのエミリア・ロマーニャ州で最近発生した洪水など、気候変動に関連した最近の自然災害を思い起され、心から被災者たちに寄り添うことを改めて表明された。
また、人間の総合的な開発促進へバチカンがストックホルム環境研究所と協力して作成した小冊子「ラウダート・シ」を、聖ペトロ広場に集まった人々に配られた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)