☩「イエスはご自身の昇天をもって、私たちを天へ導いてくださる」-主の昇天の主日に

(2023.5.21 Vatican News staff writer)

 教皇フランシスコは21日、「主の昇天」の主日の正午の祈りでの説教で、「イエスが、私たち人間を天国に導き、御父の子として楽園で永遠に暮らすことができるように、ご自分に倣って歩むべき道を開いてくださったこと」を強調された。

 説教で教皇は、主の昇天の主日のもつ重要な二つの側面-「イエスが地上から発たれたこと」と「イエスが今、天でなさっておられること」-に注意を向けられた。

 まず、「イエスが地上から発たれたこと」によって、「新しく、素晴らしいことが起きました… イエスは、神の所へ上られ、永遠にそこにとどまられることを、人としてこの地上で約束され、ご自身が天に上られることで、私たち人間を天にもたらされたのです」と語られた。

 そして、「主が昇天された日から、神ご自身が『変わった』と言えるでしょう。その時から、神の私たちに対する愛は、ご自身の中に私たちの肉体、つまり私たちの人間を宿すほどになりました!」と強調。「私たち人間とともに御父のもとに戻られたイエスによって、天はすでに私たち自身が今いる場所に少々、似たものとなりました。 イエスは私たちに道を開いてくださったのです」と説かれた。

 二つ目の側面である「イエスが今、天でなさっておられること」については、「天のイエスが、常に私たちのために御父の前におられ、イエスが私たちのために受けた傷を絶えず神に示してくださっていること」に焦点を当てられ、「 イエスは御父の前で私たちの代弁者であり、したがって『時代の終わりまで』、常に私たちの側に立って、私たちのために執り成してくださるのです」と語られた。

 説教の最後に教皇は、「イエスが御父の前で私たちのために執り成してくださっており、私たちの信仰は、希望を失ったり落胆したりしないようにしてくれます」とされ、次のように祈られた。

 「天の元后聖マリアが祈りの力をもって、私たちを執り成してくださいますように」。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2023年5月21日