(2021.4.21 Vatican News Christopher Wells)
教皇フランシスコは 21日、水曜恒例の一般謁見で「祈りについて」の講話を続けられ、「声を出しての祈り」の重要性について考察され、「祈りは、神との対話。そして、すべての被造物は、ある意味で、神との対話に携わっています」とし、人間にとって「祈りは『言葉、懇願、賛美の歌、詩』になる…神の言葉は肉となり、すべての人の肉の中で言葉は、祈りのうちに神に戻ります」と説かれた。
*言葉の重要性
教皇は、講話を言葉についての考察から始められ、「言葉は、私たちから始まるだけでなく、ある程度は私たちを形作るもの」であり、聖書の中で、「言葉は、全てを明るみに出し「人間的なもので排除され、公にすることを禁じられるものはありません」と述べられた。
そして、「それが、時には大胆な言葉を使っても祈るように、と聖書が私たちに教えている理由です。聖書の作者は、敵に対する厳しい表現ー人間的な現実に属し、聖書に入り込む言葉ーを含めるまでに、人間性をありのままに見せることに、神経を集中しています」と述べ、「暴力に直面して、悪い予感を当らないようにする、害を及ぼさないようにする言葉がないなら、世界は打ちのめてしまうでしょう」と語られた。
*神に祈る最も確実な方法
また教皇は「最初の人間の祈りは、いつも声を出しての暗唱。いつもに初めに唇が動きます」とされ、祈りが「単に意味のない言葉を繰り返すことではない」ことを注意したうえで、「声を出して祈りることが、神と話す、最も確実な手段です」と強調。「祈りから来る恵みと同じように、感情には不確実で予測できない可能性があり、時として、神秘的な『心の祈り』が欠けることがあり得る」と指摘しつつ、「声を出しての祈りは、いつでもすることができ、私たちの感情が混乱しているときでさえも、必要です」と説かれた。