☩「地球環境保全とコロナ対策という緊急課題に一体となって取り組もう」ーアースデイ2021に寄せて

教皇フランシスコ 2021年度の「アースデイ」にメッセージ教皇フランシスコ 2021年度の「アースデイ」にメッセージ  (© Servizio Fotografico Vaticano)

(2021.4.22 バチカン放送)

 教皇フランシスコは22日、同日の地球環境について考え、行動する日「アースデイ2021」に寄せて、二つのビデオ・メッセージを出された。

 一つは、同日始まった米政府主催の「気候変動サミット」へのメッセージで、教皇はこの中で、参加者らに挨拶を述べるとともに、会議の豊かな実りを祈られた。

  教皇は、このサミットが、グラスゴーで開かれる気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に向けた準備となることはもとより、「私たちに託された『自然』という贈り物を守るための責任をいっそう明確にするための歩みとなるように」と願われた。

  さらに、「私たちの関心は、環境を汚染することなく純粋に保全すること」とされ、「自然をいたわることで、私たちもまた自然からのいたわりを受けることができます」と訴えられた。

 同時に発表された「アースデイ2021」に向けたメッセージでは、「自然を守ることは、神が創造した生物の多様性を大切にすること」と語られ、生物多様性と人間との相互関係により関心を持つように促された。

 そして、「自然破壊を食い止めるのは容易ではありませんが、まだ間に合います。今こそ、この問題に、一人ではなく共に取り組む時です」と世界の人々に呼びかけられた。現在起きている新型コロナウイルスの世界的大感染にも言及され、大感染が私たちの相互依存関係を改めて印象付けることになった、とされ、「環境保全と、ウイルスの世界的大感染への対応、という二つの急務の重大課題に、皆が一体となって努力する必要」を強調された。

(編集「カトリック・あい」)

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2021年4月23日