・ChrisKyogetuの宗教と文学 ②Bon Jovi「Livin’ On A Prayer―祈りながら生きる」の深い意味
・ChrisKyogetuの宗教と文学 ②Bon Jovi「Livin’ On A Prayer―祈りながら生きる」の深い意味
Livin’ On A Prayer
We’ve gotta hold on to what we’ve got
It doesn’t make a difference if we make it or not
We’ve got each other and that’s a lot for love
We’ll give it a shot
今あるものを手放すな
成功するかどうかはどうでもいい
俺たちは愛し合っているんだ
やってやろうじゃないか
(Bon Jovi)
今回は歌詞になるわけですが、ボンジョビのLivin’ On A Prayerは、今の時代こそ取り入れるべきではないかと思います。この歌詞には男女の恋人が登場します。「それほど昔の話ではないけれども、彼氏が港湾労働で働き、彼女がダイナー(アメリカのプレハブ式のレストランのこと)で働いている」という始まりですが、かつて二人には夢があって、男はギターを売っていて、これだけで二人のなれ初めが見えてきます。歌詞では「これはそれほど昔の話ではない」となっていて、この二人が現在、どうなっているのかは分かりません。
Livin’ On A Prayerの歌詞に戻りましょう。この二人も自分のためだけではなく、お互いのために働いていました。歌詞には「逃げたい願望」も表れています。自分のために過酷な労働をしてくれる存在がいる、ということは、神聖なものが自分のために、何も疲れずに祈ってくれているわけがない、ということを知ることにつながります。愛は自分視点だけではなく、自分のためにも働いているのです。それは一回の祈りや善行で恩は返せない、それがイエスだと思います。
最後になりますが、歌詞に書かれてあるWe’ve gotta hold on to what we’ve got(今あるものを手放すな)というのが、私にとってはマタイによる福音書25章の「タラントンのたとえ話」と重なりました。「誰でも賜物(タラントン)を与えられている」という有名な話ですが、主人を恐れて、預かったタラントンを運用して増やそうとせず、土に埋めておいた僕に、主人が「誰でも持っている人はさらに与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまで取り上げられる」と言い、タラントンを取り上げて、外の闇に追い出します。これを残酷に捉える人も多いのですが、「本当の意味はこうではない」と言い切るのは嘘なのかもしれません。残酷ですが、本当に、「持っているもの」も取り上げられる… 常に私達は、その危機感を持っているべきだと思います。