・Sr.阿部のバンコク通信 (78)聖霊の息吹を受けて、スパイスの効いた暮らしを!

     愛読者の皆さんお元気ですか。私たちは2千年余の聖霊の時代を生きています。

 歴史に燦然と輝く出来事もありますが、そっと働く心憎い霊の導きもあります。人知を遥かに越える霊の働きに心を澄ませると、意外な気付きに元気が出ます。「聖霊の息吹を受けて、スパイスの効いた生活をしたい」と願うこの頃です。

 ところで、タイ料理に使われるスパイスの数々には、本当にびっくりします。見たこともない自然のスパイスがそれぞれの料理に独特の風味を付けてくれるのです。代表的なものを紹介します。

 まず「唐辛子」。何と10種もあり、緑と赤の形も大きさも様々、生と乾燥させた物を使い分けているようです。疲労回復、殺菌防腐、食欲増進効果があります。
 次に、ほとんどの料理に使われる「ニンニク」。特に紫色の小粒のものは格別で、炒め物には皮のままたたき潰して、まず必ず入れます。臭みも無く、滋養強壮剤で高血圧や心臓病の予防になります。

 そして、「ターメリック」。生姜のような根菜で生のまま、ぶつ切りにして料理に入れ、利き味を出す強壮剤。

 「カー(ガランガル=生姜の一種)」や「レモングラス」は、肉や魚の臭みを取り、爽やかな香りと味つけをしてくれます。レモングラスはスープなどには欠かせず、お茶としてもすっきりした味わい。利尿作用があり、疲労時の強壮剤。

 「バイマックル」と呼ばれるコブミカンの葉。爽やかな酸味の香りを出しスープの味を整え、ビタミンA、Cが豊かに含まれています。

 他にも書き出せないほどのハーブ、スパイス類。どれも自然の植物であり、タイでは平素の調理に使い、食することの醍醐味を楽しみ、創造主からの健康を支える賜物なのです。タイ人の姉妹達が見事に使いこなし、美味しい料理を用意してくれます。私は感嘆して味わっているばかりです。

 バンコクでは、このところ新型コロナの勢いが再び増しており、「市内のシリラート病院は重症患者で満床」とのニュースに、改めて気を引き締めています。

 愛読者の皆さん、どうか聖霊に満たされ、スピリットの効いた人生をお過ごしくださいませ。

(阿部羊子=あべ・ようこ=バンコク在住、聖パウロ女子修道会会員)

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2023年6月2日