・「カトリック教会は刷新できるか」ーポストコロナの教会を導く7つの公文書日本語訳・解説を出版

(2023.5.13 カトリック・あい)

 田中昇、阿部仲麻呂の両師の編集・翻訳による「カトリック教会は刷新できるか-信仰・組織・倫理に関するバチカン教理省・国際神学委員会の公文書の翻訳と解説(2014-2022)」が教友社から出版された。

 収められた公文書は主として2014年から2022年に出された「教会の生活における信仰の感覚」(国際神学委員会)、「秘跡による救いの営みにおける信仰と諸秘跡の相互関係」(同)、「司教たちへの書簡『教会は若返る』(教理省)、「教会の生活および使命における協働性』(国際神学委員会)、「諸秘跡の聖性の保護」(教皇ヨハネ・パウロ二世の使徒的書簡)、「教理省に留保される犯罪に関する規則」(教理省)、「聖職者による未成年者への性的虐待事例を扱う手続きに関する手引き」(教理省)の七つ。

 全体として、一般信徒にも読みやすい日本語で翻訳されており、「日本のカトリック教会で、神学の学習・研究用としてだけでなく、現実に様々な方面で信仰生活を営まれている聖職者、修道者、信徒すべてにとって生涯養成の資料としても、実務上のヒントとしても活用されるべき、重要な内容… 今後の日本の教会のさまざまな現場において、信者として信仰の実態を見つめ直し、教会の共同体の在り方、組織運営、倫理上の問題解決への姿勢を見直していくうえでも、是非とも参考にされるべき、非常に多くの示唆に富むもの」(田中昇師の「はじめに」より)として、多くの教会関係者に読まれることが希望されている。

 

 

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2023年5月13日