Sr岡のマリアの風通信 ⑧独り言…帰省…

     修道誓願宣立25周年…で、ふるさと、茨城県日立市に帰省しました。

    一人暮らしの母は、ほんとうに「おかげさま」で、それなりに元気にしています。かえって、わたしのためにあれこれ気を遣って、まめまめしく動いてくれました。「してもらうことに甘える」のも、「大切な愛のわざ」と、半分、言い訳で、母が「これ、してあげようか?」と言ったことにはすべて、「わぁ、ありがとう。お願い!」と甘えていました。

    今、日立教会では、わたしがイギリスで洗礼を受けて帰ってきたときに主任司祭だったK神父さまが、巡り巡って、また司牧をしておられます。K神父さまは、当時、日本語のミサの受け答えを知らなかったわたしに、とても丁寧に、謙虚に、そして時間をかけて穏やかに接してくださいました。

    その後、数週間で、わたしは長崎に行き、結局帰って来なかった(シスターになったので)のですが、K神父さまに、言葉だけでなく、心から心へ、教えていただいたことは、わたしの信仰の歩みの中で大きなものであり続けています。

    今回、たまたま25周年で帰省し、日立教会にはK神父さま。これも何かの縁。神父さまや、信徒の皆さま、特に「お母さんたち」と語り合い、共に過ごす時間を、感謝していただきました。帰省中は、わたしの誕生日も重なり、母はもちろん、妹、姪から、また本部修道院のシスターたちからの祈りのメッセージが届き、神に感謝!K神父さまは、「シスターの誕生日祝いに」と、お茶を立ててくださいました。

    日立の海は、どこまでも青く、岩にあたって砕ける白波がほんとうに美しく、たくましい。日立教会は、この小さな「田舎の町」の小さな群れ。しかし、神は救いの歴史の中で、いつも、「小さな群れ」、主に信頼する「残りの者たち」を通して、偉大なわざを行ってきました。

    貧しい、小さな「わたし」が、主の変わらぬ「やり方」に信頼し、主のわざに心を開いていくなら、どんな闇の中でも、わたしの中で、主の光が輝くのでしょう。十字架のかたわらにたたずむ、主の母マリアの心が、主の住まいであり続けたように。アーメン!

 (岡立子・おかりつこ・けがれなき聖母の騎士聖フランシスコ修道女会修道女)

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2017年2月20日 | カテゴリー :