
千葉県にある茂原教会が70周年を迎え、8月14日、感染対策をとりながらでしたが、感謝ミサを捧げました。現在の主任司祭は、教区司祭の真境名神父様です。茂原教会の皆さん、70年、おめでとうございます。
教区のホームページに記された歴史によれば、再宣教初期に、茂原には教会が存在したようです。その
意味で、教会自体の歴史は70年をはるかに超えています。しかし、1890年の日本における教区長会議以降の宣教方針転換もあり、またその当時の社会情勢もあり、明治末期ころには茂原の教会は閉鎖になったとのこと。
現在に通じる教会は、戦後にこの地域一帯の宣教を委任されたコロンバン会の宣教師が改めて設立したもので、「1952年6月、初代主任司祭として聖コロンバン会のチャールズ・ロディー師が着任。1953年、コロンバン会の宣教師が現在の地に教会を建て、再び熱心な司牧が開始された。その後 、2009年まで聖コロンバン会、2010年から2014年までグアダルペ宣教会司祭が司牧にあたっていた。 1982年に聖堂、1994年に司祭館・ホールが完成し、現在に至る」と教区ホームページに記されています。
これまで働いてくださった宣教師の方々に感謝します。また宣教師たちと一緒に、教会を育て上げてきた信徒の皆さんに、心からお祝い申し上げるとともに、次は100年を目指して、教会をさらに育てていかれることを期待します。

この日は、ミサ後に真境名師に案内されて、九十九里浜を目の前にする白子に、十字架のイエス・ベネディクト修道会を訪ねました。
この会は、ホームページによれば、このような特徴をもって創設されました。
「明らかに神が招いていると思われる人を、単に健康が損なわれているという理由で修道生活から除外できるだろうか?」
「この問いかけが心にあった創立者ゴーシュロン神父 (当時モンマルトル大聖堂付司祭) は、指導していた数名の若い女性達と共に協力者のスザンヌ・ヴロトノフスカを初代総長として、1930年に十字架のイエスの愛の中で、典礼・念祷・沈黙・兄弟愛・仕事に特徴づけられた聖ベネディクトの戒律による簡素な隠世修道会を創立しました」。
「この会は教皇庁直轄の修道会で、聖ベネディクト会連合に加入しています。健康に恵まれている人も、また身体的病気や障害を持つ人も同じ生活を分かち合うことが可能です。その適応において、伝統的隠世修道生活の厳しい根本的要素は一つも軽視されていません」。

日本での活動は1968年に始まり、1975年には白子で修道院が設立されました。実はその直前の一時期、シスター方は岐阜県の多治見修道院に住まわれていたことがあります。神言会のかつうての本部修道院で、葡萄酒を醸造していることで知られています。私自身がそのころ、名古屋の小神学校で小神学生だったので、シスター方が多治見におられたのは、記憶していました。
短い時間でしたが、シスター方11名と、いろいろなお話をすることができました。
これからも、祈りをもって、教区を、そして日本の教会を支えてくださることを、お願いいたします。