・聖職者性的虐待の実話「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」7月17日から全国で上映

(2020.6.27 カトリック・あい)

  第69回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した「Grace a Dieu」(フランソワ・オゾン監督)が、邦題「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」として7月17日から、全国31の映画館で公開されることになった(一部の劇場は上映開始が遅れることもある)。

 聖職者による未成年者性的虐待が欧米を中心に世界的に問題になっているが、この映画はフランスで起き欧州全土に衝撃を与え、現在も裁判が続いている「プレナ神父事件」の実話をもとに、ドキュメンタリー・タッチで描いたもの。

 性的虐待を繰り返す司祭の行為を多くの司祭や信徒が見て見ぬふりをする中で、一人の勇気ある男性が幼少期に性的虐待を受けたことを司祭の名とともに告発。それを契機に、80人以上の被害者が名乗りを上げ、問題司祭が教区を変えつつ、長年にわたって信徒の子供たちを性的に虐待していた事実が白日にさらされる…

 被害を受けてからも長きにわたって性的虐待のトラウマに苦しむ男たちが、名乗りを上げ、加害者の司祭の告発に踏み切るまでの内的葛藤、教会や家族との軋轢などよる苦悩、それを乗り越えて告発することで生まれる救いと希望を描く。

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 上映は、北海道・札幌から沖縄まで31劇場で予定されている。北海道地区は札幌のサツゲキ、東北地区は青森のシネマディクト、仙台のチネ・ラヴィータ、関東地区では、新宿シネマカリテ、シネスイッチ銀座、ヒューマントラスト・シネマ渋谷、立川高島屋と横浜みなとみらいのkino cinema、イオンシネマ浦和美薗など、中部市区では名古屋センチュリー・シネマ、イオン・シネマ新潟南など、近畿地区ではテアトル梅田、アップリンク京都、シネリーブル神戸など、四国・中国地区ではイオンシネマ岡山など、九州沖縄地区では、福岡のkino chinema天神、長崎セントラル劇場、沖縄・桜坂劇場ホールなど。劇場によっては上映開始が7月17日よりも遅くなるところもある。

https://youtu.be/McAZiiTgsyY
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2020年6月27日