・アジア司教協議会連盟会長が、インドでの司祭逮捕に抗議、釈放要求

Indian Catholic priests and nuns protest against the arrest of Father Stan Swamy. Indian Catholic priests and nuns protest against the arrest of Father Stan Swamy.   (AFP or licensors)

 声明でボー枢機卿は「83歳のスワミー神父の逮捕と投獄を聞いて、大きなショックと苦痛を受け、また提訴されたことにも驚いている」としたうえで、「スワミー神父の逮捕と冷酷な投獄は、マハトマ・ガンジー師がインド人の権利のために立ち上がった際の、対応を連想させる… 神父は、夢の実現のために、ガンジー師と同じ非暴力の道を歩んできた。今回の逮捕は、アジアの様々な地域で先住民たちになされていることの象徴だ」と非難した。

 スワミー神父が逮捕されたのは今月8日。インドのジャールカンド州の州都ランチー郊外のイエズス会の「先住民の権利のための社会活動センター」で勤務中に、テロ活動を取り締まる国家捜査局(NIA)によって拘束された。

 反政府活動の煽動と、2018年のマハラシタラ州ビーマ・カレガオンでの暴力事件の背後にいたとされる毛沢東主義を掲げる非合法集団と関係した、と言うのが逮捕容疑だが、神父は「ビーマ・カレガオンには、絶対に行っていない」と反論している。神父逮捕の翌日、マハラシュトラ州ムンバイの特別NIA裁判所は、23日まで彼を再拘留を決め、神父はパーキンソン病と難聴で、弁護団は健康上の理由での保釈請求をしたが却下され、拘留はさらに11月5日まで延長された。

 スワミー神父は先祖代々の土地の権利のため、また強制移動に反対する若い部族活動家の釈放のために働いていた。彼らは、ジャールカンドで暴力に関与した毛沢東派グループのメンバーだ、と非難され、逮捕、投獄されている。

 ボー枢機卿によると、「アジアの市場経済とその推進者は、先住民の土地を”植民地”のように扱い、彼らを””環境難民”にしている」とし、インドの関係当局に対し、先住民が世界の福祉において果たす役割を認め、拘留中の若い部族活動家とスワミー神父のような支援者を釈放するよう要請。インド政府がスワミー神父と他の先住民のリーダーたちの活動を評価し、インドの自由な市民として釈放することで、聡明さと寛大さを示してくれるでしょう」と期待を示した。 (出典:UCANEWS)

 

 

2020年10月27日

・「バチカン教理省と協議の結果、『聖ピオ十世会』のミサへの参加を推奨せず」と東京教区が公示

(2020.10.3 カトリック・あい 改)

 カトリック東京教区は1日、菊地大司教名で「聖ピオ十世会」に関する異例の公示を行なった。

 それによると、東京教区が新型コロナウイルスの感染拡大に対処するため、今年2月27日から6月20日まで公開ミサを停止し、その後も、一回のミサ参加者の人数限定など、拡大防止措置をとっているにもかかわらず、「聖ピオ十世会」と名乗る団体が、都内でミサを、多数の人々を集めて継続している、との訴えがなされ、それを確認したうえ、バチカン教理省と協議した。

 その結果、この団体は、東京教区とは何の関係もないうえ、教理省から①聖ピオ十世会は現時点ではカトリック教会において法的身分を有していない②同会の聖職者は、教会法上の制裁から解放されているとはいえ、教会において適法に使徒職を果たすことが出来ないーとの判断が示された。

 このため、カトリック東京教区において、同会の聖職者は適法に使徒職を果たすことが出来ない、と判断。「信徒が同会のミサに参加することは、現時点で推奨できない」としている。

 なお、カトリック大阪教区内でも、「聖ピオ十世会」のミサが大阪市内で続けられているが、教区のホームページで見る限り、3日現在、大阪教区長の前田万葉・枢機卿からは、何の対応もなされていない。

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 東京教区の公示と解説の全文、以下の通り

「聖ピオ十世会」に関する公示

   2020年10月01日              カトリック東京大司教区 大司教 タルチシオ 菊地功

 新型コロナウイルス感染症が拡大していた2020年2月27日から同年6月20日まで、カトリック東京大司教区では、人命尊重の立場から感染対策を徹底するため、管轄下にある東京都と千葉県におけるカトリック教会でのミサを非公開とする措置をとり、教会施設における集会を停止してきました。この措置にもかかわらず、この期間にあって、都内某所において、カトリック教会のミサが多数の方を集めて継続されているとの情報が寄せられました。

 その事実を確認し、教皇庁教理省と協議の結果、以下のように公示します。

 「聖ピオ十世会」、または「SSPX (The Society of Saint Pius X)」と名乗る団体は、カトリック東京大司教区とは、一切関係のない団体です。2020年9月1日付の駐日教皇庁大使館からの書簡によれば、教皇庁教理省から、「聖ピオ十世会は現時点ではカトリック教会において法的身分を有しておらず、同会の聖職者は、教会法上の制裁から解放されているとはいえ、教会において適法に使徒職を果たすことが出来ない」との回答がありました。従って、カトリック東京大司教区において、同会の聖職者は適法に使徒職を果たすことが出来ません。

 また信徒が同会のミサに参加することは、現時点で推奨することは出来ませんので、信徒一人ひとりが信仰者としてのふさわしい判断をされることを望みます。

以上

カトリック東京大司教区の皆様 「聖ピオ十世会」に関する公示について(解説)

 カトリック東京大司教区は、2020年10月1日付で、「聖ピオ十世会」、または「SSPX (The Society of Saint Pius X)」と名乗る団体が、東京大司教区とは一切関係のない団体である旨を公示いたしました。同時に教皇庁教理省の見解に基づき、同会の聖職者が適法に使徒職を果たすことが出来ないことを付記いたしました。この公示に関して、その背景をご説明申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症が拡大していた2020年2月27日から同年6月20日まで、カトリック東京大司教区では、すべてのいのちを守るために、大司教区内においてミサを非公開とする措置をとり、教会施設における集会を停止してきました。あらためて言うまでもなく、わたしたちの教会は共同体としての一致を基礎として成り立っています。今回の事態は、日曜日に教会に集まれないという事実を持って、わたしたちに教会共同体の意味を再考する機会を提供しています。

 もちろん個々のキリスト信者は、自由に何らかの団体に属することができますが、現在の状況に鑑みると、キリスト信者は、何かの信心会や活動グループ、修道院や黙想の家に所属する信者なのではなく、基本的に教区共同体の民、小教区共同体の民の一員であるという意識を持つことが重要です。加えて共同体における一致とは、単に物理的に建物に集まることだけを意味しないことを、わたしたちは今般の事態で学び、霊的なきずなにおける一致の重要性を再確認しています。

 今般の緊急事態にあって、いのちを守るためにミサの公開を中止にするという緊急の措置を選択いたしました。忍耐を持ってこれに従ってくださった方も多くおられましたが、趣旨をご理解いただけず協力いただけなかったケースもいくつか報告されています。教会の霊的一致の観点からは残念なことでありました。物理的な一致だけではなく、霊的な一致が実現しないのであれば、相対的価値観が支配する現代社会にあって、神のもとに集められる教会共同体は、その存在の意味を失ってしまいます。

 上記のそうした報告の中に、公開ミサが中止されているにも関わらず、都内某所において、カトリック教会のミサが多数の方を集めて継続されているとの情報が教区本部に寄せられました。その事実を確認した結果、ミサは聖ピオ十世会の司祭によってささげられていることが判明いたしました。

 そこで、聖ピオ十世会と聖座との現時点での関係について教皇庁教理省と協議した結果に基づき、上記の内容の公示をいたしました。同会は東京大司教区とは関係のない団体ですので、その活動は独自のものであり、自由です。ただし同会の司祭は、東京大司教区内において適法に使徒職を行使することは出来ません。また同会と教会との関係を考慮するとき、信徒が同会のミサに参加することは、現時点で推奨することは出来ませんので、一人ひとりが信仰者としてのふさわしい判断をされることを望みます。

以上

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聖ピオ十世会(略称:SSPX)とは(「カトリック・あい」)

 ”カトリック教会の伝統主義”を標榜する団体。創立者のマルセル・ルフェーブル大司教は、西アフリカの教皇使節や聖霊修道会の総長などを経て、第二バチカン公会議の準備作業にもかかわったが、公会議の主流となった教会改革に反対する動きを主導。1970年に”カトリック教会の伝統主義”を標榜する「聖ピオ十世会」を設立した。同会は1970年11月に、同会の神学校を置いたスイスのフリブール教区長、フランソワ・シャリエール司教によって、6年期限の仮認可を得たものの、1975年に後任の司教によって仮認可が取り消された。さらに、1988年に、任命権を持つ教皇の同意を得ずに司教を叙階したことから、創立者を含む司教ら6名がバチカンから破門された。その後2009年に破門は取り消されたものの、バチカンと関係修復について交渉途上とされ、全世界の教区からも認知されていない。「同会の聖職者が適法に使徒職を果たすことは出来ない」というのがバチカンの教理省の判断だ。

2020年10月2日

・「司祭から性的暴行を受けた」と被害女性が仙台司教区など仙台地裁に訴え

(2020.9.30 カトリック・あい)カトリック仙台司教

 仙台市の女性が宮城県内の教会司祭から性的に暴行され、申告したカトリック仙台教区からも二次被害を受けたとして、9月24日、損害賠償を求める訴えを仙台地方裁判所に起こした。河北新報(本社・仙台市)などが25日付けで報じたもの。聖職者による性的暴行は世界的に教会の信用を失墜させる深刻な問題となっており、訴訟も多くなされているが、日本で、裁判に持ち込まれたのは初めてとみられる。

 同紙などによると、訴えを起こしたのは仙台市青葉区の看護師鈴木ハルミさん(67)で、仙台司教区と暴行したとされる司祭、二次被害を加えたとされる司教に対し合計5100万円の損害賠償を求めている。鈴木さんは1977年、当時、所属していた気仙沼カトリック教会の司祭に、夫の暴力について相談した際、教会の一室で乱暴されたという。

 当時、別の司祭数人に相談したが、相手にしてもらえず、罪悪感にさいなまれ、精神障害を発症するなど、長い間苦しみ続けたが、主治医の助言で被害を認識し、2016年に教区に申告した。申告を受けた教区は第三者委員会に調査を託したが、同年10月にまとめた報告書は「(性的被害が)存在した可能性が高い」としたものの、司祭の責任を問わなかったうえ、司教からは「合意の上でやった」などと言われてフラッシュバックに苦しむようになり、二次被害を受けた、としている。

 原告代理人の弁護士は、鈴木さんが被害に遭ったことを理解したとする15年ごろが起点となるため、請求権はある、としており、教区については、十分に被害調査をしていないことなどが義務違反に当たると主張している。

 河北新報によると、鈴木さんは24日の提訴後に仙台市内で記者会見し、「失った尊厳を取り戻すための裁判。同じように暗闇で息を潜めている被害者に声を届けたい」と語り、仙台教区事務局の担当者は取材に「今後、協議した上で対応していきたい」と述べている、という。

 なお、仙台教区では、2006年3月から教区長を務めていた平賀徹夫司教が、75歳の役職定年で今年3月に退任、現在、教区長が空位となっており、小松史朗師が代行の使徒座管理者を務めている。

 

 

 

2020年9月30日

・「正義、民主主義、生活の質の確保を求めるのは正当」香港の湯枢機卿が信徒に書簡

Cardinal John Tong HonCardinal John Tong Hon 

 また枢機卿は、今の時期に、「教会が、国の統治制度として『民主主義』を支持することを改めて言明するのは適切なことです」と述べた。

 そして、「教皇フランシスコは使徒的勧告『Evangelii Gaudium(福音の喜び』で、『平和、正義、友愛において人々を作り上げることにおける進歩は、献身的で責任ある市民によって達成できる』と述べていますが、そのような進歩は、前に進むプロセスー人々が、結果を急ぐことに幻惑されず、ゆっくりと、確実に前に進むこと、です。平和、正義、友愛の社会の構築に貢献するために、私たちは『預言者』と『僕』の2つの果たすべき役割を持っています。私たちは『時のしるし』を識別し、『地の塩』『世の光』、そして人間社会の『パン種』のように行動しなければなりません」と説いている。

*目的は手段を正当化しない

 さらに、枢機卿は、「社会政治改革と社会の幸せのための、私たちの決然とした努力は、教会の社会教説によって導かれる必要があります。そして、何よりも、イエスが山上の説教で示された八つの幸いの教えを実践せねばなりません… 他人を、憎み、戦う『敵』として扱うことは、キリスト教の信仰と矛盾していることを知る必要があります」と述べ、「キリストは十字架につけられることで、信徒すべてが従うべき模範を示しました。解決しなければならない対立が何であれ、正義と平和を達成するために、『愛と赦し、和解』が常に優先されねばなりません。目的は手段を正当化しないのです」と信徒たちに訴えた。

 続けて、司牧者、司祭たちに対して、「信者を啓発し、教会の社会教説で良心を形成し、バランスの取れたアプローチを採用し、社会的関心をもつ活動に従事する際に、正しい行動を取ることができるようにする必要があります」と述べる一方、司祭たちは「社会的に関心のある分野で、自分たちの影響力を行使すべきではない」と注意を与えた。

 枢機卿はまた、教会に戦いを挑んだり、批判したり、あるいは教会の指導者たちを誹謗中傷したりする信徒は、悪い模範を示し、教会に分裂を引き起こしている、と批判。教会の位階制秩序との交わりを維持することによってのみ、「カトリック信徒は、第二バチカン公会議が提唱する ‘sense of faith’ (sensus fidelium)を真に証しすることができるのです」と強調した。

 

*挑戦の最中での希望

 書簡の中で、枢機卿は、「多くの信徒たちが、香港の将来について暗い予想をしています… それは、法の支配と政治改革の不確実性と、新型コロナウイルスの大感染が香港の経済と市民の生計に耐え難い影響を与えていることに基づくものです」と述べたうえで、「私は真剣に呼びかけたい… 将来に強い不安を持つ信徒たちに、イエス・キリストに揺らぐことにない希望を置くように…」と呼びかけた。

 また、「昨年来の社会的混乱と現在のコロナ大感染が香港に大きな影響を及ぼしており、今後数年にわたって、私たちの福音宣教の使命が新たな挑戦を受けると予想される」とし、「神が私たちの人間の運命の鍵であり、人類家族の強い連帯感が求められており、そして教会生活の多様性を可能にしつつ、共同性を維持する重要な鍵」と結論付けました。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2020年9月29日

・暫定合意期限直前-共産党統制下の「中国天主愛国協会」参加拒否する”地下教会”神父逮捕(BW)

 バチカンと中国の司教任命に関する暫定合意の期限が今月末に迫る中で、中国当局によるカトリック”地下教会”の司祭への弾圧が続いている。福建省の南東部、閩東(Mindong)教区の劉茂春( Liu Maochun)神父が9月1日、地元の警察に逮捕された。中国政府・共産党の管理・統制下にある中国天主愛国協会への加盟を拒否しているのが理由だ。

 劉神父が逮捕された時、彼は病院に入院している人を見舞いに行っている最中だった。神父は福安の拘置所に連行され、尋問を受けた。現地の情報筋によると、神父への尋問は数日にわたり、耳の側で大きな音をたてたり、終日、強い光を目に当てて、眠らせない、いわゆる”exhausting an eagle(ワシを憔悴させる)” 拷問にかけられた。「当局は、劉神父が法に従わず、”イデオロギー的に過激”だった、と主張している」という。

 劉神父逮捕の翌日、9月2日に今度は、やはり福建省の寧徳市公安局が、劉神父と同じ教区の朱瑠璃(Zhu Rutuan)神父の逮捕を命じ、中国天主愛国協会に参加するよう圧力をかけようとした。事前の警告を受けた朱神父は姿を隠したが、公安局の職員は現在、ハイテクの監視技術を駆使して彼を追っている。

 2018年9月に暫定合意がバチカンと中国の間に結ばれて以来、当局と教区司祭たちの緊張はむしろ高まっている。(注:国内の諸宗教の統制・管理を担当する)中国共産党は、党の管理・統制にしたがわず、教皇のみに忠誠を誓う”地下教会”の聖職者、信徒に対する迫害を緩めず、中国天主愛国協会への加盟を強要し、従わない場合、あらゆる脅迫を行い、さらに逮捕、拘禁も繰り返している。

 バチカンは昨年、中国のカトリック教会の聖職者、信徒に対し、中国天主愛国協会への加盟を「良心的拒否」することを尊重する指針を出しているが、この指針は(注:共産党とその下部にある現地当局によって)無視されている。

 46歳の劉神父は福建省福安市の羅江地区にある元司教館、教区の郭靖(GuoXijin)補佐司教と共に宿舎にしている。神父は中国天主愛国協会への参加を拒否することで繰り返し、親族も巻き込む形で迫害を受けており、高齢の両親も神父を協会に参加させるよう、頻繁に圧力をかけられ、甥が経営していた旅行代理店は昨年、閉鎖されてしまった。

 関係者は「劉神父は、郭補佐司教の補佐役を務めている。当局は、協会への参加を拒否している郭補佐司教に同調している司祭たちを逮捕し、自分たちに従わせようとしています。そればかりか、教区の信徒幹部にも圧力をかけ、郭補佐司教を支持し続けるなら、お前の家を壊し、お前の子どもたちの仕事を失わせるぞ、と脅しています」と訴えた。

 福安市政府の内部関係者にがBitter Winterに明らかにしたところによると、劉神父の逮捕は、協会への参加を拒否した別の閩東(Mindong)教区の司祭、黄神父が拷問されたという情報を誰が漏らしたのか、を当局が捜査していることと関係している。当局は劉神父が、黄神父の拷問の情報を外国メディアと共有した人物の1人との疑いを持っている、という。

 現地のある信徒は、Bitter Winterの取材に対し、劉神父がWeChatに投稿し、「仮に私が中国天主愛国協会に参加するとしたら、それは当局の卑劣で悪質な戦術によるもので、私自身の意思ではありません」と言明したという。

 地方政府関係者がBitter Winterに語ったー「当局は協会への参加を拒否した聖職者を「極端な宗教的イデオロギーを持つ人物」と見なしている、それは、 神のみを信じ、中国共産党の指導を拒否しているからだ」。また情報筋によると、「”極端なイデオロギー”を持つ人物あるいは人々、または「愛の家」と呼ばれる特別な教化を受けている「謝教(xiejiao)」の会員のラベルを貼られた人々を拘留する計画がある」という。

 

 

2020年9月29日

・長崎教区、”会計不祥事”で司祭集会、小教区司祭と信徒代表の集会で大司教らが説明と謝罪

(2020.9.27 カトリック・あい)

 カトリック長崎教区の公式月刊紙「カトリック教報」10月号が伝えたところによると、長崎教区主催の「教区会計上の重大な不手際」の報告と話し合いのための司祭集会が8月24日開かれた。

 教区、修道会合わせて約60人が出席した第一部では、教区長の高見大司教、中村補佐司教、中浜・教区本部事務局長、下窄・前教区会計から、経過報告と謝罪。続いて、質疑応答が行われた。教区司祭だけが出席した第二部では、顧問団としての責任、兄弟司祭としての司祭団の協力の在り方について意見交換がされた。

 中浜事務局長によると、司祭集会では、「不祥事のきっかけ、関係者の具体的な処分と、現在の心境、再発防止に向けた検証や具体的取り組みなど、教区刷新に向けた様々な質疑応答」があり、信徒の信頼回復を最優先すべきこと、顧問団の対応が甘かったこと、などが指摘された。集会の結果を受けて、「今後顧問会で検討を重ね、金銭的な補填計画はもとより、今後の教区としての具体的対応についても真摯に検討していく」という。

 なお、司祭集会に続いて、9月21日に教区の小教区司祭と信徒の代表者などを対象にした説明会が、教区評議会総会の中で行われた、というが、その内容はまだ公開されていない。

 

2020年9月27日

・世界難民移住移動者の日 :緊急食料支援のお知らせとお願い-カトリック東京国際センター

世界難民移住移動者の日 :緊急食料支援のお知らせとお願い

 カトリック東京国際センター(CTIC)では、5月より2~3ヶ月を目途に新型コロナ感染症の影響で生活に困窮している外国籍の方への「緊急食料支援」を行ってまいりました。しかしいまだ感染症終息の兆しが見ず、支援を希望する方が後を絶たないことから、「食料支援」をとりあえず12月まで継続したいと思います。皆様の周りに生活に困窮している外国籍の方がおられましたら、「CTIC緊急食料支援」をご案内くださいますようお願いいたします。また食料支援継続のために献品・献金をいただけましたら大変助かります。ご協力よろしくお願いします。

 9月の第四日曜日は「世界難民移住移動者の日」です。特にこの機会に、それぞれの教会で、故郷を離れて暮らす多くの人々のためにお祈りと物的援助を呼びかけていただけましたら幸いです。教会にも様々な活動がある中、度々のお願いで恐縮ですが、どうぞよろしくお願いします。

 なお、教会で物資を集めていただきました場合は、こちらから頂きに伺いたいと思いますので、CTICまでご連絡ください。

 

                   2020年9月25日 カトリック東京国際センター 所長 高木健次

 

募集している食料品

米 ◎インスタントラーメン(カップめん、袋めん) ◎レトルト食品(牛丼、親子丼、中華丼、カレー) ◎缶詰(ツナ、サバの水煮、ランチョンミート)
◎スティックコーヒー ◎菓子(ビスケット、クッキー、チョコレートなど)

 *賞味期限、消費期限は3か月以上あるもの、また包装などの破損汚れ等にご留意ください。

 

ご寄付のお問合せは …… カトリック東京国際センター(CTIC) 担当:奥山マリアルイサ
電話:03-5759-1061 Fax:03-5759-1063 E-mail:

*寄贈品の送付先: 〒141-0021 東京都品川区上大崎4-6-22 カトリック東京国際センター(CTIC)

*寄付金の送金先: 郵便振替:00130-2-710756  カトリック東京国際センター

東京教区の皆様

主の平安

 いつもカトリック東京国際センター(CTIC)の活動にご理解とご援助をいただきありがとうございます。とりわけ、新型コロナウイルス感染拡大は社会のあらゆる面で影響を及ぼしておりますが、とりわけ弱い立場の人たちを直撃している感があります。そのような人々の中に、多くの外国籍の方がおられます。たとえ就労資格があっても、多くの場合真っ先に仕事を失うのは外国籍の人だといってもよいでしょう。また、仮放免者や難民申請中など就労資格をもたない人々は、今まで助けてくれていた友人、知人の生活が苦しくなり、周りからの援助をうけられなくたっているとのことです。また、留学生もアルバイトが出来なくなり、生活費はもとより、今後払わなければならない授業料や日本語検定料、また多くの場合、留学にあたっての借金の返済などについて不安の中にいます。

 このような状況を受けてCTICでは5月から今まで行ってきた支援活動の範囲を広げて、緊急食糧援助を行い、実数で450人余りの方にお米や缶詰などをお配りすることができました。その折には「このような時だから、困っている方のために」というお言葉と共に日本全国の修道会、小教区や個人の方から本当にたくさんの支援物資や献金を頂きました。おかげでコロナ感染の影響が予想していたより長引いた中にあっても援助を継続することができました。この機会に皆様のご協力と励ましにお礼を申しあげたいと思います。本当にありがとうございました。

 新型コロナウイルスの感染はまだ治まったとはいえず、今後のことも心配されます。また、現在は少しずつ経済活動が動いているとはいえ、その恩恵は、最初に影響を受けた人々のところに最後に回ってくるという現実があります。そこでCTICではまだしばらくの間、緊急食料支援を継続したいと希望しております。それぞれの教会で援助を必要とされる方がおられましたらCTICの緊急食料支援をご紹介くださいますようお願い申し上げます。また

2020年9月26日

・新潟教区の成井・新司教が22日に叙階ー動画中継

(2020.9.22 カトリック・あい)

 教皇フランシスコから第8代新潟教区司教に任命された成井大介被選司教の叙階式が22日(秋分の日)午前10時から、新潟市のカトリック新潟教会で行われた。動画は以下でご覧になれる。

成井大介

マーク

【新潟司教 パウロ 成井 大介】

 1973年11月24日=愛知県岩倉市に生まれる 2001年 3月10日=司祭叙階 2020年 5月31日=新潟教区司教に任命 2020年 9月22日=司教叙階

【成井司教の紋章の説明】

 モットー 「いつも ふくいんを ともに」

 新潟教区の豊かな自然とそのいのちの恵みに謙虚にあずかりながら、イエスがもたらした良き知らせを多様な人々とともに喜びのうちに生き、分かち合い、広めていく。

 紋章の説明

– 「聖書」は福音(良き知らせ)を、「色のちがう手」は多様な人々(人種、世代、性別、立場など)が交わりのうちに福音を生き、伝えていく姿勢を示す。「背景の青」には聖母マリアに取りなしを願う思いが込められている。

– 「海と山」、「魚と稲穂」は新潟、山形、秋田3県の豊かな自然といのちの恵みを表す。「魚」はイエス・キリストのシンボルであり、「稲穂」は信仰の豊かな実りと謙虚な生き方を表す。

(2020.6.1 カトリック・あい)

 教皇フランシスコが5月31日、新潟教区司教に、神言修道会のパウロ成井大介師を任命された。新潟教区司教のポストは、2017年10月に、当時新潟教区司教だった菊地功師が東京大司教に任命され、同年12月16日に就任して以来、空白が続き、菊地大司教が新潟教区の管理者も兼務する、という変則的な状態が続いていた。2年半ぶりにそうした状態が解消することになる。

 日本の教区では、これまで東京大司教区の補佐司教、新潟司教が2年半もの間、空席を続け、福岡、仙台の両司教も、多くの国で見られるような「前任者の退任を受けた速やかな新司教任命」がされずにいる、という”異常”な状態になっていた。

 だが、日本など”宣教地”の司教の選任について、実質的に大きな権限を持つバチカン福音宣教省の長官にフィリピン出身で日本にも深い理解を持つアントニオ・タグレ師が昨年末に就任して以来、4月に一年間空席が続いていた福岡司教にクラレチアン宣教会のヨゼフ・アベイヤ師が任命され、さらに今回、二年半空席だった新潟司教に成井師が任命されたことで、こうした異常状態の解消に弾みがつくことが期待される。

 新潟教区の新司教となる成井師は1973年生まれの46歳、愛知県出身。現在、ローマの神言修道会総本部で正義と平和部門の責任者を務めている。1986年、神言会小神学校に入り、2000年、終生誓願。2001年、司祭叙階。2006年から2013年まで、カリタスジャパン秘書。東日本大震災被災地の復興支援活動に深く携わった。2013年より、神言修道会総本部の正義と平和・環境問題部門担当。2015年、同部門責任者。日本の司教で神言会出身は、菊地大司教に次いで二人目となる。

2020年9月21日

・チェノットゥ大司教の追悼ミサ、カテドラルで捧げられる-天皇陛下から教皇宛てに弔電も

(2020.9.18 菊地大司教の日記)

 9月8日に、ちょうど四ヶ月の闘病生活の後に帰天された駐日教皇大使ジョゼフ・チェノットゥ大司教の追悼ミサが、教皇庁大使館の主催で東京カテドラル聖マリア大聖堂で捧げられました。司式は司教協議会会長の高見大司教で、日本の多くの司教が参加されました。また東京在住の外交団や、政府関係者からもご参列いただきました。感染症対策のため、カテドラルは入場制限をせざるを得ず、信徒の方々の参列はお断りせざるをえず、残念でありました。

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 現役の外交官が日本国内で亡くなると言うこと自体が滅多にあることではなく、日本の教会にとっても1983年に現役で亡くなられたガスパリ教皇大使以来の出来事です。

 教皇庁大使館を中心に、外務省、防衛省、司教協議会、東京教区と調整を行い、典礼や総務に関しては東京教区が担当しました。日本政府からは、現役の特命全権大使逝去にあたり、外交儀礼に則り、自衛隊の儀仗隊が派遣されました。

 また天皇陛下からは教皇フランシスコ宛てに弔電が寄せられ、茂木外務大臣や在日外交団長のサンマリノの大使から弔辞もいただきました。祭壇内陣前には、天皇皇后両陛下はじめ皇族の方々から、花輪が寄せられました。Nunciofuneral04

 ご遺体は、この後、故郷であるインドへ移送され、現地で葬儀が営まれます。チェノットゥ大司教は、インドでもシロ・マラバール典礼(インドに二つあるカトリック東方典礼のひとつ)に属しているため、教皇からはシロ・マラバール典礼のジョージ・アレンチェリー枢機卿宛てに弔電が送られ、ミサの最後に朗読されました。またご遺体はシロ・マラバール典礼の祭服を着用して、棺に納められました。

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 9年間に及ぶ日本でのお働きに、心から感謝します。

 教皇大使には外交官として国際政治における大切な役割もありますが、教会における役割も重要です。

 私を含め教区の司教は、それぞれが同じ立場で独立して教皇様に直結していますが、その司教と聖座の間を取り次いでくださるのが教皇大使の役割です。

 チェノットゥ大司教は、生前、精力的に全国各地の教会や修道院を訪問され、よく準備した日本語のメッセージを読まれたり、日本語でミサを司式されたりして、大変な「人気者」であったと思います。教会の皆さんにとって、教皇様の代理である大使が各地を訪問し、その実情を知り、励ましてくださることは、大きな喜びであり恵みであったと思います。

 その働きに対して、豊かな報いが御父のもとで与えられますように。

2020年9月19日

・”暫定合意”は中国のカトリック教会の一致を進展させていない(LaCroix)

(2020.9.16 La Croix Vatican City  Dorian Malovic)

「中国とバチカンの間の合意は成功裏に実行された。双方は二国間関係をさらに改善するために、協議と密接な意思疎通を維持し続けるだろう」

 中国国内の司教の任命に関して2018年9月22日にバチカンと中国が結んだ合意について、中国外務省の趙 立堅・報道官は9月10日の定例会見でこう語った。

 *「この合意は中国とバチカンの間のより緊密な関係をもたらすのを助けた」

 だが、実際には、暫定合意を巡る状況は、このような評価よりも、はるかに複雑だ。中国のカトリック教会の全体像を描くことは常に困難を伴う。

 「1974年に中国のカトリック世界との対話が復活して以来、私たちは不信、寛容、緊張、そして緩和と協力という複数の段階を経てきました」と語るのは、中国・バチカン関係に詳しい、パリ外国宣教会のジャン=ピエール=・シャルボニエ神父は語る。「2人の教皇、ヨハネ・パウロ2世とベネディクト16世の下で、バチカンと中国の関係は緊密さを増しました…更新されようとしている暫定合意は、中国教会を普遍的教会に組み入れる歴史の方向に進ませるものです」と付け加えた。

 そして、(注:中国共産党の管理・統制下にある)”公認教会”=中国天主愛国協会(CCPA)に加盟するのを拒否する司祭や司教を、当局が監視、規制している教区や小教区についても、それぞれの置かれた状況に違いがあることを認識することが重要、と指摘した。

 そうした監視、規制が厳しくされている地域がある一方で、陝西省の西安教区の司祭のように、「私たちの所では、司教、司祭、修道女、そして一般信徒への政治的圧力は感じられない」と語る者もいる。同教区は、これまで社会問題に深く関わってきたが、他の教区のように、圧力を受けたことはなかった。だが、司祭は「私たちは中国天主愛国協会(CCPA)と定期的に交渉し、(注:規制や圧力を受けないために)どう対応すればいいかを知っているが、他の地域では、私たちようにすることは、もっと難しい」とも、暗号通信メールを通して記者の取材に語った。

*だが、一部の地域では、司祭や司教が当局に逮捕されている

 今月初め、江西省南部の余江教区の司祭数人が、CCPAへの加盟を拒否したとして逮捕された。

 過去2年間、浙江省では、プロテスタント教会で、何百もの十字架が取り去られた。

 「8月以来、河北省の鄭定の(注:教皇にのみ忠誠を誓い、中国共産党に服従することを意味するCCPAへの加盟を拒否する)地下教会の指導者、賈治国・司教が姿を消しているようだ」と中国本土を隠密裏に旅している香港のカトリック教徒は語った。「地下教会へのこのような圧力は、バチカンと中国の暫定合意に違反していると思います。多くの信徒は、暫定合意の内容が未だに具体的に明らかにされていないことに批判的。その本当の中身が公にされることを望んでいる」。

 2018年9月の暫定合意を受けて、バチカンは中国の教会が一方的に司教に叙階していた8人の破門を解き、中国当局は、教皇が任命していた司教6人がいそれぞれの教区長となることを認めた。「結果はわずかだが、前進は見られます」とシャルボニエ神父は言う。

 一方、中国政府・共産党公認の教会関係者はこうも指摘する。「暫定合意によって、過去2年間、”調和と一致”よりも”緊張と不信”が、特に、習近平主席がが主導するすべての宗教の「中国化」政策の中で、高まっています」。

 

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

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2020年9月18日