・「アジアの司教たちは”シノドス”の精神で若者たちに耳を傾けねばならない」とボ枢機卿‐FABC50周年で

(2022.8.23 カトリック・あい)

 バンコクで22日開かれたアジア司教協議会連盟(FABC)50周年記念式典で、FABC会長でヤンゴン大司教のチャールズ・マウン・ボ枢機卿が講演し、来年秋に予定される世界代表司教会議に向けて教皇が提唱されている”シノドスの道”で、アジアの司教たちに「若者たちの声にもっと耳を傾ける」よう訴えた。

式典を密着取材しているLiCAS.newsが23日付けで伝えたもの。

ボ枢機卿は、この講演の中でまず、「今、アジアの教会とFABCは、非常に困難な時代において岐路に立っている」とし、「紛争、難民の増大、経済の崩壊、脅威を増す気候変動、新型コロナの大感染、そして、何百万人にも上る飢餓に苦しむ人がいる中で、私たちは、この総会に集まります」と述べた。

そして「世俗主義が、伝統的なキリスト教世界では優勢となり、専制独裁主義的な権力が多くの国で標準になりつつあり… 民主主義は危機に直面し、原理主義と宗教的暴力が、世界の平和を脅かしています」と‎世界、アジア、そして教会を取り巻く情勢が危機的状況にあるとの認識を強調。

‎ 「このような困難な状況の中で、アジアの教会がどのような役割を果たすことができるか、自分自身で真剣に考える求められています」と、式典の参加者たちに訴えた。

 さらに、‎「私たちはシノドス的(共働的)な教会になるよう、強く求められています。私たちは、活動的な宣教師になるように、という福音の呼びかけを受け止めねばならない」と強調した。‎

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2022年8月23日