5月の教皇と日本の祈りの意向

教皇の福音宣教の意向: アフリカの教会、一致のからし種

 アフリカの教会が、そのメンバーのかかわりによって、人々の一致のためのからし種となり、大陸の希望のしるしとなることができますように。

 *教皇フランシスコは、この祈りの意向について、ビデオメッセージで次のように述べられた。「アフリカの民族的、言語的、部族的な分裂は、多様性における一致を促進することで乗り越えることが可能です。アフリカの社会の様々な分野で、対話と和解のために働く修道者、司祭、信徒、宣教者たちに感謝します。アフリカの教会が、自らの構成員たちの取り組みを通して、人々の一致の種となり、この大陸の希望のしるしとなれるように祈りましょう」(2019.5.2 バチカン放送)

 *関連*【リビアで勾留中の難民と、南アフリカの水害犠牲者のために祈る】教皇フランシスコは28日の正午の祈りで、武力衝突が続くリビアで「以前から深刻な状態にあった収容所の難民たちが、紛争のために、より大きな危険にさらされている」ことに憂慮を表明。特に女性、子ども、病者らが、「人道回廊」(人道的配慮から人々の安全を確保するルート)を通して一刻も早く脱出できるように、とアピールされた。また、数日前の大雨による水害で多くの犠牲者を出した南アフリカに言及され、この災害の犠牲者のために祈るように、世界の信徒たちに求め、「被災地の人々に私たちの連帯と国際社会の具体的な支援が欠けることがないように」と願われた。(バチカン放送4月28日)

日本の教会の意向: 子どもの健全な成長

 子どもたちの心と体の健全な成長のために惜しみなく愛情が注がれ、豊かな人格形成のために教育や社会制度の改善、子どもたちを取りまく環境の整備を進めていくことができますように。

 *関連*厚生労働省によると、平成29年度の全国児童相談所における児童虐待相談対応件数は、速報値として13万3778件(前年度比1万1203件増)。過去最多で、統計を取り始めた1990年度から27年連続で増加している。虐待の内容別では、「心理的虐待」が7万2197件と最も多く、次いで、身体的虐待が3万3223件、ネグレクト(養育の放棄・怠慢)が2万6818件、性的虐待が1540件。平成28年度の虐待による死亡人数(心中以外)は49人で、死亡した子どもの年齢は0歳児が32人と最も多く、高い割合を占め、月齢「0か月」が16人。主な加害者は「実母」が最も多い30人で、全体の61%を占めている。

このエントリーをはてなブックマークに追加
2019年4月30日