(2022.8.27 バチカン放送)
教皇フランシスコは27日の公開枢機卿会議で、福者スカラブリーニ司教、福者ザッティ修道者の列聖式を10月9日に行うと発表された。
福者ジョヴァンニ・バッティスタ・スカラブリーニ司教(イタリア1839-1905)は、聖カルロ・ボロメオ宣教会および同宣教女会を創立。当時、増加していた海外に移民する貧しい人々に深い憐れみと司牧的関心を寄せ、特に渡米したイタリア人移民たちの保護に尽くした。自ら米国やブラジルにおける移民たちを訪問した。
福者アルテミデ・ザッティ修道者(イタリア1880-アルゼンチン1951)は、1897年、イタリアから家族と共にアルゼンチンに移住。1900年、サレジオ会に入会。肺結核を患う司祭を看護する中、22歳で自らも感染し、扶助者聖母に、回復したら病者の世話に人生を捧げたいと祈った。その時の誓いのとおり、修道士、看護師として病者や貧者の奉仕に一生を捧げ、その活動を通し、パタゴニアでの宣教に貢献した。
新枢機卿の叙任式が行われたこの日の公開枢機卿会議で、列聖省長官のマルチェッロ・セメラーロ枢機卿が、2人の福者の列聖日の選択を教皇に願う式文を読み上げ、続いて福者の人となりを紹介。これを受けて教皇フランシスコが列聖式を10月9日の日曜日とすることを発表された。
(編集「カトリック・あい」)